ボクの息子はもう子鉄じゃないかもしれない。

子鉄(?)ヤンヤン(中1)の父であり、実写版アラレちゃんの娘ミーミー(小3)の父が、鉄道や子育てを楽しみながら、地方鉄道を救済していく物語です。子供の「だいすき!」「やってみたい!」を大切に子育てをしています♪ 子鉄応援ありがとうECショップ「でんしゃデパート」もやっています。本業はとある鉄道会社のSDGsおにいさん。なので、専門的な記事もあります。

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Suica/PASMOで入場券利用が可能に!「タッチでエキナカ」で損をしないポイント解説!

みなさん、こんにちは。

「うおーし!電車に乗るぞー!」と、

ピッとSuicaを改札にタッチして、

「おっと、家にスマホを忘れていたぞ。取りに帰ろーっと」と、

改札を出るのにもう1回Suicaをタッチしたら、

ティンコーン♪

と鳴らされてしまった皆さん、お待たせしました。

もう、ティンコン♪されて恥ずかしい想いをすることはありません。

www.tetsudo.com

<目次>

 

入場券について

ここでティンコン♪されてしまうのは、SuicaPASMOなどの交通系ICカードは、入場券として使えないようになっているからです。

入場券とは、乗車以外の目的で駅の改札内に入る時に必要な切符のことで、JR東日本の場合は、

①列車内に立ち入ることはできません。

②2時間以内に改札から出なくてはなりません。

③おとな150円、こども70円

という設計になっています。

 

入場券は自動券売機で購入します。

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ICカードは入場券として使用できないので、自動改札機での判定では、直近に入場履歴のある駅と同じ駅で出場しようとすると、ティンコン♪する仕組みになっています。

 

IC入場サービス「タッチでエキナカ」の概要

そして、満を持してJR東日本でIC入場サービス「タッチでエキナカが2021年3月13日(土)から始まります。

 

サービスの範囲は、JR東日本Suicaエリア内の駅ですが、新幹線改札と無人駅などにある簡易改札では利用できません。

新幹線ホームにお見送りをするときは、切符の入場券を自動券売機で購入しましょう。

 

使えるICカードはモバイルを含めたSuicaPASMOのほか、相互利用可能なICカード(関西地区のICOCAPiTaPa、東海地区のTOICAmanacaなど)も利用できます。*1


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利用ルールは、今の入場券とまったく同じで、

①列車内に立ち入ることはできません。

②2時間以内に改札から出なくてはなりません。

③おとな150円、こども70円(東京の電車特定区間の駅はおとな140円)

です。

 

仕組みもシンプルで、これまで直近の入場履歴のある駅と同じ駅で出場しようとするとティンコン♪していたところが、今度からは、入場券の料金が引かれてゲートが開くようになるだけです。

 

なお、JR東日本お問い合わせセンターの方に聞いたところ、2時間を経過すると、ティンコン♪される仕組みになるそうです。

その場合は、駅員さんに申し出て、超過分の入場券代を払いましょう。

また、入場後5分間は「救済措置」として、入場券料金を引かれることなく出場できるようになるそうです。

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タッチでエキナカ利用イメージ(画像出典:JR東日本ニュースリリース

https://www.jreast.co.jp/press/2020/20210119_ho02.pdf

シーン別の利用イメージ

JR東日本ニュースリリースに載っていた上のイラストをもとに、実際の利用シーンを見てみましょう。

 

(1)買い物・食事

JR東日本の駅には、改札内にたくさんお店があります。

1番大規模なのは、エキュートecuteでしょう。

エキュートは、首都圏の比較的大規模な駅の主に改札内にあり、エキナカでありながら、お土産や駅弁だけでなく、お惣菜やファッション、書籍、レストランなどザ・ショッピングセンターと言えるテナントがそろっています。

