若手おいさんの日記

よく食べ、よく飲み、マイペースで生きましょう。

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 年の瀬。年の瀬独特の雰囲気が好きだ。季節はそんなに進んでいないはずなのに、同じ師走でもそれまでの日々とはまるで別物で、年末のラスト1週間くらいの寒さはより深く、静寂はより明確に感じられるのが不思議で、別に年が明けるの自体を殊楽しみにしているわけでもないのに、なぜかワクワクした気持ちを抱いていた。しかしそれも、せいぜい中学生くらいまでだったと記憶している。

 自分を取り巻く環境が変化するにつれ、いつしかあの高揚感からは遠ざかってしまっていることに気づいた。純真無垢な心は荒みきってしまったか。何が私をそうさせたのか。

 まぁしょうもない話になってしまうのだが、やっぱり、社会人になって“冬休み”が無くなったのは大きいと思う。

 今勤めている会社ではありがたいことに年末年始の休日は設定されているものの、その日数はかつての冬休みに比べれば圧倒的に少なく、年末年始以外の期間で4日以上の連休が成立することも珍しくなくなってきたせいで、休みという切り口では特別な印象を受けにくいのが実際のところだ。

 そんなどうでもいいことを考えながら、やっぱり定期的な長期休暇は大人にも必要だなぁ、と思う今日この頃である。

 さて、今日は“生クリーム探しの旅”に出た。35%と47%を1つずつ。しかも動物性でなくてはいけない。今年の我が家のクリスマスは26日であり、妻がケーキを手作りするのに欠かせないのだ。

 ところが、近所にある平和堂では売り切れ。その後数軒をハシゴしたが、どこも売り切れ。品出し担当の店員さんに入荷予定を尋ねるも、「今日はもう入ってきませんねぇ・・・」と申し訳なさそうに返された。一昨日から昨日にかけての需要がよほど旺盛だったと見える。

 万事休す・・・かと思ったが、日頃は利用しない小さなスーパーの存在を思い出して行ってみると、なんと冷蔵棚には目的の品が奥まで所狭しと並ぶ光景を目の当たりにし、歓喜した。牛乳パックの頭だけを切り取ったような特徴的なフォルムが、今日はどんな宝石よりも輝いて見えた。

 会計を済ませ、ずいぶんと安い宝石を携えた私はついに長旅を終えた。

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PENTAX KP + smc PENTAX-A ZOOM 70-210mm

F5.6 1/640 ISO-100

 

 今日のカットは、生クリーム探訪のついでに撮影した1枚である。自宅を出たのが正午過ぎ、ちょうど近場でPF型の牽く5087レに間に合う時間だった。

 EF65のカラーリングにはいろんなパターンがあるが、私はこの貨物更新色もけっこう好きだ。赤いプレートと黄色い乗務員扉が鮮やかなアクセントとなり、青と白の塗り分けはその造形によく似合っていると思う。

 私にとってこの色は関東の色。まだ地元でブルートレインを撮りながら暮らしていた十数年前、ネットで目にする貨物列車の写真でよく見るカラーリングだったからだ。それを今やこうして自ら毎週のように撮影することになるとは思ってもみなかった。