いまさらながらBトレにハマる

ショーティーの模型を緩く楽しんでいます。東北新幹線開業前夜の特急電車群を見て育ち、90年代はカメラを持ってジョイフルトレインを追いかけました。集める模型も上野口から東北、上信越方面が多めです。※記載内容の全ては一個人の意見ですので所属している団体の見解とは無関係です。

【Bトレ改造】キハ53-500を作る

昨年末に続いて北海道シリーズを作っています。今回はキハ53-500です。

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キハ53と言うと、キハ45系列の2エンジン車と、今回のキハ58系列を両運転台にしたものがあります。

キハは系列というよりも、作られた順に番号が振られているのでよく分からなくなりますが、改めて形式とデビューの年を調べてみました。
ちなみに在来型キハの形式付与ルールは、1エンジンが10-40番代、2エンジンが50番代、大出力車が60-70番代、両運転台が1の位が0-4、片運転台が1の位が5-9です。

〈1エンジン両運転台車〉
【キハ20-22】 1957-58年 キハ20系の1エンジン両運転台車と、その北海道向け仕様。
【キハ23-24】 1966-67年 キハ23・45系の1エンジン両運転台車と、その北海道向け仕様。
【キハ30】1963年 外吊ドアの通勤型、1エンジン両運転台車。
【キハ40】1977年 大型車体の一般型、1エンジン両運転台車。

〈1エンジン片運転台車〉
【キハ25】1957年 キハ20系の片運転台車。
【キハ26】1958年 キハ55系準急型の1エンジン片運転台車。
【キハ27】1961年 キハ56系北海道向け急行型の1エンジン片運転台車。
【キハ28】1961年 キハ58系急行型の1エンジン片運転台車。
【キハ35-36】1961年 キハ35系通勤型の1エンジン片運転台車。トイレあり、なし。
キハ37-38】1980年代のローカル用
【キハ45-46】1966-67 キハ45系の1エンジン片運転台車とその北海道向け仕様。
【キハ47-48】1977-81 キハ40系の1エンジン片運転台車。デッキなし、あり。

〈2エンジン両運転台車〉
【キハ50-51】1954-55 キハ10系の2エンジン搭載試作車。なぜか片運転台だが1の位が4以下。
キハ52】1958年 キハ20系の2エンジン両運転台車。
【キハ53】1967年 キハ45系の2エンジン両運転台車。または後の急行型の両運改造車。
【キハ54】1986年 国鉄末期の北海道、四国向け山岳路線投入形式。

〈2エンジン片運転台車〉
【キハ55】1956年 キハ55系準急型の2エンジン片運転台車。
【キハ56】1961年 北海道向け急行型の2エンジン片運転台車。
【キハ57】1961年 碓氷峠越え用急行型2エンジン片運転台車。
【キハ58】1961年 キハ58系急行型2エンジン片運転台車。
【キハ65】1969年 キハ58系列編成の出力増強と冷房電源供給を担う大出力車。
【キハ66-67】1974年 転換クロスシート装備の大出力車。

このように並べてみると、登場順は以下のようになることがわかります。

・1956年まで
キハ10系と2エンジン試作車で、10番代と50-51が埋まる。
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・1956-57年
キハ55準急型とキハ20系登場。
両運1エンジンの20-22、
片運1エンジンの25-26、
両運2エンジンの50-52、
片運2エンジンの55が埋まる。
キハ20系の25の方が、55系の26より先に付番されています。
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・1961-63年
キハ56-58系急行型の登場。北海道向け56、碓氷峠越え57、汎用型58の順に付番されています。
また、通勤型のキハ30、35系が登場。
これにより、
両運1エンジンの20-22、30
片運1エンジンの25-28、35-36
両運2エンジンの50-52、
片運2エンジンの55-58が埋まる。
キハ30は、順番的にはキハ23になってもよさそうですが、構造や用途がだいぶ異なるためか、または片運の20番代後半が埋まってしまっていたためか、30番代を少し特別扱いのカテゴリーにしたように思えます。

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・1966年
キハ20系を発展させたキハ23・45系の登場。
これにより、
両運1エンジンの20-24、30
片運1エンジンの25-28、35-36、45-46
両運2エンジンの50-53
片運2エンジンの55-58が埋まる。
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・1969-74年
強力型のキハ65-67が登場。
これにより、
両運1エンジンの20-24、30
片運1エンジンの25-28、35-36、45-46
両運2エンジンの50-53
片運2エンジンの55-58、65-67
が埋まる。

