南海電鉄では、2021年春より一部の駅において、Visaのタッチ決済とQRコードによる入出場の実証実験を開始することを発表しました。

2021年春より南海電鉄の改札機で「Visaのタッチ決済」、「QRコード」利⽤の実証実験を実施します|南海電鉄

概要は以下の通りです。

【実証実験の種類】
●都度利用:
Visaのタッチ決済機能のあるクレジットカード等を、入場時と出場時に改札機へかざすことにより、改札通過・運賃精算を実施。

●事前購入:
南海電鉄の提供アプリまたは販売サイトで企画乗車券を事前に購入し、スマホに表示されたQRコードを改札機へかざすことにより改札通過が可能に。

【狙い】
・鉄道利用客の利便性向上
・ウィズ/アフターコロナにおける非接触決済を活用した新たな生活様式への対応
・企画乗車券のデジタル化

【実施期間】
2021年春〜2021年末まで

【改札機イメージ】
nankai_visatouch
(上記発表資料(http://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/201224.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



交通系における非接触決済サービスといえば、日本ではICOCA・PiTaPa等のいわゆる「交通系ICカード」が完全に主役となっており、日々多数の利用者が恒常的に利用しています。

一方、訪日外国人等にしてみると、決して長くない滞在期間の間にわざわざICカードを購入し、帰国前にカードを返却する必要があったりと、必ずしも使い勝手の良いとばかりは言えない部分もあります。

それならばいっそのこと、海外でも主流の非接触決済サービスを導入してみればどうか、という考えも一つあり、鉄道で言えば既に京都丹後鉄道でVisaのタッチ決済を利用した決済サービスを導入しています。
日本初、鉄道でVisaのタッチ決済を導入  〜タッチするだけで乗車可能!第一弾は京都丹後鉄道で〜 | WILLER株式会社
Visaのタッチ決済で丹鉄の列車にかんたん乗車 | 京都丹後鉄道(丹鉄/TANTETSU)

今回実証実験を実施する南海電鉄では、鉄道での利用で、特に駅の自動改札でVisaのタッチ決済を可能にするのは国内初めてということで、今後の本格導入が期待されるところです。


私自身、現在メインで利用しているクレジットカードは、「ANA JCBカード」ということもあって、このVisaのタッチ決済に対応したカードは現在1枚も保有していません。

そのため、Visaのタッチ決済に関しては全くチェックしていなかったわけですが、今回南海電鉄でこのように実証実験を実施するとのことですので、実証実験に参加する意味合いで、対応しているクレジットカードを1枚作ってみてもいいな、とも感じました。


新型コロナウイルス感染症の影響で、訪日外国人旅行者が激減しており、こういった取り組みにどこまで意味があるのか、と考える方ももしかしたらいらっしゃるかも知れませんが、逆に訪日外国人旅行者が少ない今だからこそ、落ち着いて実証実験を実施し、課題の洗い出しをしやすいのではないか、とも感じただけに、繰り返しになりますが、私もVisaのタッチ決済に対応したカードを作って参加・利用してみたいな、とも感じたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
南海、クレジットカードで直接乗車できるサービスの実証実験を実施 - 鉄道コム
クレカで電車に乗れる 南海電鉄の改札でVisaのタッチ決済の実証実験 - ITmedia ビジネスオンライン
国内初「改札でそのままクレカ決済」南海の駅で実験 普及進むVisaのタッチ決済 | 乗りものニュース



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