中山観音駅【兵庫県】(阪急宝塚線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県宝塚市東部の住宅街に位置する阪急宝塚本線(阪急宝塚線)の駅で、駅のすぐ北側に中山寺(中山観音)があるため、2013年に中山駅から現駅名に改称された
中山観音駅 (なかやまかんのんえき。Nakayama-kannon Station) です。
 
 
駅名
中山観音駅 (HK 53)
 
所在地
兵庫県宝塚市
 
乗車可能路線
阪急電鉄:宝塚本線 
 
隣の駅
大阪梅田方……山本駅
宝塚方…………売布神社駅  
 
訪問・撮影時
2018年1月
 
 

中山観音駅は地平駅で、北側の大阪梅田方面2号線ホームに面して北改札口が、線路の地下に南改札口が、それぞれ設置されています。
写真は北口駅舎で、平屋建てです。中央に南改札口(地下)および南口に通じる階段と上りエスカレーターが、左側に2号線ホーム直結の北改札口があります。駅外と北改札口の間に段差はありません。
尚、北口に駅前広場は整備されていませんが(南口には整備されています)、駅舎から約150m北東(左)へ離れた場所にロータリーとバスターミナルが整備されています。
写真は南東を望む。左後方には中山寺(中山観音)への参道が延びています。
 
 

また、北口駅舎の右隣にも南口駅外に通じる南北地下自由通路があり、階段の他に自転車用のスロープが設置されています(車いす通行不可)。
この南北地下自由通路は1981年の駅改築まで使用されていた旧改札口への地下通路跡です。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。右後方に北口駅舎があります。
駅前は中山寺の門前町で、北方向へ参道が延びていて、沿道には飲食店などの店舗が立ち並んでいます。
そして70mほど進んで交差点を左折して、20mほど西へ進むと右手に中山寺の山門があります。
また、参道の周囲は住宅街になっていますが、結構駅の近くまで山並みが迫っています。その山を切り崩して開発したニュータウン(中山台、中山五月台、中山桜台)が駅から少々離れた山間部に広がっています。それらのニュータウンへの足となる路線バス(阪急バス)が、前述の北口バスターミナルに発着します。
 
 

こちらが中山寺(中山観音)の山門です。北西を望む。駅から2分ほどでたどり着きます。
中山寺は安産祈願や子授祈願の寺として有名で、地元では「中山さん」と呼ばれているそうです。
初詣時や行事のある日は多くの参拝客で賑わいます。
 
 

北改札口の様子です。北東を望む。左側に出入口があります。
中山観音駅は有人駅ですが、北改札口には駅員が配置されておらず、代わりに駅係員よびだしインターホンが設置されています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が設置されていて、右端は幅広通路です。
改札口の右手前(南側)には自動券売機があります。
トイレ、多機能対応トイレは改札内の2号線ホーム上にあります。
改札を通ると正面にスロープがあり、これを登り切ると上り大阪梅田方面2号線ホームに到達します。
尚、後述の南改札口(地下)は北口とエレベーターで結ばれておらず、車いすで北口側から下り宝塚方面1号線ホームへ向かう場合は北改札口から入場して2号線ホームへ出て、2号線ホームと南改札口を結ぶエレベーターで地下の南改札口コンコースへ下り、今度は1号線とを結ぶエレベーターに乗ると1号線に到達します。
ちなみに、北口側に売店、コンビニはありません(南口駅前にコンビニあり)。ご注意下さい。
 
 

こちらは南口です。北西を望む。
南口は地上に駅舎が存在せず、地下の南改札口へ直接アクセスする形になります。駅外と南改札口との間には階段とエレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。ちなみに南口駅前は北口駅前より少々低い位置にあり、駅外とホームの高低差は北口側より大きくなりますが、地下の南改札口との高低差は北口側より小さくなります。
また、左手には旧改札口への地下通路跡を転用した南北地下自由通路(自転車通行可能。車いす通行不可)があります。
 
 

南口駅前の様子です。南西を望む。右手に南口の出入口があります。
こちらの南口は出入口のすぐ前にロータリーを有する駅前広場が整備されていて、ロータリーを取り巻くようにバスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。ロータリーの中央は有料駐輪場になっています。
 
 

南口駅前の様子です。南を望む。左後方に南口があり、後方に南北地下自由通路の出入口があります。
こちら側は南口と約150m南を東西方向に延びる国道176号とを結ぶ2車線の駅前道路が整備されていて、自動車で駅前へのアクセスが容易です。
周辺は住宅街ですが、駅前道路沿いには商店が点在しています。国道176号沿いにも商店が点在していて、突き当たりの交差点を右折して国道176号を150mほど西へ進むと「ダイエー宝塚中山店」があります(南改札口から400m程度の距離)。
そして、突き当たりを左折して国道176号を東へ進み、中筋4丁目交差点を右折するとJR宝塚線中山寺駅に到達します(南改札口から750m程度の距離)。
 