・1977-81年
キハ40系登場。※キハ66-67より後なのですね!
これにより、
両運1エンジンの20-24、30、40
片運1エンジンの25-28、35-36、45-48
両運2エンジンの50-53
片運2エンジンの55-58、65-67
が埋まる。
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・1986年
国鉄末期、北海道・四国向けステンレス車キハ54の投入前夜に、キハ53(急行型両運改造車)が登場しました。
上の経緯を見ると、2エンジン両運車の付番としての50-54を使い切っており、この改造車にわざわざ新形式を与えるほどではなかったのは理解できる気がします。また、当時のEF64-1000のように、できるだけ新形式を作らないという事情があったのかも知れません。
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〜・〜・〜・〜・〜・〜・
というわけで大変前置きが長くなりましたが、Bトレを改造するたびに改めて色々調べると、新しい発見があります。

急行型を両運化した中でも北海道向けのキハ53-500ですが、自分の印象はなんと言っても深名線です。
廃止が迫った1995年夏、確か稚内からの夜行(利尻?)を深川で降り、憧れの深名線の始発に乗った記憶があります。深名線を名寄まで通して乗れる列車本数は限られていました。

朱鞠内など大自然の中を進んだ気もしますが、ほとんど寝てしまったのが悔やまれます。

キハ58系列は国鉄気動車の中でもとても好きな形式です。これがローカル用に両運に改造された姿は、なんとも魅力に溢れています。北海道型のキハ56、27改造の500番代は、縦の飛び出した雨樋や、小さな二重窓、前面窓下のナンバーなど、特殊形態の渋さも併せ持っています。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・
というわけで作っていきますが、Bトレ純正品のキハ58をニコイチにすれば簡単に作れると考えたのが大間違いでした、、、。

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とりあえずバラします。

運転台、扉、戸袋窓を残すと、客用の窓は一つしか残りません。つなぐ部分を通常の窓間隔にすると、全長が58ミリ程度と微妙に短くなってしまいます。そこで、つなぐ部分の間隔を少し大きめに取り、全長62ミリくらいにしました。この「窓間隔が微妙に長くなったところ」が、改造車っぽさを醸し出してくれることを狙いました。

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長さを確かめます。

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穴や継ぎ目を埋めます。本当にいつまで経っても上手くなりません、、、。

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前回のキハ56では、Bトレ特有の黄色っぽいクリーム4号を、黄橙色の上に薄くグリーンマックスのクリーム4号を吹くことで、近い色にできました(調色する技術はありません、、、)。

今回は「うまくやれば、前面を再塗装する手間を省けるのでは!?」と考え、試行錯誤しましたが、、、

無理でした。再塗装を重ねてモールドがほとんど埋まってしまった側面板が残る結果に、、、。諦めて、前面のクリームも同じように塗りました。

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ただ、手元にあったクレオスの「キャラクターレッド」が、赤11号に近く、面倒な前面窓のマスキングは省略できました。

Bトレのキハ58は、造形はよいのですが、時々パノラミックウインドウタイプと見間違えることがあります。これは、Hゴム表現がないことと、前面窓の外側寄りの奥に、側面板の肉厚が見えることでパノラミックウインドウのような縦の柱が見えてしまうことが原因のようです。

爪楊枝とダイソーのアクリル絵の具でHゴム表現を試みますか、なかなか難しく、気休め程度となりました。

また、メルカリから転属してきたタネ車が、暖地型の前面をつけており、寒地型シャッターっぽく改造しました。

※もしこれからメルカリに新規登録される方がいらっしゃいましたら、招待コードBUFJXXを入れていただくとポイントがもらえます。こちらにも少し入り、Bトレの動力化が進みますので、よろしければご協力下さいませ、、、。

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中古のBトレキハ58では、非冷房の屋根をつけているものにはあまり出会えません。クーラーを全て取り去り、穴を埋めます。これも大変な作業となりました。

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先人の方々の作例では、実車通りに縦の雨樋を戸袋窓の内側に2本つけたものが多いようです。が、2つの間隔が近すぎるので、1つ省略してみました。これはこれで、キハ53-500の雰囲気に近いようにも思います。
トイレ窓は小さめにしてシール表現します。前面ナンバーはBトレシールから切り出して「505」にしました。ちなみに実車では、なぜか504だけは縦の雨樋がないようです。

続きます。
https://omocha-train.hatenablog.com/entry/2021/01/05/211855



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