伯備線「荷物輸送」実証実験は1月29日から まず配送ボックスのみ、次は農産品輸送



JR西日本の岡山支社は1月21日、伯備線で実施する貨客混載輸送(荷物輸送)の実証実験の詳細を発表した。1月29日から定期運転の旅客列車で実施する。

荷物輸送の実証実験が行われる伯備線の普通列車。【画像:H.Motti/写真AC】

この実証実験では、JR東日本と晴れの国岡山農業協同組合(JA晴れの国岡山)、ヤマト運輸が連携。まず実証実験を通じて安全性などを確認し、そのうえで農産品輸送を行う。

伯備線の備中高梁駅を14時27分に発車する、岡山方面行きの定期運転の普通列車を使用。備中高梁駅(岡山県高梁市)で客室内に荷物を載せ、15時19分着の岡山駅で下ろす。1月29日からの実証実験では配送ボックスのみ運び、安全性を確保できるかどうかや、客の利便性が損なわれないかどうかなどを確認する。

伯備線の普通列車を使った実証実験の流れ。【画像:JR西日本】

この実験の実施回数や終了時期などは、結果を踏まえて検討。その次の段階では、実際に地域の農産品を岡山駅まで運んで同駅構内の店舗で販売し、駅での農繁品販売ニーズを調査するという。