蛍茶屋停留場 (蛍茶屋駅)【長崎県】(長崎電気軌道蛍茶屋支線。2007年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
長崎県の県庁所在地・長崎市の市街地に路線網を有する路面電車・長崎電気軌道の、蛍茶屋支線の終着駅で、中心市街地と山間部の境界に駅があり、終端部には蛍茶屋車庫が併設されている
蛍茶屋停留場 (ほたるぢゃやていりゅうじょう。Hotarujaya Station) です。
 
尚、当記事内では蛍茶屋停留場の事を蛍茶屋駅、蛍茶屋電停と記載する事があります。ご了承下さい。
そして写真は主に2007年当時のもので、現在は多少なりとも変化があると思われますが、こちらにつきましてもご了承下さい。
 
 
駅名・電停名
蛍茶屋停留場 (駅番号:43)
 
所在地
長崎県長崎市
 
乗車可能路線
長崎電気軌道:蛍茶屋支線 
 
隣の駅・電停
西浜町方……新中川町停留場
 
訪問・撮影時
2007年4月、2012年12月
 
 

蛍茶屋電停の全容です。北を望む。
電停は国道34号線(新長崎街道)の中央部に設けられています。
路面電車では珍しく島式ホーム1面2線で、東側の終端方のみに出入口が設けられています。
ホームへは横断歩道でアクセスします(信号あり)。
また、右前方のビルは「NEビル」で、2階に長崎電気軌道の営業所があり、1階はコンビニ「ファミリーマート」です。
 
 

こちらは終端方より蛍茶屋電停を望む。西を向いて撮影。
奥が西浜町方、後方が蛍茶屋車庫方です。出入口は手前側(東側)にあります。
駅周辺は住宅街ですが、長崎市街は山がちで有効な土地が少ないため、中心市街地から離れてもビルやマンションなどの集合住宅が多く、都会的な風景になっています。商店はあまり多くありません。
国道34号の右側(北)は山の斜面に沿って住宅街が形成されています。国道34号の左側(南)も住宅街で比較的平坦ですが、約100m南を流れる中島川を過ぎると斜面に広がる住宅街になります。
前方の山も斜面が住宅地化されています(西山地区、立山地区)。
 
 

駅名標です。東を望む。
終端部の出入口部分と西浜町方の端(後方)に台形の駅名標があります。行灯式です。
上部には蛍の絵が描かれており、その右上に駅番号 (43番) が併記されています。
 
 

北西方より蛍茶屋駅を望む。
左側(北)が1号線で、右側(南)が2号線です。
乗車ホーム、降車ホームの区別はなく、両ホームとも終着電車、始発電車が設定されています。
また、到着後車庫に入る電車や出庫後に始発となる電車がある一方、ホームで折り返す電車も多数設定されています。
 
 


ホームより西浜町方を望む。すぐ先に両渡り線があります。
この先、住宅街の中を縦貫する国道34号の中央を下り勾配で西北西へ走り、やがて左へカーブすると中島川の橋梁上にある新中川町電停へと至ります。
 
 

終端方を望む。東を向いて撮影。
蛍茶屋電停はホームを過ぎてもレールが続いており、新長崎街道の東行車線を渡って「NEビル2」の1階にある車庫へと至ります。
「NEビル2」にはファミリーレストラン「ロイヤルホスト」や「ゲオ」も入居しており、1階に有料駐車場、2階に「ゲオ」の駐車場、3階(屋上)に「ロイホ」の駐車場が併設されています。
また、当駅より東は山間部になり、勾配もきつくなるため、これ以上の延伸は叶わなかったようです。まぁ、住宅の数もこの先激減するので延伸構想自体なかったかもしれませんが…。
 
 

蛍茶屋車庫は「NEビル2」の北半分を使用しており、2線のみしかなく実質的に蛍茶屋電停の引上線といった感じです。
ちなみに写真は2007年撮影で、「長崎ちゃんぽんリンガーハット」と「とんかつ浜勝」はこの後撤退して現在はレンタルDVDの「ゲオ」が入居しています。
 
 

蛍茶屋車庫の終端部より西を望む。
蛍茶屋車庫は2線しかないものの延長は90mほどありますので、単車であれば10両は留置可能です。
右側の細い路地(長崎街道)を進むと国道34号に出て、蛍茶屋電停に到達します。
 
 
あとがき
私が蛍茶屋電停で下車(乗車)したのは2007年、2012年の計2度です。2007年は長崎電気軌道全路線の乗りつぶしのために、そして2012年は長崎電気軌道の大半の路線の車窓風景撮影のために訪問しましたが、2回とも終着駅ゆえに必然的に下車して車外へ出ました。ホームは島式が1面のみで狭く、発着ホームによっては路面電車としては珍しく右側から乗降するケースもあります。また、駅前は山麓に広がる市街地で、終端部の先には山々が迫っていました。その終端部の先には蛍茶屋車庫がありますが、まさかロイヤルホストの下にあるとは思いもよりませんでした…。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、長崎本線特急『かもめ』に乗り換えて終点の長崎駅で下車します。そして長崎駅前電停から発車する長崎電気軌道の3号系統・蛍茶屋行きに乗車して終点下車です。相当タイトな日程になりますが(滞在時間2時間少々)、何とか日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと山陽新幹線に乗り博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニが1軒ありますが、気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は蛍茶屋車庫の「ロイヤルホスト」くらいでしょうか? 心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、長崎電気軌道を乗り鉄の際は、蛍茶屋駅ですぐに引き返したりせずに、ぜひ一度は駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)