あけましておめでとうございます。
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2021年最初の記事は、今年の小田急にはどのような変化がありそうなのか、現時点で予想できることをまとめたいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大による影響

海外ではワクチンの接種が始まる等、徐々に明るい話題も出てきましたが、2021年も新型コロナウイルスに世界は翻弄されることになると思われます。
鉄道各社の業績への影響は大きく、新幹線への依存度が高いJR東海を筆頭に、JR東日本、JR西日本をはじめ、各私鉄も大きく売上高が減少しています。
小田急、京王、東急、東武と、各社で定期客の落ち込みも見られ、持ち直しつつはあるものの、完全に元に戻ってはいません。

鉄道会社にとっての脅威は、新型コロナウイルスそのものだけではなく、感染拡大によって生じたライフスタイルの変化もあります。
一部の会社でリモートワークが一気に定着したことによって、今後通勤需要に大きな変化が生じていくことは間違いないでしょう。
そこまで大きな変化はないという声もありますが、仮に5%や10%の変動でも、鉄道会社には多大な影響があるといえます。

このような影響を想定し、小田急の設備投資は控え目になっていくことが予想されます。
するべき投資は継続されると思いますが、使えるものは使うといった動きが出てくる可能性もあり、車両の置き換えペース等は少し緩やかになるかもしれません。

終電の繰り上げを伴うダイヤ改正

小田急では2021年3月13日にダイヤ改正を行います。
まだ詳細は発表されていませんが、増発を繰り返してきた近年とは真逆のダイヤ改正となっており、終電の繰り上げを中心とした運転時刻の見直しが行われます。

早朝と夜間の時間帯以外はあまり変更がないと発表されていますが、細かい部分では減便等があるかもしれません。
ライフスタイルの変化は始まったばかりですから、今後数年に渡って調整をしていくことになるのでしょう。
近年は運転時間が拡大される一方でしたので、転換点の年となりそうです。

いずれにしても、現時点では詳細が不明ですから、続報を待つこととしましょう。

継続が予想される車両の置き換え

今後設備投資は限定的になると考えられますが、ある程度車両の置き換えは進むと思われます。
まずは2020年度の最終編成となる5055Fが登場し、4両と6両にそれぞれ廃車が発生するでしょう。

その後も5000形の増備自体は継続し、1000形の未更新車やワイドドア車、そして8000形の界磁チョッパ制御車が置き換えられると思われます。

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これらの車両は、ホームドアの整備に影響があることや、搭載している機器の関係で保守性が悪化しつつあり、優先的に置き換えられるのは間違いありません。
5000形がどの程度増備されるか次第ですが、2021年で一気に数を減らす可能性が高いといえます。

ホームドアの整備と関連し、扉の窓にQRコードを掲出した車両が増えつつあります。
これが掲出された車両については、短期的には安泰といえるかもしれません。

車両のリニューアルについては、1000形で引き続き行われると思われます。
10両固定編成で唯一未更新のままとなっている1092Fが対象になると思われますが、それ以外の編成にも行われるかはかなり予想しにくい状況です。
1092Fでリニューアルが最後となる可能性もあります。

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ロマンスカーでは、30000形のリニューアルが継続すると考えられます。
ただし、こちらは搭載している機器が1000形に比べると新しく、急がなければいけない理由がそこまでないため、場合によっては一時停止の可能性もありえそうです。
現時点では次の動きがありませんが、継続する場合には近いうちに車両メーカーに回送する動きが出てくると思われます。

ロマンスカーミュージアムのオープン

2021年4月中旬には、海老名にロマンスカーミュージアムがオープンします。
SEからRSEまでのロマンスカー等が展示され、小田急ファンにとってはとても楽しみな施設です。

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予定どおりにオープンすると思われますが、新型コロナウイルスの影響が出る可能性もありますから、楽しみに待ちつつ、無事にオープンできることを願うこととしましょう。

おわりに

2020年に続き、2021年の小田急も車両面を中心に変化が激しい年となりそうです。
過去帳入りする車両もありそうですから、記録は早めに行っていきたいものですね。