さて~今年も残すところあと僅かとなりました。

今年も毎年恒例のプレイバック鉄道ニュースを行います!
かれこれこのシリーズは通算9回目となります!
過去の鉄道ニュースは下記にありますので、「ああ~この年はこんな事あったな~」と懐かしんでくださいませ。


今年も色々ありましたが・・・
今年はすべて新型コロナウイルスが関係してくるんですよね~
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感染拡大の兆しが見え始めた時期と、3月のダイヤ改正に関連する動きが重なったこともあり、新たに導入する車両や開業する駅にまつわる記念行事が相次いで中止になりました。その中でも当ブログでも記事にしましたけど、700系新幹線ラストランが行われるはずだったのにイベント自体が中止となりラストランも取りやめとなりましたからね。
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それに影響して、今年もJR北海道の貴重な路線であった札沼線の末端区間(北海道医療大学~新十津川間)が廃止となったのですが、こちらは感染拡大が影響して当初は5月6日をもって営業運転終了の予定でしたが、新型コロナウイルスへの対応などから、前倒しとなり、4月17日をもって運転終了となってしまった。

これには、新十津川町の人も北海道の撮り鉄の方もだいぶ嘆いていましたね。。。

そうそう、廃止とは裏腹に復活した路線も多々ありますね~
その中でも常磐線の復活は大きな話題となりました!
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2011年3月の東日本大震災により、一部区間の不通が続いていた常磐線は、3月14日のダイヤ改正にあわせて全線での運転が再開!
これにより再び上野と仙台を結ぶ特急列車の直通運転が始まった!これは常磐線民である私にとっても大きな話題でした。

その他、東日本大震災で被害を受けた路線のうち、大船渡線気仙沼~盛間、気仙沼線柳津~気仙沼間での鉄道事業が4月1日に廃止。
JR東日本は、両区間において一部の鉄道用地をバス専用道として転用したうえ、一般道路を含めたルートでBRT(バス高速輸送システム)を運行していたが、BRTでの復旧をもって本復旧とすることで、2019年11月に鉄道事業の廃止届を提出していたそうです。気仙沼線BRT、大船渡線BRTでは、引き続き専用道の整備が進められています。

また、自然災害に伴う不通区間に関する協議が続いていた日高本線、日田彦山線についてはそれぞれ進展が見られ、日高本線の鵡川~様似間は2021年4月の鉄道事業廃止とバスへの転換、日田彦山線の添田~夜明間はBRT(バス高速輸送システム)での復旧が決まりました。

このほかの路線の動きは、4月1日の札幌市交通局市電区間(軌道事業)の上下分離、6月1日の北神急行線(新神戸~谷上間)の神戸市への譲渡が挙げられます。

貨物線でも動きがあり、秩父鉄道三ヶ尻線の熊谷貨物ターミナル~三ヶ尻駅間が9月30日をもって貨物輸送営業を終了しました。これにより東武の車両がこの貨物線を通り引き渡しされることもなくなります。
今後、どうやってJR貨物から東武鉄道へ引き渡すんでしょうかね~正直気になるところです。
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3月14日のダイヤ改正にあわせて開業した新駅は、山手線・京浜東北線の高輪ゲートウェイ駅、東海道本線の御厨駅、予讃線の南伊予駅の3つですが、いずれも記念式典などは見送りとなり、静かなスタートとなりました。
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また、常磐線の佐貫駅もこの日から龍ケ崎市駅と改称されたのだが、こちらもイベントも見送りとなりました。はて、この日発売予定だった記念乗車券はいったいどうなったのだろうか?
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その他、関東エリアでは京浜急行が羽田空港国内線ターミナル駅など複数の駅で駅名が変更されました。

JR以外の新駅は、5月18日に三陸鉄道の新田老駅、6月6日に東京メトロ日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅、10月31日に東武東上線のみなみ寄居駅、11月12日に大井川鐵道の門出駅、11月28日に高松琴平電気鉄道の伏石駅がそれぞれ開業しています。

