「九州縦断鉄道の旅 with 鉄子編」その⑦
みなさま、こんにちは。
九州縦断鉄道の旅もいよいよラストスパートに入りました。前回念願のSL人吉に乗車した二人組は、そのまま九州南部を南下し鹿児島中央を目指します。
今回のハイライトは、何と言ってもループ線とスイッチバックです。下の地図を見てください。
【交通新聞社 2020年9月号全国版コンパス時刻表より】
真ん中にクルッと円を描いた路線がありますよね。それが正にループ線でして、その途中にある大畑駅がどんな駅なのか楽しみです。
■いさぶろう3号
↑は、いさぶろう3号の指定券です。観光列車なのに普通列車という、鉄道マニア心をくすぐる設定です。
こちらは「いさぶろう・しんぺい」と「やませみ・かわせみ」が並んだシーンです。ここでも水戸岡鋭治さんデザインの気動車が大活躍ですね!
本当は「やませみ・かわせみ」にも乗車したかったのですが、熊本ー人吉間運行のためSL人吉を優先した次第です。
なので、今回は乗務員のお姉さんとの記念撮影で我慢しました(笑)
↑は逆サイドから撮った一枚です。
「やませみ」車両はグリーン、「かわせみ」車両はブルーと2両編成ながら色分けされているお洒落な列車でした。
そして、人吉駅を出発したいさぶろう3号はしばらくして大畑駅に到着します。
この駅、「おこば」と読むんですね。
いやー、ものすごい数の名刺が駅中に貼られています。ちょっと調べてみると、この駅に名刺を貼ったヒトは出世できるんだそうな。
はい、もちろん私も出世祈願で名刺を貼って参りましたよ!しかし、良く名刺持ってたな。。。
こんな所にも名刺満載です。この時刻表を見てみると、一日に上り下り共に3本ずつしか走っていません。これは北海道の地方も顔負けの秘境ローカル線っぷりですし、特急列車を走らせる訳にもいきませんね。うん、納得です。
しかし、ここは日本で唯一ループ線とスイッチバックを有した駅という訳で、二往復の観光列車を走らせて街おこしを行うJR九州の意気込みには感服しました!
大畑駅では5分間停車するため、乗客はホームに出て記念撮影に興じます。
丁度桜が満開に咲き誇っており、駅前の広場では沢山の方が花見をしながら列車の撮影を行っておりました。
ほら、乗客全員がホームに出ていったのがこの一枚からも伺えますね。
では、スイッチバックがどんなものか、頑張って説明してみたいと思います。
一言で言うと、Z字の線路をジグザグに進み、急勾配を上ったり下ったりする路線の事です。直線では急勾配を上り切れないため、スイッチバックやループ線でぐるっと回り込む事によりゆっくりゆっくり坂を上って行くという訳です。
左側の線路を奥から手前側に上ってきた「いさぶろう」は、大畑駅に到着します。
そして大畑駅で進行方向を逆に変えた列車は一旦待避線に入ります。
↑は待避線に入る、Zの2画目に当たる位置の一枚です。
待避線に入った列車は更に進行方向を逆に変え、大畑駅を右手に見つつ急勾配を上って行くのです。↑は待避線で運転手が移動し進行方向を変えるのを待っている一枚です。
↑は桜満開の大畑駅を右手に見つつ、大勢の花見客に見送られながら左手にぐるっとループ線を上って行く「いさぶろう」からの一枚です。Zの3画目ですね。
↑はループ線をぐるっと一周してきてかなりの高度からスイッチバックと大畑駅を見下ろした一枚です。右手の人吉方面からやってきて奥の大畑駅に入り、手前の待避線に入った後に桜の左手を通ってループ線に入っていく。このような説明でみなさまにスイッチバックが伝わったでしょうか?
まさか一年経ってブログでみなさまにご紹介するなどとは露知らず、残っていた写真でのご説明はこれが精一杯でした。
スイッチバック分からん!という方はググってみてくださいませ(笑)
流石観光列車だけあって、スイッチバック・ループ線の一つ一つに車内放送が入り、どんだけ貴重な路線であるかを目一杯説明してくれてました。
↑の写真も一旦列車が止まってくれて説明してくれたので撮影できたのですよね。
スイッチバックを満喫した鉄子は撮り鉄としてイキイキ撮影しております!
「いさぶろう」は特急車両なのですが、元々はキハ47系という普通車用ディーゼルカーを改造しているため窓が開くのですね。昔は窓が開く列車が多く走っていましたが、鉄子にとっては貴重な経験になったのではと思います!
まだまだ鹿児島への道中は道半ばですが、長くなりましたので続きは次回にお伝えする事にします。それでは!