快速「ミッドナイト」号 VoL.1 ~キハ56系(27形)・キハ183系~ 

函館 - 札幌 を結んでいた、夜行快速「ミッドナイト」号です。
ORC_キハ27_ミッドナイト
青函トンネルが開通した1988年の夏から運転を開始し、登場
当時は、キハ27形 550番代(カーペットカー)と、500番代
(ドリームカー)の2両編成でしたが、その後 利用客の増加
に伴い、カーペットカーが 増備 されました。

▼高架化された 札幌駅 に到着した ミッドナイト
快速ミッドナイト_札幌
▲この日はカーペットカーが1両増結された3両編成でした

わずか300円の指定席料金の投資で、カーペットにゴロ寝が
できたり、ドリームカーには キロ182 の座席をバケットシー
トに改造した、立派な「ドリームシート」と
「読書灯」まで
装備された環境に身をゆだねることができ、「居心地の良い
夜行列車」として、人気がありました。

▼函館運転所開設20周年記念 の オレカ
ORC_快速ミッドナイト_キハ27
青春18きっぷが利用できる期間には、通常の編成では需要を
捌けず、普通車の方が多く増結される場面が多々ありました。
小生も御多分に洩れず、自由席のお世話になる機会が多かっ
た一人です。

▼多客期には 普通車(自由席)が 増結されました
ミッドナイト_0
▲「快速」の文字が入る サボ を掲げていました

なお定員制であるカーペットカーの指定券は「号車」が指定
されているだけで、好きな場所を確保することができた反面、
自由席車利用と同じように、列車入線前からホームに並んで
いないと、ベストポジションが得られないという もどかしさ
も ありました・・。

ミッドナイト車 と 雪を抱いた 711系 との ツーショット
札幌駅_冬
▲ミッドナイト車は 
札幌側の間合い使用で「芦別」号にも
 運用されていました。当時、高架ホームに出入りする車両
 は地上駅時代を知っている 
国鉄車 が まだまだ主役でした。

▼駒ヶ岳をバックに函館本線を上る ミッドナイト
ORC_快速ミッドナイト_キハ27_2
ミッドナイトは、当初は毎日運転の臨時列車扱いでしたが、
後に季節列車となり、誕生から12年間、運用に充当された
キハ27の老朽化により 2000年12月 からは キハ183系 に
バトンを渡しました。

▼キハ183さよなら記念入場券に採用された ミッドナイト
ミッドナイト_4
▲代表駅ごとにゆかりのある列車がデザインされた記念切符
 函館駅は「北斗」でしょ?と思いつつも、廃止された夜行
 快速列車がチョイスされたことに感激しました。

183系時代 の ミッドナイト の オレカ 
ORC_快速ミッドナイト_キハ183
特急車両になったとは言え、それまでの カーペット や ドリー
ムシート にあやかることは叶わず、通常のキハ183系のシート
になってしまい、サービスダウンとなったことが残念でした。


■ヘッドマーク
▼初代 丸形H.M と キハ183系用トレインマーク
ミッドナイト_HM
▲(画像元:愛称別トレインマーク事典

183系化されたわずか2年後の 2002年12月ダイヤ改正で廃止
の運命となり、せっかく 183系用に作られたトレインマークも、
季節列車という使命の為、ほんのわずかな期間しか、お目にか
かれなかったマークとなりました。


快速「ミッドナイト」号 VoL.1 ~キハ56系(27形)・キハ183系~
おわり