箱根ゴールデンルートの一端として、強羅までの登山電車から早雲山のロープウェイを橋渡しする存在の箱根登山ケーブルカー
つい先日までスイス生まれの格好良い車両が活躍していましたが、台枠を活かした新造?という形で京王重機に運び込まれて新しいボディへと生まれ変わる形に
…が、どうにもそのボディ載せ替え新型車両が芳しくないらしい
一体どんなもんなのか…ということで、毎年恒例の箱根旅行の序に感じたことを個人的な感想としてまとめておきます。
ホテルの都合で早雲山駅からスタート
投入のプレスが出た際にデザインがヤバいという話が出ていましたが…うーんまぁ確かに
ドア窓が完全に真四角なのは少々安っぽさがあるような…
が、正直言ってそんな外からの見た目に対する印象も車内に入ると(悪い意味で)全部吹き飛んでしまいまして…
うーん…ハッキリ言うとコレは無いなぁ
完全にやっつけ仕事全開といいますか、一番お金を掛けずにやれる方法を模索した結果がコレという感じで
暫定的に建てた建屋にありそうな感じの内装というか、まさに冗談抜きで走るプレハブという感じ…お金が無い地方のケーブルカーでならってところありますが、今や国際的観光地といえる箱根でコレは無いでしょう
一応LCD設置など現代に即した改良は行っていますが、それを加味しても…なところ
ロングシート化は繁忙期の混雑を考えれば全く問題は無いですが、車内全体のイメージが…
クーラーが設置されているのは良いのですが、完全に会議室用の奴ですよねってものがやっつけ仕事で取り付け
新宿からのロマンスカー、箱根湯本からの登山電車と乗り継ぎによっては岡部先生デザインの統一されたデザイナーズ物件に乗ってここまで来れるわけなのですが、その先のケーブルカーがこの惨状では完全に空気感が場違いな気がしてなりません
…そういえばなんで素直に岡部先生に依頼しなかったのでしょうね?言われてみれば新5000形も岡部先生は携わっていないようなので小田急側と何かあったのか少々気になるところではあります。
離合途中に対向のケーブルカーを撮影
完全に四角い箱という感じで、悪くは無いのですがスイス生まれの先代に比べてしまうと…
とはいえまぁあの内装を見てしまうと外見だけはまだ頑張ったのかなという感じもします…そういえばスイス生まれの先代にはあった側面上部の明り取り窓も今回のやっつけ仕事では無くなっていてコストカットの徹底ぶりを感じますw
ちなみにですが、車内放送なんかは以前とほぼ変わらずなのですが、車内放送でのケーブルカーの案内であった「山岳鉄道の本場スイスから輸入した~」の部分だけは当然ながらバッサリとカットされています。
ということで、箱根登山ケーブルカーの新型ケーブルカーの個人的インプレッションでございました。
改めて正直に申し上げると、コレは酷すぎるし正直無いなぁと…
プレハブ小屋っぽい内装というべきか、すぐに壊れそうなドリフセットとでも言いましょうか…強羅⇔早雲山のゴールデンコースの中でも比較的短距離の移動だとしてもコレは…出来ることなら岡部先生に依頼して統一感のあるデザインにして欲しかったものです。
小田急グループは時たま箱根方面に対してやっつけ仕事というか、国内の観光地の中でも圧倒的魅力と需要があるせいか、時たま手を抜きがちなところがあり(正直EXE車の箱根特急への充当とかその最たるもんだと思います)、今回はその悪い癖が如実に出てしまったのか…という感じであります。
小田急グループ一ファンとしても旅行者としても、箱根に来た人をがっかりさせない設備作りを今後は期待したいものであります。