似たような写真がいやというほど並んだ前回をご覧になっていただいた方、ありがとうございました。ネットの世界に星の数ほど実物の下灘写真が出回っていますが、実は小生の撮影したアングルからの写真は稀です。何故なら海に出るか、ドローンを飛ばすかしないと撮れないアングルだからです。言うまでもなく下灘最大の魅力は美しい海ですから、実物写真も伊予灘を背景にしたものが大半です。

 

というわけで今回は、山側から海を背景に撮った写真を掲載しましょう。わざわざ裏山を取り外し式にしたからこそ実現した画角です。なお、前回の写真はパソコン加工をしていませんが、今回はフォトショップで、背景に実景の海をいれてみました。パソコンによる画像加工は、模型紹介では邪道だと思うのですが、じゃあ、海の写真を大きく引き伸ばして、セクションの後ろ側に置いて撮影したら正当か、というと、まあ、同じことですものねえ。というわけで、以下、フォトショップによる背景合成をお許しください。背景はいずれも下灘で撮影した実景です。

 

こちらは、このセクションを作り始めたときに実現したかった風景です。このベンチに座って、いつまでも海を眺めていたいものですね。初めて下灘にいった2010年はこんな感じでした。今は(といってもコロナの前ですが)、すっかり人気観光地になってしまって、とりわけ週末は、ベンチに座って写真を撮ったらすぐに次の人に変わる、というのが暗黙の了解になっています。

 

キハ54がやってきましたが、こうしてアップで撮ると乗客が1人もいないのは実に不自然です。完全開通時には、お客さんを乗せた列車を用意せねばならないですね。

 

裏山に登ると、この写真のような風景が見えるはずです。左の「幻の青い家」と右の「福井商店」はもうありません。福井商店の跡地には、かの有名な下灘珈琲があります。ネットで画像検索すると、山ほど写真が出てくるコーヒースタンドです。

 

国道はスケール通り作ったので、大型車両がゆったり走れます。

 

駅舎の窓の汚れは、うーん、木工ボンドがついた手で触っちゃったせいだと思われます。屋根瓦は完全な平面なのですが、こうしてみるとどう見てみても、凹凸があるように見えます。苦労して作り込んだ内壁が全く見えないので、入り口の窓だけは、透明プラ板にグレードアップしたいところです。

 

ここからまだまだ、前庭とか、フェンスとか、右隣りの日本庭園跡とかを作り込まねばならならないのですが、どうやって作ればよいのか見当がつきません。デジタルでは作れない世界なので、完成まではイバラの道かも。

 

「黒い日本家屋」の右奥にある丘を登ると実際にこういう風景が見えます。海はいかにも合成で、ハテ、どうすればもっと自然にみえるのかしらん。

 

白状すると、これらの写真を撮ったのは今年の8月2日、もう5か月近く前です。このあとシーナリー工作にかかろうとしたのですが、何せ長いブランクの間にシーナリーの製作技術が進化してしまっていて、いろいろ研究しているうちに勢いが止まってしまいました。トドメは枯葉で、近所のリサイクルショップで500円の中古ミキサーを買ってきて、隣の公園で拾ってきた枯葉を砕いたところ、奇妙な臭いの粉塵がモウモウと舞い上がり、そのメッシーな作業に嫌気がさして、とうとう工作がストップしてしまいました。

 

その後は何とかはずみをつけようと、第68回の駅名標や第72回の石油給湯器に取り組んだのですが、エンジンがかかりません。おまけに都心のアパートで一人住まいしていた愚息が、在宅勤務になって戻ってきたので、工作に使っていた部屋が使えなくなってしまいました。

 

というわけで、工作がストップしている中、ブログのネタがついに尽きました。しばらく深く潜航します。ただし、SHIMONADAは不滅です。いつかかならず完成させますので、再開を気長にお待ちください。