鉄道コレクションの北大阪急行8000形の10両編成をN化・組成した際に、号車毎に台車の集電靴有無による配置詳細が不明であることから、実車確認が必要として仮組成扱い(→こちら)にしていました。コロナ禍により現地確認に出掛けることが出来ない状況が続く中、YouTubeの動画で確認できるものが投稿されているのではと思い探してみたところ、見事にその目的に叶う動画を見つけることが出来ました。(参考にさせて頂いた動画は後述)

 

確認結果に基づき、10号車(なかもず方の先頭車Tc2:8900形)の台車を交換しました。

 

最上段の台車配置で仮組成していましたが、今回確認できた2段目の実車の台車配置と比較した結果、①号車~⑨号車は実車に合致、⑩号車の運転台側台車が不一致で、「集電靴なし」が正しいことが判明しました。(クリックで拡大表示が可能)

 

 

⑩号車(なかもず方の先頭車Tc2 )で、上段が仮組成時の姿、下段が実車に合わせた台車構成となるように運転台側の台車を「集電靴なし」に交換した姿です。

 

左側が「集電靴あり」の台車、右側が「集電靴なし」の台車です。

 

購入時の基本セット・中間車セットには、共に「集電靴あり」と「集電靴なし」の台車が各2個ずつ装着されており、10両編成にするため基本セットを2箱、中間車セットを3箱の計5箱を購入した結果、「集電靴あり」が10個、「集電靴なし」が10個となりました。仮組成時には、①号車から順に割り振って、⑩号車は最後に残った「集電靴あり」と「集電靴なし」を各1個装着していました。

 

今回、実車映像で確認した結果、⑩号車では2個とも「集電靴なし」と判明したため、「集電靴あり」が1個余り、「集電靴なし」が1個不足します。そこで「集電靴あり」を加工して「集電靴なし」に仕立てることも考えましたが、加工の難易度は高そうです。手を尽くして、基本セットの先頭車1両だけを入手し、「集電靴なし」の台車1個を手当することが出来ました。

 

余談ですが、この製品の後に発売された鉄コレの東武鉄道20400型には、この「集電靴なし」の台車が流用されていたことが判明。一方、北急8000形の製品に記載された諸元表を見ると、台車は「S型ミンデン式空気バネボルスタレス台車 M台車SS-106形,T台車SS-006形」となっています。ミンデン式ならば、GM製品にもあった筈とカタログを見ると、「東武100系等用のSSタイプ」や「小田急2000形用のSS143」が良く似た形状をしており、苦労してセット品の車両を入手するよりも、入手性の良いGM製台車を流用した方が簡単だったようです。ただ、軸間寸法が同等かの確認は必要ですが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、参考にさせて頂いたYouTube動画は次の通りです。

①2017年3月に投稿されているTOQBOX9000さんの作品「イイ音♪ 【東芝初期GTO】北大阪急行8000形インバータ音」で、8005Fが北急・緑地公園駅を発着する双方向のシーンにて、両側面とも台車毎に集電靴有無が確認できました。(初期のGTO-VVVFインバータ搭載のまま2018年に廃車)

②2017年5月に投稿されているmeronkingさんの作品「【北大阪急行】北急春のふれあいフェスティバル `出庫 8000形第6編成(8006f)」で、8006Fが北急・桃山台車庫構内の第三軌条の切れ目を低速で移動する姿が撮影されており、台車毎の集電靴有無を明確に確認することができました。(2015年にIGBT-VVVFインバータに更新済み)

両方の動画から、VVVFインバータの更新前後の両編成で、台車配置には差がないことも明確になりました。

 

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