南紀グリーン車廃止についてのあれこれ | 鉄道きさらんど

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先月から特急南紀のグリーン車が非連結となり普通車のみの編成になった。これは史上初めてでなく、一時期も南紀からグリーン車がない時代はあった。2001年から09年にかけては南紀のグリーン車は多客期以外は非連結だった。それから先々月までは毎日グリーン車連結での運転に戻ったが、この間熊野古道ブーム、インバウンドなどの追い風はあるにはあったがそれでもひだより利用者が少ないし、並行道路の延伸という環境変化にコロナ禍での利用の壊滅的減少が追い打ちをかけて毎日普通車のみでの運転にするという決断をしたのだろう。

 

01年の南紀の編成見直しついて調べたら前回のエントリでも触れた二階俊博氏のHPにこのことが書かれていた。

 

支持者からの南紀の編成見直しについての苦情を二階事務所がJR東海に問い合わせたようで東海からの返答があるが、

・01年3月まであった紀伊勝浦直通で新宮紀伊勝浦間が普通列車となる列車は利用状況の変化でJR西日本から新宮どまりにするよう要請された

・92年をピークに南紀の利用者は減少しており、グリーン車は一列車当たり数人しか載っていなかった

ことが見直しの理由だとJR東海は説明している。


 

実は自分は先々月新宮に旅行し南紀G車に惜別乗車をしたが、先々月まであった南紀グリーン車はもともと半室なのにそれでも空いていた。葬式鉄的な利用さえももりあがらなかったという事で、やはり南紀にグリーン車の需要はなかったんだなと思った。南紀に限らず在来線特急はフルムーンパスやJRパス利用者で埋めていたのが実情だったが今はそういう利用も期待できないし普通車のみでも十分なのだろう。