その逆に無くなった駅は、札沼線非電化区間の15駅のほかに、3月14日のダイヤ改正にあわせ、根室本線の古瀬駅、釧網本線の南弟子屈駅、参宮線の池の浦シーサイド駅が廃止に。

そうそう、富山でも動きがありましたよね~
富山地方鉄道と富山ライトレールが合併し、富山ライトレール富山港線は富山地方鉄道の路線の1つとなりました!それにより、富山港線の富山駅北停留場が廃止されて富山駅直下にあった富山駅停留場と直結しましした。これにより富山港線と富山地方鉄道の路面電車が直通運転するようになり、南富山駅前~岩瀬浜間、大学前~岩瀬浜間などで直通運転が行われています。

駅舎の改築、新ホームの供用に関するものとしては、1月3日の東京メトロ銀座線渋谷駅が、3月21日の山手線原宿駅、7月12日の中央・総武緩行線の飯田橋駅があり、JRの渋谷駅では埼京線ホームの移設が行われました。
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埼京線の新ホームは6月1日に供用を開始し、山手線と埼京線のホームが並ぶ形になり、両線相互の乗り換えがしやすくなりました。

そうそう、新型車両もいろいろ登場しましたよね~
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3月14日には、E261系による特急「サフィール踊り子」が東京~伊豆急下田間で、近畿日本鉄道の名阪特急用80000系「ひのとり」が大阪難波~近鉄名古屋間などで、それぞれ営業運転を開始!関空特急「はるか」用の新型車両271系も運転を始めました。

首都圏の一般形車両では、3月14日に首都圏新都市鉄道のTX-3000系、3月20日に東武鉄道の70090型、3月26日に小田急電鉄の5000形(2代目)がそれぞれデビュー。
70090型は6月6日に、東京メトロ日比谷線に直通する座席指定制列車「THライナー」としての運転も始めましたが、日比谷線ユーザー曰くこの列車が入ったことで列車の間隔がおかしくなり、通常運転列車が駅間で止まるなどの事象が多々発生している模様です。

その他7月4日には、しなの鉄道の新型車両SR1系のうち、ライナー用の車両が運転を開始。また、10月3日には七尾線向けに521系が、12月21日には横須賀・総武快速線向けにE235系1000番台がデビューしました。

その一方で無くなった電車はというと、東海道新幹線では、1999年にデビューした700系が、3月1日の団体臨時列車の運転をもって営業を終了。
世代交代を象徴するように、7月1日に東海道・山陽新幹線で、次期新幹線車両のN700Sが営業運転を始めています。
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3月13日には251系が引退し「スーパービュー踊り子」の列車名がなくなった。「踊り子」は2020年12月時点で、E257系のリニューアル車両と国鉄時代からの185系が運用を担っているが、来春のダイヤ改正にあわせ、E257系に統一されこちらも無くなります。
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このほか、2020年3月14日には、電気式気動車のH100形「DECMO」が小樽~長万部間で、ハイブリッド式気動車のYC1系が長崎エリアでそれぞれ導入。
H100形は函館本線のキハ40系を置き換え、YC1系はキハ66・67形の置き換えを進める役を担った。

また、電気式気動車のGV-E400系が新潟エリアに追加投入されたほか、12月12日には五能線でもデビュー。各線区で長年活躍したキハ40系を置き換えました。

当サークルでも推している只見線でも動きがあり3月14日のダイヤ改正に合わせて、福島県側の只見線がキハE120系に置き換えられ、7月11日からは新潟県側もキハ110に置き換えられました。それにより、最後まで残るであろうと予想されていた只見線もすべてJR化後の車両に置き換えられてしまったことになります。

来春のダイヤ改正では、さらにGV-E400系が増備され奥羽本線や津軽線も置き換えられる予定である。
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その他、JR東日本では1月20日に山手線用E231系500番台、10月19日に武蔵野線用205系が、それぞれ営業運転を終了。
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いずれも記念イベントなどは行われず、静かなラストランとなりました。これもすべてはマナーの悪い撮り鉄が居るからである。少しは反省したまえ!