エキュートシリーズは、全12施設(2021年1月19日現在。2施設ある駅もあり)。

中でも、エキュート立川は、南改札内に4,300㎡、88店舗が出店する大規模ショッピングセンターになっています。

改札内にありますので、ICカードをタッチして入場し、買い物を楽しみましょう。

買い物やお食事に夢中になって2時間過ぎてしまうと、追加の入場券代がかかってしまうので、注意しましょう。

 

(2)通り抜け

新宿駅の西口から東口へ行きたいときや、東京駅で丸の内側から八重洲へ抜けたいときの移動は結構大変です。

改札を突っ切るのがおそらく1番ショートカットで早いのですが、この場合も改札内に入りますので、入場券が必要です。

しかし、これまでのように切符を買う手間はありませんから、140円払って通り抜けるのはまあ、ありかもしれません。

ただ、東京駅などは連絡自由通路も使いやすくなっていますので、こちらも使ってみてください。

 

(3)設備利用

改札内の設備を使用するのにも入場券が必要です。上のイラストではコインロッカーらしきものが書いてあります。コインロッカーは改札外にもあるので、わざわざ入場券を買ってまで(しかも、預入時と取出時と2回分!)使う人はいないような・・・

 

1番イメージがつきやすいのは改札内トイレの利用でしょう。

この場合も、本来は入場券が必要です。

これまでは漏れそうになりながら、入場券を購入していましたが、ICカードでスルッと入れますので、安心です。

そして、出場時に入場券代金が差し引かれますが、5分間で用を足せば「救済措置」で出場することができます。

 

お気づきの方も多いかもしれませんが、実際トイレを借りるのに入場券を買っている人はほとんどいないと思います。

おそらく、駅員さんに「すみません!ちょっとトイレ貸してください!」といって入れてもらっているのではないでしょうか。

今回のサービス導入でそれができなくなるわけではないと思いますが、本来は入場券を買うべきもので、駅員さんのご厚意で貸してもらっているという感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

 

(4)お見送り

お見送りで入場券を買うのは、割と一般的かもしれません。

ICカードで入場できますので、列車に乗る孫一家を待たせることもなくなります。

繰り返しになりますが、新幹線改札はサービス対象外ですので、今まで通り入場券を購入しましょう。

また、入場券では列車内に立ち入ることはできませんので、お見送りはホームまでにしておきましょうね。

 

要注意!電車に乗るのをやめるとき

ICカードで改札に入場したのち、電車に乗るのをやめて改札から出たくなる時があります。

冒頭の、忘れ物に気づいたときなどがそうです。

東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則第54条第2項によると、

  1. Suica乗車券を使用して入場した後、乗車することなく旅行を中止した場合は、旅客規則第300条の規定に基づき当該入場駅の入場料金相当額を支払い、当該Suica乗車券に対する出場処理を受けなければなりません。

と、なっており、後で気づいたとはいえ、改札内に立ち入っているため入場券の代金を支払わなくてはなりません。

しかし、実際は駅員さんに事情を話して、「強制出場」といって、入場履歴を取り消しをしてくれることが多いです。

これも、あくまで駅員さんのご厚意であることを覚えておきましょう。

 

今後ですが、電車に乗るのをやめて改札を出ようとICカードをタッチすると普通に外に出られるようになります。

そして、その時に入場券の代金が差し引かれることになります。

上記の第54条第2項で定めていることが自動的に行われるわけです。

 

今後も駅員さんが「強制出場」をしてくれるかどうかは、あくまでご厚意ですので、わかりません。

ここで入場券代が差し引かれても、規則通りですので、ビックリしたり、駅員さんに文句を言うのはやめましょう。

ただし、前述の通り、入場後5分以内に気づけば「救済措置」でそのまま出場できるようです。

 

いずれにしても、やはり、家を出るときに忘れ物チェック、便利になってもお出かけは計画的に、ですね。

 

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*1:Suica」は東日本旅客鉄道株式会社、「PASMO」は株式会社パスモ、「ICOCA」は西日本旅客鉄道株式会社、「PiTaPa」は株式会社スルッとKANSAI、「TOICA」は東海旅客鉄道、「manaca」は株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシーの登録商標です。