【引退は3月に】名鉄1700系1702Fが撮影会イベント

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名古屋鉄道では、昨年度より1700系を2200系(2230番台)に置き換える動きが始まっていました。既に1701Fが運用を離脱し、現在は最後となる1702Fがファンからの注目を浴びながら最後の活躍を行っています。

2021年1月23日には引退記念の撮影会イベントが舞木検査場にて開催され、特製の愛称板を掲げた団体臨時列車も運行されています。

1700系の世代交代

本宿駅までの送り込み回送

名鉄1700系は、全車特別車として3両4編成1600系のうち8両を改造して一部特別車2両を連結、新造した一般車2300系とともに活躍していた車両です。

新造から9年で4両が廃車となった1600系改め1700系でしたが、形式変更ではブラックフェイスの特徴的なデザインとなったのち、最近の名鉄車両のデザイン変更の流れで1600系時代に近い塗り分けとなり、つり目のカッコいい前面形状・運転台上にパンタグラフがある「前パン」など、ファンに人気の車両となっていました。

しかし、昨年度からこの特別車部分となっている1700系の置き換えが始まっており、2019年度には1704F・1703Fが、そして2020年度には残された2編成の代替特別車が登場して既に1701Fが運用離脱を行っており、このままひっそりとその短い生涯を終えるものと思われていました。

ここ最近は新型車両・廃形式が出る場合を含めてもイベントを行わないことが多かった名鉄ですが、今回1700系については事前抽選形式で撮影会イベント実施となることが発表されていました。

引退時期については明言されていなかったものの、このイベントがこれまでひっそり置き換えを進めてきた1700系の最期が近いことを示すこととなり、ファンから動向が注目されていました。

1月23日の撮影会は午前・午後の部に分かれた抽選形式でしたが、このツアーでは本宿駅〜舞木検査場までは形式の明かされていない団体臨時列車として往復することとなっていました。

当日朝、運用を差し替える形で本宿駅まで回送されたのち、特製の愛称板を掲げた1702Fが撮影会とともにシャトル列車も担当する体制となりました。

予備車皆無?2231Fデビューまでは安泰か

今回、イベントに地元テレビ局「東海テレビ」などの取材も入り、このテレビ報道によると現在活躍している1702Fについては2021年3月に引退・4月からは2200系に置き換えられるとされています。

名鉄ファンから圧倒的な人気を誇る1700系の去就は沿線内外のファンから注目されており、特に今回正式に引退記念のイベントが設けられたことで、「Xデー」はこの1月23日のイベントとなるのではないか?という噂が絶えませんでした。特にイベント場所が定期検査とともに引退前の入場をする舞木検査場であったため、事実上の廃車回送を兼ねたイベントとなるのではないかという見方もありました。

しかしながら、現在まで一部特別車6両編成は予備車がない状態が続いており、イベント前日まで予備車なし・前日に1200系1014Fが出場して1700系の運用を代走することで、当日朝に送り込み回送を実施してこのイベントに使用する……というギリギリの体制で凌いでいます。

現状から考えると、現在定期検査で入場中の2213Fや、先に離脱した1701Fの代わりとなる2231Fが運用に復帰するまでは1702Fの置き換えは難しい状態です。

昨年度の1704F→2234F・1703F→2233Fについても比較的長い運用離脱期間で順番に代替となっていましたので、本年度についてもまずは2231Fをデビューさせて、運用に余裕がある状態で1702Fが運用離脱となる計画が練られているものと推測できます

ファンからの憶測はテレビ報道により答え合わせがされる格好となり、予想以上に遅めの離脱となることが判明してファンとしてはひと安心……といったところでしょうか。

ただし、最近は新車・引退のイベントをしてこなかった名鉄がイベントを既に行っている以上、最後の日・それまでの運用などが公式で明かされることはなさそうです。

残された日を大切にして、時代に翻弄された1700系の勇姿をしっかりと目に焼きつけておきたいですね。

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今回のお写真は、フォロワーの中山3511様(@124Ahjy)より掲載許可を頂いております。

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