2020年秋の道東めぐり旅行⑬根室~釧路 寄り道旅(後編) | 風かおる 鉄の路

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主に私が乗車した乗り物関連(鉄道中心)、その他気になったことを綴っていきます。稀にお絵かき。

茶内駅から海の方へ向かうことしばらく。霧多布岬にやってきました。

 

正式には湯沸岬(とうふつみさき)というそうです。

ゆわかしみさき、と誤読する人が多いことから(?)現在では霧多布岬と通称されています。

 

駐車場に車を止め、岬の先端へ歩いていきます。

 

まず現れたのは湯沸岬灯台(とうつみさきとうだい)。

なぜか岬の名前と呼び方が異なる灯台です。

この付近の一帯が霧多布と名付けられているとおり霧が多いことから、北海道で一番明るい実効光度82万カンデラの光で航海の安全を守っています。

2010年3月までは霧笛も鳴らしていました。

 

ちなみに霧多布とは 「キタ」(茅を刈るところ)というアイヌ語から名付けられ、もともとは霧とは関係ない地名でした。

「霧」の字を当てた人はかなりのセンスの持ち主ですね(笑)

 

「ルパン三世 霧のエリューシヴ」の舞台にもなっています。

 

灯台から歩くこと数分、「きりたっぷ岬」の標柱が現れましたが、ここはまだ岬の突端ではありません。

 

さらに進んでいきます。

左右が海で風を遮るものがないためか、すごい強風が吹き付けてきます…

 

強風に負けそうになりながらも進み、ようやく岬の突端にやってきました。

こちらの標柱は字が消えてしまっていますね…

 

岬に波が打ち寄せる迫力ある音とどこまでも広がる太平洋の眺め…!

 

 

岬の先の岩場には海鳥がたくさん。絶滅危惧種のエトピリカでしょうか?

 

ちなみにこの辺りにはアザラシも生息しているらしいのですが、その姿を見ることはできませんでした。

 

代わりに(?)ヘリが現れました。

 

岬付近は断崖絶壁。スリルがありますね(笑)

 

もと来た道を通って車へと戻ります。

 

続いて訪れたのは琵琶瀬展望台という場所。

ここからは霧多布湿原の景色が眺められるようです。

 

 

展望台に上がると広大な霧多布湿原の景色が広がります。

目の前の大きな川は琵琶瀬川。

 

霧多布湿原は国内5番目の広さを持つ湿原。

別名・花の湿原とも呼ばれており、あの釧路湿原よりも花の種類が多いそうです。

 

昨日釧路湿原を見ましたが、それに負けず劣らず雄大な眺めですね…!

 

反対側を眺めると、太平洋が広がっています。

 

琵琶瀬展望台を出てしばらく走り、厚岸大橋を渡って厚岸市街にやってきました。

 

高台にある道の駅厚岸グルメパーク(厚岸味覚ターミナル コンキリエ)へ。

ここで厚岸駅の「北の大地記念入場券」を購入。

 

どうやらちょっとした水族館があるようなので覗いていきます。

 

室内は暗くなっていて、水槽だけが明るくなっています。

 

厚岸湾に住む魚が展示されていました。

 

牡蠣の街らしく、牡蠣についての展示もありました。

 

 

この道の駅は高台にあるので厚岸の街と厚岸湾が一望できます。

 

眼下に目を移すと根室本線の線路が。

次はあっちへ行ってみます。

 

ということでやってきた厚岸駅。

 

ちょうど根室方面へキハ54が発車していくところでした。

 

ここでも例の入場券は購入できるのですが、残念ながら15:10で窓口の営業は終了。

それ以外の時間帯は道の駅で購入することになります。

ちなみに厚岸駅は「花咲線」区間では唯一、中間駅で有人駅の駅です。

使い勝手は悪いですが窓口があるだけましでしょうか…

 

ホームに出てみました。

 

単式ホーム2面2線の駅です。

 

厚岸の駅名標。

1982年までは浜厚岸までの貨物支線が分岐していました。

 

ホームにはコスモスが咲いていて、心がなぐさめられます。

 

 

厚岸駅を出て、国道44号線へ。

夕暮れが近づいてきたので一路釧路へ向かいます。

 

とはいえ、せっかくなので花咲線の駅をもう少し巡ってみます。

ここは尾幌駅。

 

車掌車ヨ3500を改造し、駅舎に用いたいわゆる「貨車駅」。

北海道では一般的ですが、私は初めて見ました…

 

駅舎内はこんな感じ。

ベンチは新たに設けられたものですが、鉄道車両の雰囲気をよく残しています。

 

駅名標と一緒に。

それにしても可愛らしい塗装の駅ですね。

 

尾幌駅を後にし、さらに国道44号を進んでいきます。

外は真っ暗になってしまいました…

 

そんな中やってきたのは別保駅。

日本の駅で読みが「ぽ」で終わる唯一の駅ということで訪れてみました。

 

こちらも無人駅です。

 

末尾が「ぽ」の駅名標。

日本でここだけなのです。

 

別保駅を出て、車は釧路市街へ。

一昨日も泊まった釧路プリンスホテルに今日も泊まります。

 

ということで、4日目の日程がすべて終わりました。

明日はもう帰るだけ。

北海道の旅はもうほとんど終わりです…

 

次回に続きます。

 

 

 [おまけ]

コーポはまなかで買った「タカナシ北海道4.0牛乳」飲んでみました。

普通のものより濃くて特別感がありました…

 

★列車データ

5633D 普通 根室行き 釧路(16:12)→厚岸(17:06)→根室(18:49) キハ54-519

※2020年9月13日運転分

 

 

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