秋田内陸縦貫鉄道秋田内陸線の旅(鷹巣→阿仁合)【北国の冬列車 秋田編③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(秋田内陸縦貫鉄道 鷹巣駅)



★過去記事↓↓↓↓↓





秋田県北部に位置する、JR奥羽本線・鷹ノ巣(たかのす)駅


JR駅舎に向かって左手にあるのが、
秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線の鷹巣(たかのす)駅。
JRの駅名の漢字表記が「鷹ノ巣(たかのす)駅」に対し、こちらは町の表記(鷹巣町)に合わせ「鷹巣(たかのす)駅」

こじんまりした秋田内陸縦貫鉄道 鷹巣駅舎内

秋田内陸線 鷹巣駅発車時刻表。一日10本。うち1本は急行もりよし号。

こちらは到着時刻表

《秋田内陸縦貫鉄道ホームページより》


駅舎内では様々なグッズなども販売

改札口を入ると、駅構内はJRと共用


JR線の1番線ホームの一番端(秋田寄り)にひっそり秋田内陸線ホームがある。


JRホームの先端に秋田内陸線乗り場がある。

雪深い駅

第三セクター・秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線(鷹巣〜角館 94.2km)

秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線は、もともと国鉄鷹角(ようかく)線として計画されていた路線。先行開業していた国鉄阿仁合線角館線、そして鷹角線の未開通区間を引き継いだ路線。
秋田内陸部奥地の山間部を走り、経営は苦しい赤字ローカル鉄道。

阿仁合行き普通列車が発車待ち。

雪が本格的に降ってきた。

雪深い山間部の小さな街や里を繋ぐ一両きりの気動車


ワンマン車両の運転台

車内の路線図

車端のドアやロングシート付近には、秋田犬の写真

ボックスシートが並ぶ。

午前中の下り列車の乗客は数人程度。他に運転士と阿仁合まで向かう内陸線社員(保線員?)が乗車。

窓にはカーテンが備わる。

ボックス席窓下のテーブルに路線図が描かれている。



下段窓も開く造り。

運転台

昭和63年新潟鉄工製の車両




AN-8800形軽快ディーゼル動車





秋田内陸縦貫鉄道・秋田内陸線 阿仁合行き普通列車、
鷹巣(たかのす)駅 午前10時34分発車

後方展望


左はJR奥羽本線(後方展望)。列車は雪煙を舞い上げながら走る。

  

西鷹巣(にしたかのす)駅を過ぎ、

米代川橋梁(526m)を渡る。



小ヶ田(おがた)駅を過ぎ、
外はさらに雪深くなってくる。

   
大野台(おおのだい)駅を過ぎ、



合川(あいかわ)駅


上杉(かみすぎ)駅を過ぎ、

米内沢(よないざわ)駅



突然の急ブレーキ、急停車。
積雪の重みで倒れた樹木と接触したとのこと。

着雪による重みで、線路側に垂れ下がる樹木の枝(後方展望)

倒木現場で20分程停車。車両は前後に少し移動し、運転士と同乗していた秋田内陸線の社員(保線員?)が倒木をシャベルで退ける手作業。
午前11時20分頃、倒木処理が終わり列車は運行再会。


阿仁川に沿って走る。


桂瀬(かつらせ)駅

冬型の気圧配置が強まり、外は次第に吹雪に。


秋田内陸部の雪原を行く。


阿仁前田(あにまえだ)駅


鷹巣駅から乗車していたお婆さんが一人下車

阿仁前田駅は温泉施設「クウィンス森吉」を併設。宿泊もできる。

倒木現場でしばらく運転を見合わせ遅延したため、この駅でしばらく停車し、鷹巣行き普通列車と交換。このため乗車中の阿仁合行き列車はさらに遅延。




前田南(まえだみなみ)駅

前田南駅は、新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」のモデルになった駅。同映画内で登場する駅は岐阜県飛騨地方が舞台なのだが、なぜか秋田県のこの駅がモデルに。



小渕(こぶち)駅を過ぎ、


終点の阿仁合(あにあい)駅、午後12時04分頃到着。

本来は、午前11時29分着なので、約35分程の延着。


当駅、阿仁合午前11時34分始発・角館行き普通列車(左側)に接続。鷹巣駅からの到着列車が遅れたため、乗換えの乗客待ちのため、角館行きの発車時刻も大幅遅れ。

秋田内陸線は全線単線であり、ダイヤ乱れによる時間調整のため、当駅始発の角館行きはしばらく発車を見合わせ。さらなる遅延が見込まれる。


※2020年(令和2年)12月30日(水)


(続く)