みなさんこんにちは。前回からの続きです。

 

 

1990(平成2)年に開催された「国際花と緑の博覧会(花の万博・EXPO90)」から30周年の記念メモリアル展を見に「花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区・守口市)」へとやって来ています。

 

 

展示室の、花博当時の会場内の様子、パネル展示を続いて拝見しているところです。

こちらは中央ゲート、開場前でしょうか。地下鉄の駅に隣接していたので、いちばん混み合うゲートでした。ところで…

 

 

頃合い良く?と言うのでしょうか。

先週の金曜日(7日)にカンテレ(関西テレビ、フジ系列)夕方の「報道ランナー」というニュース番組で、まさに「花の万博」と「咲くやこの花館」が取り上げられていました!

 

せっかくなのでこれを交えて、項を進めて参ります。

 

 

まずはくだんの「中央ゲート」付近から。ちょうど、オープンした時でしょうか。

 

 

道が人で見えないほどだという…ここまでものすごい人の波というのは、そうそうないほどですね。

 

 

パネル展示には、このように殺到する観客の様子を捉えたものもありました。

「中央ゲート」に隣接する「大阪市営地下鉄 鶴見緑地線(現在のOsakaMetro 長堀鶴見緑地線)鶴見緑地駅(大阪市鶴見区)」の一コマ。

 

 

半地下構造の駅舎を出て、階段を登り回れ右すると「中央ゲート」がすぐそこという好立地でした。その道すがらにも、人が溢れているのがわかるのですが、動いている様子がないので、おそらくは入場制限をかけている状態ではないかと思われます。

 

 

ところで、花博会場へのメインアクセスとなったのがこの「地下鉄鶴見緑地線」でした。

開幕の直前、3月20日に開業しました。

 

 

大阪の東のターミナル「京橋駅(同都島区)」を起点に、会場前の「鶴見緑地駅」までを10分強で結び、最混雑時には2〜3分間隔での運行がなされるなど、たくさんの観客を運びました。

 

 

現在では路線の両端部が延伸されて「長堀鶴見緑地線」と改称されています。

 

 

当ブログでも幾度か取り上げたことがありますが、京橋はJRと京阪電車、さらに開業した地下鉄も乗り入れることで、大阪市内屈指のターミナル駅となりました。

 

 

花博へ向かうには、この駅が拠点となり、期間中の休日などでは「中央ゲートで入場制限」→「鶴見緑地駅で出場制限」→「京橋駅で入場制限」→「地下街・JR・京阪電車の駅まで行列」になることも度々あるほどでした。

 

 
 
 
 

多数の利用客が押し寄せることを想定して、既存の駅から長く延ばしたという地下通路。

 

 

地下鉄乗車待ちの観客を滞留させるために、広場を設けた地下街「京橋コムズガーデン」。

31年前の面影はいまもこのように残ります。

 

 

ところで、この「鶴見緑地線」。華々しく開幕した博覧会にふさわしい、画期的な技術を以て開業した路線でもありました。

 

 
ここは「長堀鶴見緑地線 森ノ宮駅(同中央区)」。線路中央に、細長い板状のものが敷かれているのがわかります。
 
 
これは「リアクションプレート」と呼ばれるもので、内部にはN極・S極を交互に並べた電磁石が取り付けられています。
車両側にも同様のものが設置されていて、その反発力で電車を推進させるという「リニアモーター方式」が採用されていることが特徴です。
 
 
 
これは日本ではじめて「鶴見緑地線」で採用された方式で、これ以降、東京・都営大江戸線や福岡・七隈線(ななくません。2つ上)、仙台・東西線(一つ上)などでも使用されるに至りました。

ただし、リニアモーターカーといえども、車両自体は浮上はせず、通常の鉄道と同じ車輪を使用するというものですが、花博ともども大々的にPRされたことから、世間に知られる新技術、という存在になりました。

 

 

そういったことで、半年間の会期で約2300万人という多数の入場客を集めた花博も、1990(平成2)年9月30日に閉幕しました。

返す返す、懐かしいことばかりです。

 

次回に続きます。

今日はこんなところです。