プレミアムカー増結拡大と6両編成の暫定復活へ! 京阪電鉄ダイヤ変更(2021年1月31日)

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プレミアムカー増結拡大と6両編成の暫定復活へ! 京阪電鉄ダイヤ変更(2021年1月31日)

京阪電鉄は2020年12月4日、プレスリリースにて2021年1月31日にダイヤ変更を行うと公表した( 2021年1月31日(日)初発から京阪線のダイヤを変更します )。今回はこれについて見ていく。

1. プレミアムカー連結大幅拡大へ!

今回の2021年1月31日京阪電鉄ダイヤ変更では、2018年9月15日京阪電鉄ダイヤ変更以来約2年4か月半ぶりにダイヤ改正を行う。

今回のダイヤ改正では8000系のみならず特急にも使用する3000系にも6号車にプレミアムカーを連結することで、昼間の京阪特急毎時6本すべてがプレミアムカー連結となる。土休日に至っては早朝及び深夜23時台の合計3往復6本が全車一般車特急なのを除いて、全ての特急・快速特急洛楽にプレミアムカーを連結する。

ただ平日夕ラッシュ時は特急のうち4本に1本程度が全車一般車で運転するほか(と言っても2本に1本しかプレミアムカーの連結がない2020年時点と比べれば大幅に連結列車は増えている)、座席指定制列車「ライナー」の周辺を走る特急は原則全車一般車での運転となっている。「ライナー」周辺の特急だけ転換クロスシートではなくロングシートの全車一般車とすることにより、「ライナー」誘導を図っているようだ(プレミアムカー料金は特急も「ライナー」も変わらないので影響はないし)。

このほか快速特急洛楽は淀屋橋~出町柳間最速50分から48分に2分短縮するほか、特急も昼間は54分から53分に1分程度短縮する見込みだ。おそらく新保安装置K-ATSの運用区間拡大により駅間所要時間が短縮するためであろう。

枚方市8時57分発快速急行中之島行きは淀屋橋行きに変更するが、淀屋橋18時54分発快速急行樟葉行きと中之島18時44分発準急枚方市行きの始発駅を変えて中之島18時45分発快速急行樟葉行きと淀屋橋18時54分発準急枚方市行きに再編し中之島発の快速急行を復活させたくらいで他は変化がない。もっともこれらの変化は中之島線に快速急行が走っているというテイを残したいだけのものであり、いつしかなにわ筋線が開業し中之島線と乗り換えられるようになった時の速達列車の設定拡大でも狙っているのだろう。




2. 座席指定制「ライナー」増発へ!

また今回の2021年1月31日京阪電鉄ダイヤ変更では、座席指定制「ライナー」を増発する。

今回増発するのは三条7時00分発「ライナー」淀屋橋行きで、8時00分に淀屋橋に到着できるほか京都市内からの「ライナー」は1本から2本に増強し、京都市内からの「ライナー」で初めて平日朝ラッシュのピーク時より前に到着する列車を設定する。なおこの「ライナー」設定に伴う減便はない。

なお「ライナー」は引き続き8000系のみを使用し、今回のダイヤ変更よりプレミアムカーを設置する3000系では運転しないこととなった。これは3000系が3ドアかつ2人掛け&1人掛けシートのため定員が少なくなってしまい、普通車で料金を徴収するのが難しいと思われたためではないだろうか。




3. 6両編成暫定復活へ!

また今回の2021年1月31日京阪電鉄ダイヤ変更では、6両運用が復活する。

6両編成運用は2003年9月6日ダイヤ変更で消滅していたが、17年以上ぶりに復活することにはなる。

が、そもそも今回のダイヤ変更を行う2021年1月31日時点で京阪の6両編成なんて存在しないため、あくまで運用上6両でも運転し得る運用ができるだけで、ダイヤ改正当日は備考にある7両で運転する可能性が高い。

しかも6両編成運用は昼間は中之島~萱島間の普通列車毎時2本に終始しているほか、平日朝ラッシュのピークにはは6両編成を運転せず、オフピークの中之島発着にのみ運用しているのである。おいおい、完全に除け者扱いではないか。

そもそもなぜ昼間に空席が目立っても長編成の列車を運転するのかというと、需要の少ない昼間向けに専用の車両・短編成用運転台を設けてもただコストがかかった上で定員が減り不経済なため、混雑する平日朝夕ラッシュ時に使う車両をそのまま流用しているからなのだが、その混雑している平日朝に除け者にするくらいなら7両で新造して既存車と共通運用にしても良かったではないか。

そう考えると6両停車位置目標を設置してまで6両編成で投入せざるを得ないよほどの事情があったと言わざるを得ない

つまりホームドアと寸法が合わない5ドアの5000系7両編成を新造した13000系6両編成でとりあえず置き換え、京橋駅のホームドアの稼働が開始してから一般車改造した元3000系6号車を新造した13000系に入れて再び7両化するつもりなのだろう。

そもそも4両や5両であれば交野線や宇治線で転用できるのであるが、6両ではそれができないのである。そう考えるとそもそも6両にこだわる必要はない。

また6両停車位置目標まで設けて6両運転をするのがもし輸送力調整のためだったら、むしろ減車より平日朝ラッシュ時に減便した方が運転台や人件費だって削減できる(というか南海電鉄は実際にやっているし)。

そう考えると今回の6両運用の設定はあくまで暫定的なものであり、2022年内には7両運用に戻る可能性が高そうだ。

4. 小幅ながらも終電繰り上げ実施へ

また今回の2021年1月31日京阪電鉄ダイヤ変更では、小幅ながらも終電繰り上げを実施することとなった。

中之島23時48分発普通香里園行きが萱島行きに短縮することとなった。これにより深夜急行樟葉行きに連絡できなくなり、西三荘~萱島の各駅から寝屋川市・香里園・枚方市・樟葉の4駅への終電が10分程度繰り上がることとなった

なお京阪電鉄では2021年秋までに大幅な終電繰り上げを実施するとしている。関西大手私鉄では原則大阪市内の始発駅を24時25分に出発する列車を終電としているが、崩しそうだ。


5. 結び

今回の2021年1月31日京阪電鉄ダイヤ変更では、3000系にプレミアムカーを連結することにより京阪特急でのプレミアムカー連結列車を大幅に増やしたほか、快速特急・京阪特急の所要時間短縮も図った。

一方で普通列車を中心に暫定的ながらも6両への減車を行うほか、小幅ながらも終電繰り上げを行っている。

今後京阪電鉄でどのようなダイヤ変更を実施するのか、見守ってゆきたい。

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