こんにちはDaisukeです。
今回はJR東日本の盛岡〜宮古間を走る山田線と並行して運行している岩手県北バス「106急行」の経路変更と時刻改正についてお伝えします。
1.「106急行バス」経路変更と時刻改正
2.「106急行バス」と山田線との関係性
3.山田線の今後
1.「106急行バス」経路変更と時刻改正
まず、2020年12月26日(土)より106急行バスの一部便が走行経路を変更して運行いたします。
これは現在建設が進んでいる「宮古盛岡横断道路」の内、国道106号線の中で難所と言われている区界峠の区間が開業したことにより、経路変更が発生しました。
この区間は21か所の急カーブや7か所の急勾配があり、冬季は積雪が多いなど最難所と言われている区間でしたが、今回の開通により安全運行が可能となったため、106急行バスの経路変更・時刻改正に至りました。
これにより一部便は横断道路経由となり、区界地区を通らなくなります。
詳細はこちら↓
・運行本数
平日と1/2・1/3:上り下り共に12本(内横断道路経由7本)
岩手船越発着便2往復、盛宮106特急(2階建てバス使用)1往復(共に横断道路経由)
土日祝日:上り下りともに9本(内横断道路経由6本)
岩手船越発着便1往復、盛宮106特急(2階建てバス使用)1往復(共に横断道路経由)
山田線上り下り共に4本(内快速列車上り1本、下り2本(※宮古〜盛岡直通列車で定期列車のみの本数)
・所要時間(宮古〜盛岡間)
横断道路経由:2h5min
区界地区経由:2h15min
盛宮106特急(2階建てバス使用):1h55min
山田線快速リアス2h6~8min、普通列車2h20min前後
・料金(宮古〜盛岡間の正規運賃)
106急行バス:¥2,060
盛宮106特急(2階建てバス):スタンダードシート¥2,070
ビジネスシート(1階3列シート席)とワイドビューシート(2階前方3列 横3列シート)¥2,550
JR山田線:¥1,980
運行本数自体には変更がないものの、106急行バスは10分短縮、盛宮106特急バスは15分短縮となります。
2.「106急行バス」と山田線との関係性
106急行バスと山田線は運行区間がほぼ並行しており、特に宮古〜区界付近までは常に横を走っているような経路になっています。(区界〜盛岡間、バスは盛岡市内の主要場所を通るため山田線とは離れた場所を通り盛岡駅に向かいます。山田線は山の中を走り盛岡駅へ向かいます。)
現状、山田線と106急行バスは料金・所要時間ともに大差ない状態で、運行本数に関しては山田線が4往復、バスが12往復(特別ダイヤ前は17往復運行)と本数に3倍もの差があるような状態です。
「106急行」は東京方面の夜行バスやヤマト運輸との日本初の貨客混載「ヒトものバス」や2019年8月から運行を開始した2階建てバス「盛宮106特急」など運行して維持していますが、山田線に関しては多客時に「ふるさと宮古号」など臨時列車が運行したり、土砂災害などから復旧したりなど運行維持しているものの、JR東日本管内でワースト1位の収支になっています。
3.山田線の今後(※一個人の考えなので不正確なところがあります。ご了承ください)
現状、災害復旧や鹿除けなどの新たな設備の設置、駅舎の改装、「さんりくリアス号」などの臨時列車が走っていることを考えると今すぐの廃線はないかと思われます(新幹線とも接続しているので)が、横断道路の全線開通やバスの運行本数が元通りになったりすると、どんどん廃線に近づくと考えられます。また山田線は繁忙期は全区間乗り通す乗客が多いものの普段は盛岡市内(盛岡〜上米内間)のみ乗客が集中していることや、区界駅の交換設備の廃止などもあり本数を増やせない状態にあるなど現実的に厳しい状態にあるのが現状です。
私自身結構思い入れのある路線なので残って欲しいと思っていますが、一企業的に考えると不採算路線をいつまでも残しておくのも厳しいかと思います。(現状は新幹線など黒字路線の収益で補填されているような状態だと思います。)
山田線が末長く残ることを祈ります。
(区界駅すぐ近くにあり横断道路のルートから外れた道の駅「区界高原」の行方も気になるところです。)
以上、一個人の考えですので不正確かつ願望があったりしますがご了承ください。
ご覧いただきありがとうございました!!
また次回お会いしましょう。