本日1月1日は、定期券の販売が開始された記念日(1886年1月1日 / 新橋~横浜間)ですが、新年1発目の「今日は何の日ネタ」は、地下鉄銀座線01系・阪急8000系・長良川鉄道ナガラ2形など簡単に紹介させていただきます。
【京王線迎光号】
1968年1月1日に、京王帝都電鉄(現:京王電鉄)京王線 新宿駅~高尾線高尾山口駅間で特急「迎光号」の運転が開始しました。
「迎光号」は、1968年から2018年まで運転されてきた新宿駅及び都営新宿線本八幡駅発の急行・特急列車でした。
2019年からは、京王ライナー迎春号(げいしゅんごう)として運行、高尾山の初詣・初日の出客を輸送するため、1月1日に運行される多客期臨時列車で、京王ライナーの臨時列車の扱いとなり、座席指定料金は定期の京王ライナーと同額の410円です。今年は運転中止
【小田急線初詣号】
小田急小田原線 新宿駅~新原町田駅(現:町田駅)間で、臨時特急ロマンスカー「初詣号」(現:ニューイヤーエクスプレス)の運行が開始しました。
1969年1月1日から小田急線で毎年運転される初詣列車は、12月31日深夜から翌年1月1日早朝に掛けて初詣・初日の出客向けの臨時特急列車として新宿駅~片瀬江ノ島駅間などでロマンスカーを使用した「初詣号」を運行しています。
初詣号の後継として「ニューイヤーエクスプレス」が、2001年12月31日から運行を開始。今年は終夜運転が無いため、新宿(4:50発)~片瀬江ノ島(6:04着)70000形「GSE」で運転。今年は運転中止
2010年から毎年1月1日に、60000形「MSE」(上写真)を使用した「メトロニューイヤー号」が東京メトロ千代田線北千住駅~片瀬江ノ島駅間で運転しています。今年は運転中止
【営団地下鉄銀座線01系】
1984年1月1日に、営団地下鉄銀座線01系の営業運転が開始しました。
01系は銀座線の老朽車置き換えとイメージアップを図るため、機能性・明るさ・シックさをコンセプトに設計、1983年から1997年まで、6両編成38本228両が製造されました。
当時としては珍しいドアチャイムや路線図式車内案内表示器が乗降ドア上に設置され、利用者から好評だったそうです。
16m3ドアのアルミ車体で当初の車両は冷房非搭載で登場したため、後に冷房化工事が施工されましたが、新製時から冷房を搭載している編成とは異なり、暖房については搭載されませんでした。
2012年から後継車両である1000系(上写真)による置き換えが始まり、2014年度と2015年度に熊本電鉄に2両編成2本が譲渡されました。
2017年3月12日に銀座線01系は引退、地下鉄博物館で銀座線01系第29編成の先頭車両の一部が保存展示されています。
【阪急電鉄8000系】
1993年度製造の8033編成以降は、前面形状を額縁構造から「く」の字型の後退角をつけたものに変更、1997年から阪急で初めて車両番号取付位置を左側運転席の窓下へ変更した編成が登場しています。
側窓の拡大とパワーウインド化、車椅子スペースの設置、ブロンズ色の熱吸収ガラスの採用など、車内設備の充実化が図られました。
【長良川鉄道ナガラ2形】
1995年1月1日に、長良川鉄道ナガラ2形の営業運転が開始しました。
1986年12月に国鉄 越美南線を第三セクター鉄道に転換して開業した長良川鉄道で、既存車両の老朽化や踏切事故による休車の予備車確保のため1994年12月に両運転台、トイレなし、セミクロスシートのナガラ2形1両が富士重工業で富士重工業製のレールバスLE-Car IIをベースに製造されました。
エンジンは、日産ディーゼル製PE6HT03Aディーゼルエンジン(スペースランナーRAやビッグサムなどに搭載)を1基搭載、抑速用に機関ブレーキ、排気ブレーキを備えています。
日産ディーゼル スペースランナーRA(西武バス)
日産ディーゼル ビッグサム(元新潟市消防局)
製造コスト削減のためバス車両の部品を多く流用するレールバスの中では、ナガラ2形は本格的な鉄道車両で、後継のナガラ3形の試作車的な存在でした。
「諸般の事情」のため、さよなら運転は行われず2019年10月頃にひっそり引退しました。
(調べている時に初めて知りました)
今日はこれらの車両がデビューした日でした。
お仕事の方やお休みの方も素敵なお正月をお過ごし下さい
今回も最後までご覧下さり、ありがとうございました