 

こちらは地下にある南改札口です。北を望む。こちらは駅員が常駐しています。
右後方が南口で(階段・EVあり)、左前方が北口です(階段・上りESあり)。尚、この通路を利用して車いすでは改札外を南口から北口へ(その逆も)通り抜けできません。駅の約150m北東(大阪梅田方)または約200m南西(宝塚方)の各踏切へ迂回する必要があります。改札内のエレベーターを利用する場合は入場券が必要になりますので要注意です。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が設置されていて、右側に幅広通路があります。左端は窓口に面しており、有人通路を兼ねています。
改札口の左手前(北口側)には自動券売機があります。
トイレ、多機能対応トイレは改札内の2号線ホーム上にあります。
改札を通って右手には地上の下り宝塚方面1号線ホームとを結ぶ階段・上りES(6:00より稼働。16:00以降は下り運転)・EVが、左手には上り大阪梅田方面2号線ホームとを結ぶ階段・上りES(6:00より稼働。18:00以降は下り運転)・EVが、それぞれ設置されています。
ちなみに、2018年時点で後方の通路沿いには売店「アズナスエクスプレス」がありましたが、後に閉店してしまったようです。南口駅前(改札外)にコンビニが1軒あります。
 
 

1号線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式です。
阪急標準のデザインで、ナールではない新書体が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (HK 53)。
尚、当駅は1910年の開業時の駅名が「中山寺」でしたが、1915年に福知山線の中山駅が中山寺駅へ改称された事が影響したのか、いつしかこちらが「中山」駅になりました。そして2013年に「中山観音駅」へと改称され、現在に至ります。
 
 

中山観音駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、地形の関係で南側は駅外と若干高低差があります。
北東~南西方向にホームが延びていて、両端は若干カーブを描いています。
右(南)が1号線で下り宝塚・西宮北口方面、左(北)が2号線で上り川西能勢口・梅田方面です。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は階段付近を除き全体的に狭く、初詣時は結構混雑するのでは…と思ってしまいます。
上屋は1号線が宝塚方(手前側)の6両分に、2号線が端から端まで8両分に設置されています。雨天時に下り列車で下車される際は前寄り6両にご乗車下さい。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機・空調完備の待合室が設置されており、2号線にはトイレ・多機能トイレ・公衆電話の設備もあります。
そして各ホーム中ほどには地下の南改札口とを結ぶ階段・ES(変則運転)・EVがあり、2号線中ほどには北改札口に通じるスロープも設置されています。
写真は1号線より大阪梅田方を望む。
 
 

2号線より大阪梅田方を望む。
この先、右へカーブして左手には接近する山並みを、右手には池を見て住宅街の中を東へ走ります。所々に畑が残っています。そして左へ右へカーブしながら走り、最終的に進路を東北東へ定めると程なくして山本駅へと至ります。
 
 

1号線より宝塚方を望む。
雪で分かりづらいですが、右手に山並みが迫り、正面にも山並みが見えます。
この先、右へカーブして進路を西南西に変え、住宅街の中を走ります。そして右手に池が見えてくると左へカーブして難読駅名である売布神社駅(めふじんじゃえき)へと至ります。
ちなみに中山観音駅(中山寺)、売布神社駅(売布神社)、清荒神駅(清荒神清澄寺)と、神社仏閣への玄関口となる駅が3駅続きます。
 
 
あとがき
私が中山観音駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅自体は小規模で、地下と地上に改札口があります。北口のすぐ近くに中山寺(中山観音)があり、駅と中山観音の間に延びる参道沿いには飲食店が立ち並んでいました。
 
東京からですと東海道新幹線で新大阪駅まで行き、JR京都線(新快速、快速、普通)に乗り換えて大阪駅で下車。隣接する大阪梅田駅から阪急宝塚本線の急行・宝塚行きに乗り当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと阪急の大阪梅田駅から上記のルートで到達できます。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、約400m南西にスーパー「ダイエー」もありますが、駅前に気軽に入れる商店、飲食店もありません。飲食店自体は中山観音の参道沿いに複数あります。最寄りの飲食チェーン店は約400m南東にある「丸亀製麺」と、「ダイエー」の店内にある「ドムドムハンバーガー」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、
阪急宝塚本線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は中山観音駅でも途中下車されてみて下さい!
そして中山観音へご参拝の際はぜひ阪急宝塚線をご利用になり、中山観音駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、中山寺のHP、Google地図、Wikipedia)