こんにちは。
北海道ラブきっぷ旅の続きです。
岩見沢から室蘭本線で苫小牧駅に到着しました。
この駅がICカードの利用できる南端駅になります。
駅舎は昭和57年から使われているもので、古いように感じます。
苫小牧駅といえば、令和2年2月に特急列車が車掌を置き去りにして発車し、車掌がタクシーで追いかけたという珍事がありました笑
ここで1時間ほど列車の待ち時間があるので、駅の北側にあるドンキホーテで時間をつぶしました。
苫小牧 11:31発 特急北斗10号 函館行き
白老 11:44着
次の停車駅、白老で下車します。
1時間も列車を待ってわずか10分の乗車時間です笑
白老駅の近くには令和2年6月、アイヌ文化の復興・発展のための施設、ウポポイがオープンしました。
今回はそのウポポイに行くため、白老で下車しました。
白老駅もウポポイ開業に合わせてリニューアルして綺麗になりました。
ウポポイのために臨時改札口を設置したり、2020年のダイヤ改正で北斗も日中の時間帯停車するようにしたりと力をいれています。(ダイヤ改正前は白老駅にはすずらんのみの停車でした)
臨時改札を抜け、ウポポイへと歩きます。
看板があり。迷うことはありません。駅から600mだそうです。
途中、SLの展示がありましたが、カバーがかけてあり見ることはできませんでした。
また、松浦武四郎の石碑がありました。
松浦武四郎は蝦夷地の探検を行い、開拓使として活躍しました。
北加伊道という、今の北海道の名前を考えたのも松浦武四郎です。
アイヌ文化の伝承などにも貢献しました。
こちらは観光インフォメーションセンターです。
ウポポイまでの途中にあります。
中では白老町の展示や物産の販売がありました。
ウポポイが見えてきました。
駐車場は有料で500円かかります。
入場前に検温やアルコール消毒があります。
カフェ等、入口にはお店が何軒かあります。
入場ゲートへと向かいます。
こちらがチケット売り場です。
アイヌ語も併記されています。
大人1200円になります。
GOTOトラベルの地域共通クーポンが使えたので、
前日旭川泊でもらったクーポンを活用します。
紙クーポンしか使えませんでした。
入場券を購入し、
入場します。
入ってすぐ、大きな建物が目の前にあります。
これは国立アイヌ民族博物館で、入館には事前に日時指定の予約が必要です。
入館に追加料金は不要で、ウポポイの料金のみで予約があれば利用できます。
1週間前にみたところ、この時間の予約は埋まっていたので筆者は入館できませんでした。
1階のフリースペースは誰でも入れるので建物には入ってみます。
入り口の禁止事項もアイヌ語でかかれています。
イテキ という言葉が全ての項目に入っていますが、これをいれると禁止という意味になるそうです。
ここから先は事前に予約した人しか入ることができません。
中ではアイヌ文化の展示を見ることができます。
こちらはフリースペースのライブラリーです。
アイヌに関する本が並んでいます。
蔦屋書店みたいなディスプレイですね。
窓はガラス張りで、外の綺麗な景色をみることができます。
前にみえるのはポロト湖という湖で、
こんな感じでウポポイに面しています。
写真ではうまく伝わりませんが、奥は紅葉できれいでした。
湖の前は芝敷きになっていて、歩道が整備されています。
景観としても美しく整備されています。
このあたりの浜辺はポロト湖に舟を出し入れしていたところだそうです。
こちらが舟になります。
丸木舟というそうで、本当に木をくり抜いてできたような簡素なものです。
湖岸を奥に進んでいくと、建物群が現れました。
これは伝統的コタン(集落)で、アイヌの生活空間である、チセ(家屋)が再現されたエリアになります。
外壁はアシやススキ等の茎で作られているそうです。
チセは中に入れるものもあり、入ってみます。
中はこのような感じで骨組みが剥き出しになっています。柱はかなりしっかりしたものですね。
観光施設ということもあり、床はしっかりしていますが、基本は自然のもので作られており、アイヌのチセを継承しています。
もともとこちらはイベントスペースなのですが、コロナの影響でイベントの開催は見合わせていました。
儀礼に使う調度品等が置いてありました。
このように植物の茎で壁ができています。
1本1本は細々としていますが、組み合わさると家になるのですからすごいですね。
続いてのチセに入ります。
こちらにはいろりがあり、より生活感を感じるつくりです。
こんな伝統的な建物ですが、近代的な床暖房をつけているそうです笑
天井は吹き抜けになっていて、何本もの柱が中心に向かっています。
こちらはアイヌの染物になります。
藍染を行っていたそうです。
囲炉裏の上に肉を吊るして干し肉を作ったりして保存食にしていたそうです。
チセの外にはエントという植物を干していました。
乾燥させてお茶にいれたり、炎で炙って香り付けでお粥にのせたりしていたそうです。
続いて、工房を見学します。
こちらではアイヌ文化の工芸品の実演を行っていて、木を削っています。
見せてもらいましたが、こんな刀をいれるケースと取っ手を作っていました。
作りがとても精巧ですごいです。
かなり削りクズがあることからも細かい作業なのがわかるかと思います。
話を伺うと、作るのに1ヶ月はかかるそうです。
手間のかかる作業ですね。
工房にはアイヌの藍染や、
木を削ってできた矢などの展示がありました。
特に驚いたのは、写真左の靴で、これはなんた魚の皮からできた靴だそうです。
自然のあらゆるものを活用していたのがよくわかりました。
有料ですが、木彫や刺繍の体験もできるそうです。
こちらは体験学習館になり、
ムックリという、竹製の口で吹く楽器の演奏や製作体験ができます。
また、演奏の鑑賞や人形劇も見られるそうです。
こちらは体験交流ホールで、アイヌ伝統の舞踊等の見学ができるそうです。