手力駅【岐阜県】(名鉄各務原線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岐阜県岐阜市南東部に広がる住宅地の中に位置する名鉄各務原線の駅で、駅名の通り手力雄神社の最寄駅であり、また「手力」を英語に直訳すると岐阜市出身のマジシャン・Mr.マリックの名台詞「ハンドパワー」になり、鉄道ファン以外からも多少は注目を集めていると思われる(?)、
手力駅 (てぢからえき。TEJIKARA Station) です。
 
 
駅名
手力駅 (KG 13)
 
所在地
岐阜県岐阜市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:各務原線 
 
隣の駅
新鵜沼方………高田橋駅 
名鉄岐阜方……切通駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

手力駅は地平駅で、駅舎・改札は上下線で分かれています。
改札内に跨線橋などの連絡通路は存在しないため、行先により駅舎・改札を事前に選択する必要があります。
駅舎は上下線とも東側(新鵜沼方)に設置されており、駅集中管理システム導入に伴いカマボコ屋根の簡易駅舎に改築されました。
踏切を挟んで右が新鵜沼・犬山方面駅舎(北駅舎)、左が名鉄岐阜方面駅舎(南駅舎)ですが、用地の関係で南駅舎は奥まった位置(ホームと同じ高さ)に設置されており、駅前の踏切道路(県道77号)からは分かりづらいです。踏切道からは駅舎に通じるスロープが伸びています。
駅前広場はなく、バス停留所も駅前にはありません(最寄りのバス停は駅の南約180mの旧中山道(県道181号)沿い)。
写真は西を望む。
 
 

こちらは北側に設置されている新鵜沼・犬山方面駅舎(北駅舎)です。南西を望む。
踏切の反対側に南駅舎があります。
おなじみのカマボコ屋根の簡易駅舎です。出入口は踏切道に面して開口しており、駅外と駅舎内の間に段差はありません。
駅舎の奥、ホーム裏手には無料駐輪場がありますが、キャパシティーが不足しているのか、駐輪禁止になっている駅舎前まで自転車が溢れています。駐輪場の容量拡大が望まれます。
 
 

駅前(北側)の様子です。左手に南駅舎が、踏切の先の左手に北駅舎があります。
手前(南)~奥(北)の道路は県道77号ですが、この狭さで2ケタ番号の県道(主要地方道)なのが驚きです。県道77号は岐阜環状線で、約300m東には現道のバイパスとなる2車線の岐阜市道が並行していますが、将来的に県道の指定がバイパス美変更されるものと思われます。
北側の駅前は住宅地で、商店は見られません。150mほど北へ進むと田園地帯になります。
そして遠方には山頂に岐阜城がある金華山などの山並みを望めます。
ちなみに手力駅の北西約700mには高山本線の長森駅があります。
 
 

北駅舎内にある改札口の様子です。西を望む。右後方に出入口があります。
手力駅は1967年(昭和42年)より無人駅で、2006年に駅集中管理システムが導入されました。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、左がICカード専用通路、右が幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
また、改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を入って正面が1番線下り犬山方面ホームで、段差は階段とスロープで解消しています。
尚、手力駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅近くにもトイレ・コンビニがありませんのでご注意下さい。
 
 

こちらは南側に設置されている岐阜方面駅舎(南駅舎)への出入口です。西を望む。
後方を左右方向に踏切道が延びており、右手にある踏切の反対側に北駅舎があります。
前述の通り、用地の関係で道路沿いに駅舎を建てる事ができず、ホーム中ほどの位置にカマボコ屋根の簡易駅舎が存在します。
南駅舎の床面はホームと同一の高さであるため、駅外と駅舎の間はスロープで結ばれています。
尚、南側には駐輪場が設置されていません。
 
 

駅前(南側)の様子です。右手に南駅舎の出入口があり、後方に踏切と北駅舎があります。
手前(北)~奥(南)の道路は県道77号線(岐阜環状線)です。
南側は両側に商店があったようですが、現在はいずれもシャッターが下りています。駅前で営業中の商店は見られません。
駅南側は各務原線の約150m南を並行する旧中山道を中心に古くからの住宅街が形成されています。
約500m南には駅名の由来となった手力雄神社があります。平安時代の860年より続くとされ、歴史ある神社です。
毎年4月の第2土曜日に行われる春の大祭は「手力の火祭」と呼ばれ、火薬や花火を仕込んだ神輿を裸男が担ぎ、火の粉を浴びつつ境内を練り歩く豪壮なもので、300年余の歴史を誇り、岐阜県の重要無形民俗文化財に指定されています。手力の火祭の際は手力駅も賑わいを見せると思われます。尚、毎年8月の第2日曜日にも岐阜市内の長良川河川敷で「長良川水と火の祭典.手力の火祭・夏」が開催され、本祭さながらの迫力だそうです(Wikipediaより)。
 
 

こちらは南駅舎内にある改札口の様子です。西を望む。右後方に出入口のスロープがあります。
北駅舎の改札と同様の設備を有しています。
そして改札を入って右へ曲がると2番線上り岐阜方面ホームで、改札とホームの間に段差はありません。
 
 

上り2番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (KG 13)。
駅ナンバリング部分には各務原線のラインカラーであるグリーンが使用されています。
尚、駅ナンバリングの「KG」ですが、各務原線の「各務」の「K」と「(が)原」の「G」を使用しています。
 
 

手力駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
右(北)のホームが1番線で下り新鵜沼・犬山方面、左(南)のホームが2番線で上り名鉄岐阜方面です。
ホーム有効長は6両分で、当駅に停車する列車はドアカットされる事がないので一安心です。
ホームドアは未設置です。ホーム幅は1番線の犬山方3両分、2番線の中ほど上屋下(1両分)を除き相当狭くなっています。
上屋は各番線とも1両分で、6両編成の場合、1番線は概ね1両目のみ、2番線は概ね4両目のみです。雨天時に当駅で下車される際は注意が必要です。
各ホームの上屋下にはベンチが設置されています(側面風除けあり)。
そして1番線ホームの新鵜沼方の端(右手)に北駅舎・改札口が、2番線ホーム中ほど(左前方)に南駅舎・改札口があります。
尚、前述の通り両ホームを結ぶ改札内連絡通路は存在しません。
写真は2番線より名鉄岐阜方を望む。
 
 

2番線より新鵜沼方を望む。すぐ先に県道77号の踏切があり、左側に北駅舎が、右側に南駅舎の出入口があります。
この先、住宅地の中を東へ走りますが、県道77号のバイパス(岐阜市道)と踏切で交差すると田園地帯に出て、左へカーブしながら築堤を上がると高田橋駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄岐阜方を望む。こちらもすぐ先に踏切があります。
この先、右へカーブして進路を西北西に変えます。その後は田園の残る住宅地の中を走り、切通駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が手力駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。駅自体はごくありふれた無人駅で、大して特徴はありませんでした。駅前も普通の住宅地でした。ちなみに手力駅周辺一帯の地名は「手力」ではなく「蔵前」です。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名古屋本線の特急・名鉄岐阜行きに乗車して終点下車。さらに各務原線電車(日中は種別不問。日中の急行は新那加まで各駅に停車)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。東海道本線で訪問の際は岐阜駅で下車し、近隣にある名鉄岐阜駅へ徒歩移動してもOKです。その際は東改札口からご入場下さい。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店は一切ありません。最寄りのコンビニは約700m南東の「ファミリーマート」で、1km圏内に飲食チェーン店は存在しません。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄各務原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は手力駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)