そういえば去年にエスカレーターをちゃんと回収してきたので供養
同様に設置されてるものがおかしい栄エリアのエスカレーターの話についてはこっち
名鉄百貨店は1954年12月に開業、1967年に現メンズ館のメルサが、1972年に晩年ヤング館だったセブン館が追加で開業しました。その後リニューアルなどを適宜行ったほか、2011年にヤング館が閉館。現在は本館とメンズ館の2館体制で営業が行われています。
まずは本館で一般的なものから
本館2階から7階までで主に使われているエスカレーターです。
青手すり、うろこ模様のOTIS製エスカレーターが使用されています。平然と各階で稼働していますが、どうもこのモデルの現存している場所はここのみの可能性があるそうです。バグか?
ちなみに地下1階~1階、1階~2階のエスカレーターも同じくOTIS製のこの世代のものが使用されていますが、こちらは手すりの色が赤色である違いがあります。
古い時代のものなのでライザー(ステップの段差部分)はつるぺた。
ここに限らず、各階ともにステップが更新されていないので原形のままです。最近は更新などもあり中々見なくなりました。ここでは腐るほど見れますが。なんで?
7階と8階を結ぶエスカレーターです。
こちらも先までと同じOTIS製ですが、側面がガラス張りの透明タイプになっています。
最も特筆すべき点はここ
ランディングプレートにある名前が「ESCAL-AIRE(エスカレイアー)」となっています。
これは世界で初めてOTISがガラス張りの全透明式エスカレーターを開発。その際にこのタイプが「ESCAL-AIRE」という名前で製品化されたもので、現在各地にあるガラス張りエスカレーターのうち最初期に製造されたものがこれです。
上から。
「ESCAL-AIRE」の文字が誇らしげに輝いています。レア度で言うと他の全照明式といったものよりもはるかに珍しく、国内ではここ以外に目撃情報が上がっていません。こちらも更新などは無く、原形で使用中。流石、エスカレーターの博物館なだけはあります。
これがこの建物の肝です
8階と9階を結ぶエスカレーターです。
まさに威風堂々と鎮座する超有名の珍エスカレーター。垂直落下式エスカレーターと呼ばれる、世界にここだけにしか現存しないエスカレーターです。少し前まで有楽町の東方ツインタワービルにも1基あったのですが、ビルの閉館により消滅したことで現在はここだけになりました。
特徴はその名の通り明らかに通常と違う手すり構造。
通常Uの字を描く手すり終端部が、まっすぐそのまま手すりが下りてL字形になっています。このタイプのエスカレーターは東芝が1970年代前半まで販売していたもので、ここの場合は現メンズ館が開業した1967年に設置されました。
手すり終端部。
左が上り、右が下りです。下り方終端部には特殊な構造で足をぶつけないように注意喚起の黄色ステッカーが貼ってあります。
右のてすりに見える黒いものは手すり清掃用のホルダー。終端部に付いているため通常であれば手すり下辺の見えないところに設置されますが、ここは手すりの終端がバチバチに主張してくるのでホルダーもしっかりと見えます。
こちらは9階と10階を結ぶエスカレーター。
これは近年のモデルが設置されていますが、ここも中々堂々たる佇まいです。メーカーは先の垂直落下式を除く他のエスカレーターと同じくOTIS製。
こういう世代のOTIS製エスカレーターはインレット部(手すり終端部)の形状が独特なのが特徴的です。なんというか、OTIS製はパッと見でOTISのそれとわかります。
というわけで名鉄百貨店のエスカレーターの話でした。
貴重なエスカレーターがそこかしこで平然と稼働する名鉄百貨店本館ですが、近く建て替え工事の話も持ち上がっています。名古屋城やテレビ塔に並ぶ程に名古屋を代表する観光名所ですが、訪問は早めの方がよさそうです。
同様に設置されてるものがおかしい栄エリアのエスカレーターの話についてはこっち
名鉄百貨店は1954年12月に開業、1967年に現メンズ館のメルサが、1972年に晩年ヤング館だったセブン館が追加で開業しました。その後リニューアルなどを適宜行ったほか、2011年にヤング館が閉館。現在は本館とメンズ館の2館体制で営業が行われています。
まずは本館で一般的なものから
本館2階から7階までで主に使われているエスカレーターです。
青手すり、うろこ模様のOTIS製エスカレーターが使用されています。平然と各階で稼働していますが、どうもこのモデルの現存している場所はここのみの可能性があるそうです。バグか?
ちなみに地下1階~1階、1階~2階のエスカレーターも同じくOTIS製のこの世代のものが使用されていますが、こちらは手すりの色が赤色である違いがあります。
古い時代のものなのでライザー(ステップの段差部分)はつるぺた。
ここに限らず、各階ともにステップが更新されていないので原形のままです。最近は更新などもあり中々見なくなりました。ここでは腐るほど見れますが。なんで?
7階と8階を結ぶエスカレーターです。
こちらも先までと同じOTIS製ですが、側面がガラス張りの透明タイプになっています。
最も特筆すべき点はここ
ランディングプレートにある名前が「ESCAL-AIRE(エスカレイアー)」となっています。
これは世界で初めてOTISがガラス張りの全透明式エスカレーターを開発。その際にこのタイプが「ESCAL-AIRE」という名前で製品化されたもので、現在各地にあるガラス張りエスカレーターのうち最初期に製造されたものがこれです。
上から。
「ESCAL-AIRE」の文字が誇らしげに輝いています。レア度で言うと他の全照明式といったものよりもはるかに珍しく、国内ではここ以外に目撃情報が上がっていません。こちらも更新などは無く、原形で使用中。流石、エスカレーターの博物館なだけはあります。
これがこの建物の肝です
8階と9階を結ぶエスカレーターです。
まさに威風堂々と鎮座する超有名の珍エスカレーター。垂直落下式エスカレーターと呼ばれる、世界にここだけにしか現存しないエスカレーターです。少し前まで有楽町の東方ツインタワービルにも1基あったのですが、ビルの閉館により消滅したことで現在はここだけになりました。
特徴はその名の通り明らかに通常と違う手すり構造。
通常Uの字を描く手すり終端部が、まっすぐそのまま手すりが下りてL字形になっています。このタイプのエスカレーターは東芝が1970年代前半まで販売していたもので、ここの場合は現メンズ館が開業した1967年に設置されました。
手すり終端部。
左が上り、右が下りです。下り方終端部には特殊な構造で足をぶつけないように注意喚起の黄色ステッカーが貼ってあります。
右のてすりに見える黒いものは手すり清掃用のホルダー。終端部に付いているため通常であれば手すり下辺の見えないところに設置されますが、ここは手すりの終端がバチバチに主張してくるのでホルダーもしっかりと見えます。
こちらは9階と10階を結ぶエスカレーター。
これは近年のモデルが設置されていますが、ここも中々堂々たる佇まいです。メーカーは先の垂直落下式を除く他のエスカレーターと同じくOTIS製。
こういう世代のOTIS製エスカレーターはインレット部(手すり終端部)の形状が独特なのが特徴的です。なんというか、OTIS製はパッと見でOTISのそれとわかります。
というわけで名鉄百貨店のエスカレーターの話でした。
貴重なエスカレーターがそこかしこで平然と稼働する名鉄百貨店本館ですが、近く建て替え工事の話も持ち上がっています。名古屋城やテレビ塔に並ぶ程に名古屋を代表する観光名所ですが、訪問は早めの方がよさそうです。
コメント