キハ58旧製品を切り継いで両運転台としたキハ53-200番台のボディを組み立てました。

 

3分割されたボディパーツを接着して、キハ53-200番台のボディが組み上がりました。

 

キハ58(品番6049)の下回りが無理なく装着できて、ボディに歪みや長さに異常のないことが確認できました。安心して加工作業を続けます。

 

臭気抜き部分を挿入した箇所の左側にある窓は塞がれており、キハ58では屋根上にあったトイレ用水タンクが室内のこの箇所に設置されたようです。更に、細部の加工を伴う箇所もありますので、これらの作業は後回しにして、屋根板の加工を先に行うことにしました。

 

この車両は非冷房車で、改造前のキハ58にあった屋根上水タンクが無くなっていますので、キハ28の非冷房仕様の屋根板を使用することにします。

屋根板の固定爪とボディの取付穴の位置は、切り継いだ右側デッキ部分でも合致しており、固定爪に関する加工は不要です。(背後の余剰ボディは、屋根板を載せる台として使用)

 

ボディで屋根板が嵌る長さ方向の内寸は126.5mmです。屋根板の運転台側(左端)には一段低くなった部分(0.5mm)があり、運転台の屋根の下に潜り込む構造になっています。この部分を除いた屋根板の全長は132mmあり、キハ53-200番台用としては5.5mm長過ぎます。ただ単純に屋根板の右端(元の連結面側)の5.5mmを切り落せば良い訳ではありません。

 

元々の運転台側では、屋根の排気口と信号炎管が乗務員室ドアと客用ドアの中間付近(屋根端から排気口中心まで4mm)にあります。

 

 切り継いだ運転台側では、屋根の排気口が乗務員室ドアの真上に来ており、元々の運転台側と同様に、客用ドアとの中間付近に2.5mm移動せねばなりません。従って、屋根板の切断箇所は、排気口中心から右端方向に4mmの箇所で切断する(全長が3mm短くなる)と共に、排気口から固定爪までの間を2.5mm短縮してから継ぎ直すと、計5.5mmの短縮となり辻褄が合います。こちら側には、信号炎管の追加も必要です。

 

加工前のキハ28非冷房屋根(上側)と、切断加工を終えたキハ53-200番台屋根(下側)です。

 

屋根板の連結面側を3mm切断してから、6mm幅のマスキングテープを端面に揃えて貼り、次の切断線の目印にして排気口のある部分を切り離しました。左側の屋根を更に2.5mm分切り落として屋根板の切断作業は終了です。屋根板を2枚準備して反対向きに切り継ぎすれば、こんな面倒なことをする必要はありませんが、限りある資源の保護(貴重なストックパーツの使い惜しみ、単にケチ)をしたまでです。

 

切り離した屋根板はまだ未接着の状態ですが、綺麗に嵌りました。

 

排気管も丁度良い位置に納まりました。この後で屋根板同士を接着することにします。

 

ここまでの加工作業に一日掛りでした。(続く)

 

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