一番最初のブログに書いた「Nゲージの列車長さ」について書いたブログが意外にも長く読まれています。それと「車両の長さとレイアウトの線路全長」も長く読まれているので、読みにくい部分をまとめて二年ぶりにリニューアルしてみました。
10年ほど前に制作した「甲総越鉄道」改め「美里山鉄道」は、在来線15両編成、新幹線16両編成が停まれる駅を中心にした大型レイアウト(再生中)。
そこで、在来線15両編成と新幹線16両編成を並べた写真撮ってみたけど長いんです。上から写真だと車両が小さすぎてよく分からない
どのくらい長いかというと在来線15両編成はNゲージで203cmになります。
新幹線16両は、KATO500系に協力してもらって並べたら253cm
この長さの列車が走るレイアウトの大きさを美里山鉄道が使っているトミックスの線路システムFine Trackを例に考えて見ました(以降単位mm)
リニューアル編では分かり易く在来線(車両長20m)を中心に考えて見ます。
・複線でC354とC317を使う(C354は半径が354mm)
島式ホームを考えると駅のポイント分岐に必要な長さは350mmになります。
Fine Trackは複線で使う場合、線路どうしの間隔は37mm。(これが広すぎるでしょって話もありますがその話は別途)
島式ホームにする時、間にホームを入れる関係で線路間隔を55.5mmに広げます。
このためポイント部で140mm、分岐した線路を平行にするために140mmと線路間隔を広げるために70mmの直線を加えます。
それらが最低限必要な長さで、合計が350mmになります。
・カーブで線路を90°曲げるために必要な長さ
C354とC317を使えば、半径分の354mm(外側の線路分が必要)はどうしても必要になりますし、少し端っこに余裕が欲しいので30~50mmはマージンを取りたい。
そうなると島式ホーム分岐部で350mm、半径+50mm必要になるので350+400mm=750mmが分岐片側だけで必要ですから、反対側を合わせると、750×2=1500mmが必要になります。
・定尺ベニヤ板に並べてみる
20m級の在来線車両は1/150にすると約140mm。つまりFine TrackのS140の一本分。
それを頭に入れて置いて・・・。
定尺ベニヤ板は長手方向の長さが1800mm。ここにさっき言っていた島式ホームを載せると、1800-1500=300mmとなってS280一本しか入らない
具体的に言うと、280mmで2両分、分岐させた所に1/2両あるので左右合わせて1両分。結局、定尺ベニヤ板で標準的な島式ホームの駅を作ろうとすると3両しか停まれない駅になるわけです。
ちょっと悲しいね。実際は、もう少し頭捻ると5両くらいまではいけるけど、ここでは主題から外れるので捻るプランは省略。
・逆に停めたい車両数から長さを求める
6両~15両までいくつかのパターンに具体的に分けて見ますと上に書いたようになりました。
4.5畳の部屋では8両編成まで、6畳の部屋長手方向を使って、ギリギリ15両編成が停まれる駅が出来る訳です。
・6畳を使ったレイアウトプラン1
オーソドックスに考えたのが上のプラン図のイメージ。
複線にするなら、これにC317を平行に敷いてけばOKです。
6畳の広さは3450×2550mmくらいになります。
このくらい広い場所にレイアウトを作ろうとすると全面に走らせたり、中央部に運転席を設けて、周回させるプランを見かけます。
でも美里山倶楽部のイチオシは、コの字型プラン。
何故か?
・2人で運転する場合、余裕が出来ること。
・コの字型の方が、線路での走行距離が稼げて飽きが来ないこと。
・ほぼ、手を伸ばせば届くのでメンテナンスが容易なこと。
全面レイアウトにしても意外と走行距離は稼ぎにくいし、メンテナンス性は最悪。奥まで手が届かなくて線路が磨けなかったり、脱線などあると救出が大変だったりです。
上図のようなコの字型を周回させるだけでも15m位のエンドレスが出来上がるので10両編成くらいまでは、十分飽きずに楽しめます。
・6畳を使ったレイアウトプラン2
これは1のプランに一ひねり加えたプラン。
これだけでエンドレス長が25mくらいに長くなるので15両編成でも駅を長く離れるので楽しめます。
ヤードは、駅から引き上げる形にして7編成くらいは収められます。
ちなみに駅を一番上側に持って行ったのは、この部分だけが15両編成の島式ホームが設置出来る場所だから。
それと、向こう側に駅があると駅の正面がこちらを向いてそこに大きなスペースがあるので、駅前商店街や住宅地が作りやすいんです。
さて次回の「車両の長さとレイアウトの線路全長」リニューアル編では、今回でもチラッと触れている10両編成では15mあれば十分、15両編成でも25mあれば満足出来る辺りの謎解きを分かりやすく説明していきます。
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