(その8からの続き)
※この記事は2020年11月に歩いたものです。
2日目の朝を迎えました。
横川駅まで電車で移動したあと、
碓氷峠を登って軽井沢を目指します。
旧中山道に沿って歩くと山登りが待っていますが、
それだと今回行きたいところをことごとくパスしてしまいます。
こちらは必ずしも街道歩きをしているわけではないので、
今回は国道をベースに歩きたいと思います。
…この方が楽だし。
昨日食べた釜飯の釜は、ザックに入れて持って帰ることに。
あんな釜を客室に置き去りにしたら、それはそれで迷惑かなと。
始発電車でもホテルの朝食が食べられそうだったので、
荷物を全部持ってホテルのラウンジへ。
東横インといえばバイキング形式のタダ朝食が売りなんだそうですが
このご時世ということで、弁当形式でした。
カレーライス+αで簡素と言えば簡素ですが、
こういう風に盛られると、しっかりしているようにみえる。
始発電車に乗って、横川駅へ。
車止めが設けられていますが、
かつてはこの先に線路が続いていました。
横川駅の標高は386メートル。
目指す軽井沢駅の標高は940メートル。
線路跡を追うように碓氷峠を登って、軽井沢駅を目指します。
ちなみに、この日は「無限列車」仕様のSLぐんまよこかわが運行される日でした。
始発電車にも、SL撮影を狙うと思しきテツの姿がちらほらと。
駅前には何の変哲も無い排水溝…と思いきや、
アプト式時代に使われたラックレールが再利用されていました。
いよいよスタートです。
まずは横川集落を西へ。
少し進んで線路の方向に戻ると、
「碓氷峠鉄道文化むら」が見えてきました。
手前の線路は実際に使用されていた線路で、横川駅の方向に続いています。
展示列車の搬入にも使われていたはず。
入口には謎の行列ができていました。
入園待ち…ではなく、何かのグッズ販売待ちの列なんでしょう。
鬼滅SL運行日でしたし。
ここは線路跡を活用したハイキングコース「アプトの道」の起点でもあります。
こちとら「駅間歩き」をやってる鉄道ブログ。
こういう道を歩いてナンボというものです。
ハイキングコースに入るとまもなく、このコンビが。
手前は峠のシェルパと呼ばれた「EF63」。
奥の列車は鉄道文化むらと峠の湯の間を結ぶ「シェルパ君」。
シェルパ君は1997年まで列車が走っていた線路上を走っています。
ハイキングコースとはいえ、スタート付近は公園みたいな感じ。
木々は綺麗に色づいていました。
いったんハイキングコースを抜け出して、ちょっと寄り道。
ここは碓氷関所跡です。
碓氷関所は中山道版「箱根関所」のような場所で、
江戸の治安を守る重要な役割を果たしていたそうです。
まぁ、こんなにコンパクトだったわけもなく、
この場所は関所のなかでも番所の跡だったそうです。
アプトの道に戻ると、こちらの列車群が見えてきました。
手前からEF63、EF63(訂正!しかし、なぜ同一形式を同じ場所に…)、189系あさま。
どの列車も碓氷峠越えで重要な役割を果たしていました。
鉄道文化むらの敷地を抜けました。
左手に線路が続いていますが、こちらは「シェルパ君」の線路。
長い直線路に入りました。
左手にキロポストが見えるように、
1997年まで列車が走っていた正真正銘の線路跡です。
シェルパ君の線路は、信越本線の下り線跡です。
右側の上り線跡が整備され、遊歩道となっています。
上を通る橋は上信越自動車道です。
急勾配で有名な碓氷峠区間ですが、
このあたりの勾配は2.5%(25‰)ほど。
まだ登っている実感はありません。
(その10へ続く)
横川駅から旧丸山変電所付近までのGPSログ(1/20,000)です。
鉄道文化むらの入口からほぼ全区間信越本線の線路跡を歩きました。
この道を歩く限りは街歩きと同じ靴で問題ありませんが、
朝夕に歩く時は念のために熊鈴を持ち歩いた方が良いでしょう。