1 夏なお寒き布引の

本日も「鉄道唱歌の話」にご乗車いただきありがとうございます。

「第一集 東海道篇」からお乗り換えのお客様、大変お待たせいたしました。「第二集 山陽・九州篇」、間もなく発車いたします。

 

鐵道唱歌 山陽・九州 一

 

夏なほ寒き布引の

瀧のひゞきをあとにして

神戸の里を立ちいづる

山陽線路の汽車の道

 

 

なつなほさむきぬのびきの

たきのひゞきをあとにして

かうべのさとをたちいづる

さんやうせんろのきしやのみち

 

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神戸駅

 

鉄道唱歌出版の当時、神戸から西の山陽本線は私鉄の「山陽鉄道」でした。

 

東京から神戸までは国費で建設され、国鉄線として開通しました。

しかし神戸から西、山陽本線は私鉄の山陽鉄道により建設されました。山陽鉄道の神戸~馬関(現・下関)間が開通したのは明治34年のことです。

 

この当時、日本の主要幹線のほとんどは私鉄により建設されました。函館本線は「北海道鉄道」「北海道炭礦鉄道」、東北本線常磐線高崎線は「日本鉄道」、関西本線は「関西鉄道」、鹿児島本線長崎本線日豊本線は「九州鉄道」により建設されたものです。

これらの私鉄線は明治39年の「鉄道国有法」により国有化され国鉄線となりました。

 

国鉄は昭和62年、再び分割・民営化されJRとなっています。

 

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神戸駅

 

 

      なつなおさむき
あけなばさらに  ひょうごたかとり

 
 

      のりかえ
 
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