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2021.01/17 [Sun]
連載「GIFアニメと私」その１
鉄橋を渡る新幹線のぞみのGIFアニメーション
ブログというのは、自分史でもあるので、ここいらで自分とGIFアニメの歴史をブログに書き留めておきたいと思いました。
興味のない方はスルーしてください。
↑初期の頃に作ったGIFアニメーション
第１回 1990年～1992年
１．原点はＰＣ９８０１
1990年頃、埼玉に住んでいた私は、夫が買ったパソコンPC9801をいじっているうちに、ためしにマニュアルに載っていたプログラムコードを打ち込んでみました。すると、電子音の簡単な曲が流れました。
そのパソコンで曲が演奏できることを知らずにいたので、とても驚き、感激しました。
そして、「プログラムっておもしろいな」と思って、少しBASICをやってみましたが、難しくて挫折しました。
ＰＣ９８０１ 出典・・コンピュータ博物館
２．Rayとの出会い
しかし、その後パソコン通信を始めて、Ray(ともゆき氏作)という無料の音楽演奏ソフトに出会い、自分でデータを打ち込むといろいろな曲が流れて、楽しかったので夢中になりました。
そのソフトは演奏中にピアノのキーボードが表示され、演奏される音のキーが変化するというものでした。(上の画像参照)
そして同時に、曲のタイトルや説明を表示させる部分の文字が音に同調して変化するしくみでした。
３．ＥＳＣアニメに没頭する
長方形の窓部分に、普通は曲のタイトルや作曲者作詞者データ制作者を出すのですが、文字に色がついたり点滅したりすることに注目しました。
それはエスケープシーケンス(ESC)というしくみを使っていて、パソコン画面の何もないところに文字だけで絵を表すという手法でした。
パソコンの画面を細かい方眼に区切って、○行目の□番目のマスに(^^)を出せ、と打ち込むと、(^^)が表示されるというしくみです。
色つけが５色ぐらいでき、点滅や反転などもできました。
それが、曲データと同調して変化するようにデータファイルに書けば、曲の進行にあわせて簡単な文字アニメが表示できたのです。
マスに全角スペースを書いて反転させると色のついた■になりますので、工夫すると猫や人物や室内の風景などいろいろな表現ができました。
アスキーアートと似ていますが、反転や点滅ができる点が異なります。
↑アスキーアートの例
↑ESCアニメの例
猫の胴体部分は全角スペースを反転させています。
※その頃は背景が黒で文字色が白でした。
音に同調して文字を変更すると動いているように見える
↑ESCアニメの例
家の窓は、全角スペース反転を点滅
車の窓は□を反転
音に同調して位置を変更すると動くように見える
そのとき「アニメは一つ前の絵を消して、次の絵を描く」という基本を学びました。
もちろん「一つ前の絵と変わらない部分は残す」ということも。
４．インタプリタとコンパイラ
今は、いろいろなプログラムはデータを打ち込んだらすぐに結果がわかると思いますが、そういう方式をインタプリタといいます。
一方、コンパイラというのは、データを打ち込むファイルと実行するファイルが別々になっていて、結果をたしかめるには、いったんデータファイルをプログラムファイルに読み込ませる必要があります。(めんどくさいですが、元データはテキストファイルなのでパソコン通信で共有するのに便利でした)
Rayはコンパイラでした。
MMLという形式のファイルにテキストデータを打ち込んで、それをM2Rというファイルで音楽データに変換するとRayで曲とアニメが流れるというしくみです。
ですから、１音訂正するにも、アニメを１カ所訂正するにもMML→M2R→Rayという作業が必要で、当時のパソコンは１つの作業しかできませんでしたから、１曲作るのに膨大な時間がかかりました。
そのため、ワープロではなくエディタでテキストを書くことに慣れました。Vzというフリーソフトのエディタに大変お世話になりました。
また、ファイルの整理にもパソコン通信で得たフリーソフトがとても役に立ち、「フリーソフト」というものの意味と価値を学びました。それが現在の「フリー素材」の考え方につながっています。
ここまでが埼玉時代の歴史です。
以下、九州に越してからの歴史は、次回に。
昨日は暖かかったですが、今日はまた冬の寒さ。
温度変化が大きいので体調管理にお気をつけください。
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Re:マイラさん
RayはWindows以前のソフトなので、違います。今のパソコンではＲａｙは使えません。フロッピーでパソコンに読み込ませていた時代のものです。たとえて言えば、今のエアコン暖房と薪ストーブぐらいの差があります(^_^;それはそれで良さがありましたけどね。GIFアニメの歴史、興味を持っていただけてうれしいです。少しずつ載せていきますのでよろしく～