10月31日には、「こまち」などで活躍したE3系R編成の定期運用が消滅。E3系「現美新幹線」も12月20日をもって引退となりました。

JR東日本の「のってたのしい列車」のうち、東北エリアで運行していた「リゾートみのり」と「リゾートうみねこ」も団体臨時列車での運転を最後に引退。
651系を改造したリゾート列車「IZU CRAILE」は、引退を記念したツアー企画が中止となったことで、3月29日の臨時列車での運転が事実上のラストランに。そして10月に廃車された。

JR以外では、西武鉄道の10000系「ニューレッドアロー」が、3月13日に池袋線・西武秩父線での定期運用を終えました。西武10000系はその後、一部車両が富山地方鉄道に譲渡されたので今後は富山地鉄でニューレッドアローが見られるかも。。。

けどそうなると初代レッドアローの車両が引退となってしまうので、こちらも記録に収めておきたいところですね~

最後に、嬉しいニュースと言えばコレ!
久々に新しい夜行列車が復活しましたよね!117系を改造して導入された「WEST EXPRESS 銀河」
まさか、国鉄形車両をここまでリノベーションするんだから感心しますよ。
当初は、京都→出雲市間、出雲市→大阪間でツアー専用列車として運行されていましたが、12月12日からは山陽コースとして、大阪~下関間での運転も始まりました。

JR北海道では、東急グループの協力を得て「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」を8月28日から31日にかけ、根室本線、釧網本線、石北本線などで運転。10月17日~18日には、団体臨時列車「北海道鉄道140周年記念号」をキハ261系5000番台「はまなす」編成のお披露目を兼ねて運転しました。
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このほか、10月3日に東武鉄道がSL大樹『ふたら』」の運転を開始!
10月31日にはDL「大樹」の定期運転を始めたほか、12月26日にはSL「大樹」のけん引機として、真岡鐵道からの譲渡車両である、C11形325号機の運用を始めました。


暗いニュースがある一方で、こんなにも古い車両がまた運転を開始するという嬉しいニュースもあったのが2020年の鉄道ニュースという感じですかね~

ただ、前述のようにすべてにおいて新型コロナウイルスが関係していたのもまた事実です。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会にあわせ、深夜時間帯の運転などの大会期間中の取り組みを予定していた首都圏の一部鉄道会社では、2020年の同大会開催見送りに伴い、終電を繰り上げるなどの取り組みにシフトすることになりましたし、さらにインバウンド需要が見込めなくなったことに加え、日常的な鉄道利用者の減少は、経営面にも大きな打撃となり、JR各社をはじめ、私鉄各社も大手、中小問わず厳しい状況に陥ってきています。

その影響からか来春には、JR以外でも終電を繰り上げたり列車の削減、駅の廃止が多数出るなどの事業計画、設備投資計画の見直しを発表しています。

来年は、年明けから厳しい鉄道業界となりそうです。

さて、2021年の鉄道史はどうなっていくのでしょうか?
今後も当ブログでは過去を振り返りながらこのブログでどうなっていくのかを書いていきたいと思います。
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最後に、同人活動についてお知らせいたします。
2020年はコミケが無かった影響により、通販委託に頼っておりましたが来年のコミケ99についても通常開催が見込めないことから当サークルでは参加を見送っております。

それに伴いまして、来年も今年と同様に通販委託を主に行っていく計画です。
2021年に予定されている新刊については、BOOTHをメインに取り扱っていく予定となっております。

また、現在BOOTHにおいてエアコミケ限定の「成田線我孫子支線ガイド」を限定公開しております。販売終了は1月2日深夜までを見込んでおりますのでお早めにお買い求めくださいませ。

それでは、残りわずかとなりましたが、皆様どうか良い新年が迎えられることをお祈り申し上げます。
また、来年お会いしましょう!Good Luck!

ちなみに年明けは1月頭に更新を予定しております!

今年は終夜臨はありません!初詣に向かう方はご注意くださいませ!

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