昭和のデラックスバスに想いを馳せ、やはり観光バスの旅は過去のハナシ…?いやいや、コロナ禍のバスツアーに参加しました。あコレは12月12日のお話です。
御存知の通り、コロナ禍のバス事業は大変厳しく、GOTOキャンペーンで多少背中を押して戴きまして修学旅行シーズンに比較的コロナ感染者も低調であり久々に師団輸送を行う観光バスが高速道路を行き交う姿も見れましたが、12月に入り再びコロナの影響が重く乗し掛かっています。しかし今後のバス事業継続のために萎縮ばかりしてはいられません。今回は労働組合がバスツアーを企画した日帰りバスツアーに参加しました。
このバスは2019年3月に導入された客席55人乗り。以前はbrightやsuper viewなど多種多様な貸切車を用意していましたが近年は名称は一部を除いて用いず53・55・58・59名乗りと呼んでいます。
車内設備も以前ほどの特別設備は無く、ポットや冷蔵庫、HDDカラオケやDVD再生装置があります。最近ではバス車内でカラオケを使用する事も減り以前はカラオケ店舗並みの1万曲近く有りましたが著作権料も高いため最近では曲数を抑えたバス用カラオケを搭載する事もあります。最近はお土産の量が多いため、床下収納スペースが増えており、パンフレット写真のように3スパントランクルームが増えています。
現行型の大型観光バス"S’ELEGA"は2017年7月に発売、衝突被害軽減ブレーキ(PCS)の機能を向上させるとともに、新たにAMT(機械式自動変速機)搭載車型を設定しています。
遠州鉄道1118
浜松200か1118
日野2TG-RU1ASD(2019年)
磐田営業所
2020年12月22日
2017年のマイナーチェンジでは、以前から標準装備であるPCS(ナンバー上にある四角い■がセンサー)ですが、この機能を向上させ、新たに停止車両や歩行者に対しても衝突回避を支援することが可能になりました。車線逸脱警報、ドライバーモニター(下図の←)、VSCも標準装備しており高い安全性を実現しています。
そのほか、通信により車両情報を日野に送るICTサービス機能を備えました。万が一の車両トラブルの際にも位置情報を把握し、適切な初動対応につなげるほか、車両データに基づき運転状況のレポート提出を行い適切な予防整備を提案、トータルマネジメントサービスを提供できます。
2018年8月より、ドライバー異常時対応システム:EDSS(Emergency Driving Stop System)を開発し日野S’ELEGA に標準装備しました。このようなドライバーの急病等の異常発生時の車両停止を支援する装置を商用車としては世界で初めて標準装備しました。
車内設備では、高音質で省電力のデジタルスピーカーや、ドライバーも操作しやすいタッチパネル式AVモニターの採用などAV機器のグレードアップ、室内灯、車幅灯など灯具類のLED化等各種改良が進んでいます。
客席はブルー系のシートモケットを採用しています。遠州鉄道の2代目日野S’ELEGA(浜松200か・502:日野ADG-RU1ESAAなど)ではピンク色のモケットを用いていました。
各席にはUSBソケットが取り付けられています。これも現在の利用者からのニーズの表れですね。A09C-UV(AT-Ⅶ)
遠州鉄道の日野S’ELEGAのロングボデー車(12m)はA09C型を搭載、総排気量は8.866cc、265kw[360ps]/1800rpmを発揮します。燃費基準+15%を達成しておりエコカー減税の対象車となります。
エンジン制御や排出ガス後処理装置の改良により平成28年排出ガス規制に適合しています。