てな訳で。鉄道ジャーナル誌に掲載されていた九州産交バス貸切格下車の記事を見ていつか見に行きたいと思い、社会人最初のボーナスで九州熊本遠征を計画生憎九州へ台風上陸のため大阪で足止めを喰らい熊本滞在が半分以下になってしまいましたショボーンもやもや
九州産業交通1233
熊22か1233
日産ディーゼルK-RA51R(1980年)
田崎車庫
1993年8月11日

最初尋ねた田崎車庫でひとつ目の貸切格下車はの情報を頂きましたが、なんと残り3輌しか無いそうで、1輌は熊本市内、あと1輌は八代で予備車との事で松橋(まつはせ)経由八代産交まで行きました。田崎車庫で撮影を終えて熊本バスセンターに戻り、乗り継ぎまでの時間、バスを見ていると偶然来た熊本バス895にビックリ!

既に姿を消したと思っていたカマボコ型観光バスが来たので。思わず中の瀬車庫まで乗り込んだのでした。

中ノ瀬車庫に憩うバス達
1983年8月11日

熊本バスは以前から様々な車輌を使用しています。古くはトヨタ・日産・いすゞと云った終戦直後に出回ったメーカーに永田車体松本車体製作所など地元車体を架装したものが導入されていました。高度成長期以降は国産4メーカーを導入し車種や車体メーカーも純正車体のほか西日本車体松本車体製作所で架装していました。1985年以前は全車トップドア車しか導入していません。

日野自動車広報誌"ひので"より
熊本バス501
熊2い・501
日野RB10P(1966年)
昭和40年代の熊本バスは、既に紅白のオリジナルカラーを導入しており、そのまま路線車として転用出来る仕様。中扉位置に柱の下準備を済ませており、独特の窓配置となっていた。車体架装は帝国車体で窓上の方向幕位置は社名板となり付近にラジオアンテナを張り巡らせている。


熊本バス925
熊本22か・925
いすゞBU04(1979年)
中ノ瀬車庫
1993年8月11日
一見すると川崎KBX車体を架装したいすゞBUですが、改めて写真を見てみると希少なバスであったことに気付きました💡。
925号車の車体裾にある
松本車体製作所のメーカープレート
1993年8月11日
松本車体製作所は熊本県菊池郡菊陽町にあったバス車体メーカーで1924年創業。戦後にバス車体架装に参入し熊本県内の事業者へバス車体を供給していました。1960年代に入り川崎航空機と技術提携を行い1965年以後は川崎航空機(晩年は川崎重工)と同じスタイルの車体を架装していました。
晩年は熊本市交通局熊本バス九州産業交通の路線バス車体を供給していましたが、1979年にバス車体架装を終了しました。

熊本バス2658
熊本22か2658
三菱U-MP218K(1992年)
中の瀬車庫
1993年8月11日

1992年に導入された当時の最新鋭車に当たりますおねがい1993年当時、熊本バス西日本車体58MC-B-2車体は三菱やいすゞ、日野に架装され当時は同社での最大勢力でした。浜松在住の僕としては初めて見る西日本車体のバスに前日寄った大阪市営バス同様、じっくりと見入っていました。
当時では西日本車体のバスは滋賀県以西でないと見ることは出来ず、静岡県民のやまやとしては『遠くまで来たなぁ〜照れと思えるのは、このバスを見た時でした。サスは板バネを選択した低床仕様で黒逆T字窓のブラウンサッシが採用されました。中扉は4枚折戸で僕の地元遠州鉄道に似た仕様です。晩年は教習車として余生を送り2018年まで現役でした。