碧海古井駅【愛知県】(名鉄西尾線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県安城市東部の住宅地に位置する名鉄西尾線の駅で、南側で東海道新幹線と交差している駅、そして前身の碧海電気鉄道により開業した駅を示す「碧海」を冠した唯一の駅である、
碧海古井駅 (へきかいふるいえき。HEKIKAI FURUI Station) です。
 
尚、2008年6月28日までは吉良吉田方の堀内公園駅が「碧海堀内駅」、桜井駅が「碧海桜井駅」で、「碧海」を冠した駅が3駅続いていましたが、現在は碧海古井駅のみになっています。碧海古井駅だけ「碧海」が残されたのは、推測ですが岐阜県のJR太多線に「古井駅 (こびえき)」があり、この駅は犬山線・新鵜沼駅と広見線・新可児駅からそれぞれ3駅しか離れておらず、もし碧海古井駅を「古井駅」に改称してしまうと中途半端に離れた場所に「古井駅」が2つある事になるため、結局は混乱を防ぐために改称を免れたと思われます。ちなみに堀内公園駅は他に存在せず、桜井駅は他に複数あるものの最も近くても奈良県で、混乱のリスクは低いです。まぁ私にとっては西尾線の歴史を知る事ができる「碧海」の冠名は残しておいてほしいですね。最後に、「碧海」とは地域名で、安城市をはじめ知立市、刈谷市、高浜市、碧南市で構成されています。
 
 
駅名
碧海古井駅 (GN 03)
 
所在地
愛知県安城市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:西尾線 
 
隣の駅
新安城方………南安城駅 
吉良吉田方……堀内公園駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

碧海古井駅は地平駅で、南東側のホーム吉良吉田方にカマボコ屋根の簡易駅舎が設置されています。
駅舎の右隣には安城市が設置したトイレ・多機能トイレが設置されており、駅舎とデザインを合わせています。
駅前西側には踏切があり、西側からも容易に駅舎へアクセス可能です。
尚、駅前広場は整備されておらず、少し東側にバス停留所が設けられています。
また、駅舎の奥と踏切の反対側には駐輪場が設置されています。

その駅舎の奥の駐輪場部分にはホームに沿って桜の木が植えられていて、春には綺麗な花を咲かせます。
写真は北を望む。
 
 

駅前の様子です。東を望む。
踏切の先の左側に駅舎があります。
駅東側は住宅地が広がっており、一戸建て住宅が中心です。商店は少ないです。
約300m先の左側には古井神社があります。
 
 

駅前の様子です。西を望む。
踏切手前の右手に駅舎があります。
駅西側も住宅地が広がっていますが、約100m先(写真奥)で横切っている東海道新幹線の高架橋の先は田園地帯になります。
踏切の少し先で右折すると150mほどで「アオキスーパー」に到達します。
また、写真奥へ延びる道路を600mほど西へ直進すると、左手に安城市立祥南小学校があります。
そして、駅の約1.5km西には安城更生病院があります。
 
 

改札口の様子です。北を望む。後方に出入口があります。
碧海古井駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左はICカード専用、左は磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の右手前には自動券売機が1台ありますが、『manaca』のチャージは不可能です。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通った先には階段とスロープ(右)があり、それぞれ登るとホームに到達します。
尚、碧海古井駅に売店・コンビニはありません。駅前にもコンビニがありませんのでご注意下さい。
また、トイレと多機能トイレは前述の駅舎東側(改札外)に設置されています。改札内にはありません。
 
 

ホームに設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準仕様で、駅ナンバリングも表示されています (GN 03)。
尚、駅ナンバリングの「GN」ですが、「G」は蒲郡線、「N」は西尾線を意味していると思われます。
「G」が先に来たのは、西尾線からですと「NG」になるので、イメージの悪化を避けたと思われます。
ちなみに、以前は「碧海古井駅」「碧海堀内駅」「碧海桜井駅」と3駅連続で西尾線の前身の社名かつ地域名である「碧海」を冠した駅が続いていました。しかし3駅南に南桜井駅が開業した2008年6月29日に「碧海堀内駅」が「堀内公園駅」に、「碧海桜井駅」が「桜井駅」に、それぞれ改称されたものの、おそらく前述の理由もあり、「碧海古井駅」だけは現状維持となりました。結果、「碧海」を冠する駅はこの碧海古井駅のみになってしまいました。それでも1駅でも「碧海」を冠した駅を残した名鉄の英断(?)に感謝です。
 
 

碧海古井駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
線路の東側にホームがあります、番線は設定されていません。
このホームから下り西尾方面、上り新安城方面、両方面への電車が発着しますので乗り間違いに注意が必要です。
また、線路の右側に空地(一部は道路として暫定供用)がありますが、これは複線化用のスペースと思われます。ホームを設置できるスペースも何とかありそうですが、複線化が実現するかどうかは不明です。
ホーム有効長は4両分です。ホームドアは未設置です。ホーム幅は駅の規模を考えると狭くはありませんが、新安城方のホーム端(手前)はかなり狭いです。
上屋は吉良吉田方の端(前方)の約0.5両分のみに設置されています。雨天時に当駅で下車される際は吉良吉田方車両の乗務員室側にご乗車になって下さい。
ホームにはベンチが設置されています。
そしてホームの吉良吉田方の端に駅舎・改札口が設置されており、上屋と連続しています。
写真は西尾方および吉良吉田方を望む。
 
 

新安城方を望む。
左側の道路は複線化の際、線路用地に転用可能と思われます。道路の左には「アオキスーパー」があります。
少し先からは左側に空地が確保されています。
この先、住宅地の中を北上します。そして右手に田園が少し見えてくると高架区間になり、引き続き住宅街の中を北へ走ると南安城駅へと至ります。
 
 

西尾方・吉良吉田方を望む。前方に東海道新幹線の高架橋が左右方向に延びています。
こちら側も複線化用地が確保されていて、すぐ先に見える新幹線の陸橋も複線分の間隔となっています。
この先、すぐに東海道新幹線をアンダークロスして、住宅地の中を南下します。そして観覧車がランドマークになっている堀内公園の西側を南へ走ると堀内公園駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が碧海古井駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月達成済)。単式ホーム1面1線と規模は小さく、おなじみの簡易駅舎を有する特徴の少ない駅ですが、駅のすぐ南(吉良吉田方)で新幹線の高架橋が交差しています(防音壁があるため車体はまともに見えませんが…)。駅前は住宅地で、小規模の分譲・建売住宅が多い印象でした。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から毎時2本の特急・豊橋行きに乗車して新安城駅まで行きます。そして西尾線の普通・西尾行きに乗り換えて当駅下車です(特急や急行は通過します)。尚、金山駅で名鉄に乗り換えても大丈夫ですが、着席確率が下がります。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅の北約150mにスーパー(アオキスーパー)があるものの、駅周辺にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約500m東の「ローソン」と約500m南の「セブンイレブン」になります。事前に用意しておいた方が無難でしょう。
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄西尾線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は碧海古井駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)