近畿車輛「Smart BEST」バッテリー電車!鉄ちゃんブログ | GIG@NET 鉄ちゃん Blog

     

    2012年10月28日の甲種輸送のコーナーで紹介しました、ハイブリッド気動車「スマートベスト」は、トヨタ「プリウス」のような、異なる二つの動力方式「ガソリンエンジン」と「電気モーター」のハイブリッドではないので、「スマートベスト」ハイブリッド気動車は誤りなので訂正いたします。
    鉄道車両メーカー・近畿車輛JR西日本は、発電用のディーゼルエンジンを搭載し、自力発電と充電を行うことで非電化区間を走行できる、自己完結型の充電型バッテリー電車のプロトタイプ「Smart BEST(スマートベスト)」を開発し、非電化区間で走行試験を行っています。
    側面には「SmartBEST」の由来である「Battery」「Engine」「Synergy」「Train」のデザインが施されています。
    近畿車輛徳庵工場より出場した「Smart BEST」は甲種輸送で吹田貨物ターミナルへ。
    2012年10月28日 城東貨物線を通過する「Smart BEST」の甲種輸送列車は山陰線米子に送られました。
    非電化路線用バッテリー電車「Smart BEST」 近畿車輛徳庵工場で出場を待つ車両。
     
    『架線があってもなくても走行可能なリチウムイオン蓄電池駆動の電車』 この充電型バッテリー電車の概要は以下の通りです。
     「Smart BEST」は大容量のバッテリー電源で駆動走行します。バッテリーが放電した分だけを小型のエンジン発電機により効率よく充電します。そのため、1両あたりのエンジン出力は従来の気動車の1/3から1/4程度の大きさにすることが可能です。このことにより、エンジンの騒音・振動や排気ガスが軽減され、燃費も大幅に向上します。充電はバッテリーの残量を常時モニタリングしながら、走行状況に応じて最適に行います。
    従来の電車は回生電力を架線等に戻しながら活用する省エネルギーシステムを有していますが、本車両は自ら発電し、かつ「減速ブレーキ」回生時の電力を自らのバッテリーに回収し、走行および補助機器(空調機、照明等)に使用する「エネルギーの地産地消」を実現しています。
    本車両は発電のためのエンジンを搭載していますが、駆動は気動車と違い、モーター(主電動機)で行うため、電車と同等の加速・減速性能を出す事ができます。また、乗務員が操作する機器や配置も電車と同じにできるため、取扱い・操作や保守作業が電車と共通化できます。
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    架線レス区間を電車並みに走行することが可能になれば、変電設備や架線が不要になり鉄道設備のコスト低減や、省エネルギーに貢献できます。 また、電化・非電化区内の相互乗り入れ等が可能になり、乗客の利便性が上がると共に円滑な車両運行ができます。更に、地上設備がシンプルになり、自然災害への対応能力が高くなります。
    側面には「SmartBEST」の由来である「Battery」「Engine」「Synergy」「Train」のデザインが施されています。
    バッテリー電車「Smart BEST」の甲種輸送が12月3日に行はれ、JR四国に送られる予定です。

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