【懐かしの人吉球磨鉄道写真38】臨時急行ひとよし号 | 人吉鉄映会

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38回目の懐かしシリーズは年末・年始の帰省用に大阪と人吉を直行でつないでいた臨時急行「ひとよし号」の写真です。

 

「ひとよし号」は1965年(昭和40年)12月26日が初運行になっています。

ひとよし号と聞くと、どうしても昨年「無限列車」として全国的に脚光を浴びた「SL人吉(58654号)」を思い浮かべるのでしょうが、この車両は牽引は同じ8620型ではあるものの、当時肥薩線川線を営業運行していた機関車が当たっていました。(観光客も乗車していらっしゃったとは思いますが、主たる目的は帰省用です)

 

この年の運行は1965年12月26~31日(大阪→人吉)・1966年1月3日~12日(人吉→大阪)になっています。(全て戻りは逆走回送運転)

 

臨時急行「ひとよし号」看板 人吉駅(先代)

先代人吉駅のロゴが懐かしい。「着席券」50円、表現も値段も時代です。

人吉発21:06 大阪着14:27(看板は手書き修正してあります(笑))。およそ17時間半・・・今なら(肥薩川線が営業していると仮定して)人吉→熊本、急行で約1時間40分、熊本から九州新幹線さくらで新大阪まで約3時間半。乗り継ぎ時間を考えても6時間程度で行けます。時代は変わりましたね。

 

以後の写真は年末の大阪方面(下り)→人吉の営業運行と人吉→(上り)大阪方面の逆走回送運転になります。

 

1965年(昭和40年)12月26日 運行開始

肥薩線下り9613レ 「ひとよし号」  西人吉-人吉

牽引 68624 (人吉区)

使用客車(確認できた4両)オハフ35 153+オハ35 1028+オハ35 484+スハフ42 333 (岡山区)

 

 

ひとよし号サボ

 

人吉駅到着後逆向運転で大阪方面に折り返し(回送運転) 人吉駅

 

 

 

翌12月27日 肥薩線下り9613レ急行「ひとよし号」 西人吉-人吉

牽引 68642

 

 

同「ひとよし号」回送 肥薩線上り9826レ 人吉-西人吉

 

 

12月28日 肥薩線下り9613レ急行「ひとよし号」 西人吉-人吉 万江川橋梁

牽引 68642

 

同「ひとよし号」回送 肥薩線上り9826レ 人吉-西人吉

 

 

12月31日 肥薩線下り9613レ 急行「ひとよし号」 西人吉-人吉

牽引 68642

デフが違うものの、同じ8620型なのでぱっと見、SL人吉か、と思えるくらいの写真です。

 

ちなみに、年明けてからの大阪方面への営業運行は1月3日からになります。1日、2日は運行がありませんので、客車は一勝地駅にて2日間留置されていました。(中央の客車です)

1966年(昭和41年)1月2日 肥薩線一勝地駅。

 

 

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

令和2年豪雨で被災された方にお見舞い申し上げます。

コロナが収束していない状況です。

皆さんお体ご自愛ください。

 

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