国交大臣や国交省や政界と運輸業界の意外と深いつながり | 鉄道きさらんど

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いつも列車・バスなど公共交通の事ばっか考えてます。

羽田雄一郎氏のいきなりの逝去で驚いた。羽田氏といえば民主党政権だった時代に、野田内閣に国土交通大臣として入閣していた。当時の国交省は東日本大震災からのインフラの復旧に追われていた。もちろん鉄道もそうだが、羽田氏が入閣して国交相に就任した同時期の2012年6月にJR東日本は気仙沼線・大船渡線の不通区間のBRTでの「仮復旧」(実質的なバス転換化の前触れだったが)を表明。これについて羽田氏はクルマ雑誌「マガジンX」のインタビューでBRTだと専用道区間でも列車でなくバスなら津波がまた来ても高台へハンドルを切って逃げることができるからだと説明していたが、JR東や国交省はそういう意図があったのかと気が付いた。

 

羽田氏の父は言わずと知れた羽田孜元首相だが、元首相は政界入りする前は小田急バスにつとめていた。運輸交通業界と政界の繋がりは深い。今日一時停止されてしまったがGOTOトラベルはGOTOイートやGOTO商店街、GOTOイベントより予算規模などが大掛かりな事業なのもそれが理由だろう。運輸族で建設族で観光族でGOTOトラベルの旗振り役の二階俊博氏は鉄道やバス会社出身ではないが。しかし若い運輸族の武井俊輔氏は宮崎交通出身で、モーニングショーに出演しGOTO推進論を開陳した。運輸業界や出身者の政治とのつながり、そういった人たちのGOTOへの期待感が高いことがうかがえる。