(前回記事の続き)
(秋田内陸縦貫鉄道 鷹巣駅)
秋田県北部に位置する、JR奥羽本線・鷹ノ巣(たかのす)駅
JR駅舎に向かって左手にあるのが、
秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線の鷹巣(たかのす)駅。
JRの駅名の漢字表記が「鷹ノ巣(たかのす)駅」に対し、こちらは町の表記(鷹巣町)に合わせ「鷹巣(たかのす)駅」。
こじんまりした秋田内陸縦貫鉄道 鷹巣駅舎内
秋田内陸線 鷹巣駅発車時刻表。一日10本。うち1本は急行もりよし号。
こちらは到着時刻表
《秋田内陸縦貫鉄道ホームページより》
駅舎内では様々なグッズなども販売
改札口を入ると、駅構内はJRと共用
JR線の1番線ホームの一番端(秋田寄り)にひっそり秋田内陸線ホームがある。
JRホームの先端に秋田内陸線乗り場がある。
雪深い駅
第三セクター・秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線(鷹巣〜角館 94.2km)
秋田内陸縦貫鉄道の秋田内陸線は、もともと国鉄鷹角(ようかく)線として計画されていた路線。先行開業していた国鉄阿仁合線と角館線、そして鷹角線の未開通区間を引き継いだ路線。
秋田内陸部奥地の山間部を走り、経営は苦しい赤字ローカル鉄道。
阿仁合行き普通列車が発車待ち。
雪が本格的に降ってきた。
雪深い山間部の小さな街や里を繋ぐ一両きりの気動車
ワンマン車両の運転台
車内の路線図
車端のドアやロングシート付近には、秋田犬の写真
ボックスシートが並ぶ。
午前中の下り列車の乗客は数人程度。他に運転士と阿仁合まで向かう内陸線社員(保線員?)が乗車。
窓にはカーテンが備わる。
ボックス席窓下のテーブルに路線図が描かれている。
秋田内陸縦貫鉄道・秋田内陸線 阿仁合行き普通列車、
鷹巣(たかのす)駅 午前10時34分発車
後方展望
左はJR奥羽本線(後方展望)。列車は雪煙を舞い上げながら走る。
西鷹巣(にしたかのす)駅を過ぎ、
小ヶ田(おがた)駅を過ぎ、
外はさらに雪深くなってくる。
大野台(おおのだい)駅を過ぎ、
合川(あいかわ)駅
上杉(かみすぎ)駅を過ぎ、
米内沢(よないざわ)駅
突然の急ブレーキ、急停車。
積雪の重みで倒れた樹木と接触したとのこと。
着雪による重みで、線路側に垂れ下がる樹木の枝(後方展望)
倒木現場で20分程停車。車両は前後に少し移動し、運転士と同乗していた秋田内陸線の社員(保線員?)が倒木をシャベルで退ける手作業。
午前11時20分頃、倒木処理が終わり列車は運行再会。
阿仁川に沿って走る。
桂瀬(かつらせ)駅
冬型の気圧配置が強まり、外は次第に吹雪に。
阿仁前田(あにまえだ)駅
鷹巣駅から乗車していたお婆さんが一人下車
阿仁前田駅は温泉施設「クウィンス森吉」を併設。宿泊もできる。
倒木現場でしばらく運転を見合わせ遅延したため、この駅でしばらく停車し、鷹巣行き普通列車と交換。このため乗車中の阿仁合行き列車はさらに遅延。
前田南(まえだみなみ)駅
前田南駅は、新海誠監督のアニメ映画「君の名は。」のモデルになった駅。同映画内で登場する駅は岐阜県飛騨地方が舞台なのだが、なぜか秋田県のこの駅がモデルに。
小渕(こぶち)駅を過ぎ、
終点の阿仁合(あにあい)駅、午後12時04分頃到着。
本来は、午前11時29分着なので、約35分程の延着。
当駅、阿仁合午前11時34分始発・角館行き普通列車(左側)に接続。鷹巣駅からの到着列車が遅れたため、乗換えの乗客待ちのため、角館行きの発車時刻も大幅遅れ。
秋田内陸線は全線単線であり、ダイヤ乱れによる時間調整のため、当駅始発の角館行きはしばらく発車を見合わせ。さらなる遅延が見込まれる。