(その9からの続き)
-旧丸山変電所(8:15着・8:20発)-
碓氷峠鉄道文化むらから信越本線跡「アプトの道」を歩き始めました。
引き続き、アプトの道を進みました。
ここには当時、踏切がありました。
前を行くハイカーが熊鈴をカラコロ鳴らしていました。
実は今回、熊鈴を忘れてしまいました。
まぁ、今回は山道を歩かないから、車の音が熊鈴代わりになるかな…。
最初のチェックポイント・旧丸山変電所に到着しました。
碓氷峠区間の電化に伴って1912年に建てられました。
1963年のアプト式終了に伴って廃止されましたが、建物はそのまま放置されました。
1994年に国の重要文化財に指定され、2001年に修復工事が行われました。
目の前にはシェルパ君のまるやま駅があります。
確か、下車観光できる時間があったはず…。
アプトの道をさらに先へ進みます。
小さな川を渡りました。
このあたりから勾配がきつくなり、
碓氷峠区間らしい6.5%(65‰)となります。
確かに実感できるくらいの登り坂になりましたが、
歩きだと思ったほどきつくない。
峠の湯の手前で、
ここまで歩いてきた上り線の線路が藪の中へ消えました。
遊歩道は下り線をくぐった先へ続いていました。
ここまで意外とあっという間。
峠の湯はアプト式時代の線路(左)と
粘着運転方式時代の線路(右)との分岐点。
写真のポイントは「シェルパ君」を走らせるため、廃止後に設けられたものですが。
ここからはアプト式時代の線路跡に沿って歩きます。
だから「アプトの道」。
道なりに歩くと、トンネルが現れました。
これが1号トンネルです。
トンネル内部も往時の姿を残していますが、
ハイキングコースなので照明も完備。
朝7時から夕方6時まで点灯しているそうです。
トンネルを抜けました。
人の姿はまったく見かけませんでした。
しばらく進むと、2号トンネルが見えてきました。
明治期らしい重厚な造りのトンネルですね。
2号トンネルを抜けると、碓氷湖が現れました。
1994年に完成した坂本ダムのダム湖です。
線路跡、もといハイキングコースをさらに先へ向かいます。
写真を見るとしっかり登っていますが、意外と普通に歩ける。
奥に見えるのが3号トンネル。
終わりかけとはいえ、ここの紅葉も綺麗だった。
このあたりから、観光客が再びちらほらと。
そしてトンネルひとつ飛ばして、5号トンネル。
この先に待ち受けるものは…。
(その11へ続く)
[全駅間歩き動画]
横川駅から旧丸山変電所までのノーカット動画(2.3倍速)です。
途中で碓氷関所に寄ってますが、基本的にはアプトの道を歩いています。
峠の湯、碓氷湖周辺のGPSログ(1/20,000)です。
ログ線はアプト式時代の線路跡と一致しているはずです。
本文では触れませんでしたが、
中山道の街道歩きはこのあたりから本格的な山歩きになります。
こちらはずっとダラダラ登り続けることになりますが。