C62のこと・模型編 | きゅうの鉄道写真館

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きゅうの休憩室から鉄道関係を移設しました。
ドールに興味のない方はこちらで。



こんにちは。
今回からC62について書いていきます。


C62は昭和23・24年に49両作られた
国鉄最大の旅客用の蒸気機関車でした。
子供むけ鉄道図書の蒸気機関車の項では
最初に登場していましたし、蒸機のなか
では一番好きな形式でした。
が、カメラを持ち歩けるようになった時は

(ハーフサイズのコンパクトカメラですが)
既に北海道での終焉の時で、残念ながら
現役の姿を見たことはありません。


急行用大型機関車という華やかな立場で
保存機も多く復活運転もありました。



C622 (梅小路)
鉄道100年を記念して動態保存された
うちの1両です。


C623 (小樽築港)
国鉄分割民営化に合せて動態復元され
翌1988年から函館本線で復活運転が
行なわれました。


C6226 (交通科学館)
弁天町にあったころです。
今は梅小路に移されています。


C621 (梅小路)
どこかで保管されていたのを移転した
のだったと思います。
このときは連結状態で留置してあり
顔が見えないのが残念でした。
(17号機もどこかにあったと思います)




《鉄道模型のC62》
当鉄道の蒸機のうちスケールモデルの
1号機はこのC62です。
(もちろんBタンクは持ってましたが)


C6210 (カツミ)
カツミのダイヤモンドシリーズという
ダイカストやプラを多用した
普及版のモデルです。
ネジどめと接着で組み立てる構造で、
半田付けが必要なのは配線のみでした。





カタログより


最初の製品は先・従輪や炭水車の車輪、
動輪の輪芯までプラ製でした。
動輪のタイヤのみ金属で集電ブラシを
裏から当てていたとか。
未塗装キットは5490円だったそうです。

しかしうまく走らなくて、2年後には
動輪と炭水車の車輪を金属製に変更、
一般的な集電方法の製品になりました。


再生産のたびに値段は上がり、
私の購入した最終ロットのものは
未塗装キットで1万円ちょうどでした。
ちなみにこの時点のシュパーブラインの
C62は17500円です。


さて、2台目に買ったC62は…


C622 (天賞堂)
現在ではめずらしくありませんが、
特定番号機を模型化した、最初の一般
市販製品だったんじゃないでしょうか。
(当時、特定番号機は特製品だった)

神田須田町のカワイモデルで
中古品を見つけました。
これで念願の重連を組むことができます。



《重連化の改造》
重連するにはいくつかの課題があります。
1.2両目前部の連結器交換
2.スピードをそろえる
3.見た目をそろえる
こんなところでしょうか。


C6210 (重連化改造後)
改造前の写真は撮ってなかったので
カタログと比べてください。



外したパーツ類
コ形の物体は切取った炭水車の後縁ち。


煙室前面
まるごとフェニックスのキットに交換。
オリジナルの前面は一体ダイカストで
手すりも板状にモールドされてました。

(ライトと扉ハンドルは購入時に交換)



先台車
まるごとアダチのパーツに交換し、
KDカプラーをマウントしました。
機関車と前補機の炭水車は極性が違う
ため絶縁が必要ですが、KDカプラー
ならプラ枠なのでそのままでOKです。



正面から見たところ (600R上)
600R通過を目標に設定しました。
連結器胴受を外し、600Rのカーブ上で
左右と上に1mmずつ余裕をもたせて
切込みを拡大(つらいところです)、
スノープラウも付けられません。



連結状態



10号機の炭水車内には…
連結しないで走らせてみると、10号機
のほうが1.5倍くらい速かったので
ありあわせの抵抗を入れてみました。
10Ωでまあまあそろったのですが、
さわれないほど過熱したので、大容量
のを買ってきた結果このありさまです。
ダイオードは微調整用です。




C6210 サイドビュー
ボイラー回りはスッキリしたものです。
(言い換えればディテールが少ない…)
最低限、ブレーキシューを追加しました。



2両の並び
うーん、並べちゃうと大分あっさり…
とくに前部足元がさびしいけど
走行性能第一ということで。
走らせてこその鉄道模型ですから。
そのかわり10号機は煙室扉が開きます。
(走行には関係ないけど)


テンダーの後ろ姿
元のキットはC59の炭水車が入っていて
後部のふちも真っすぐでした。
まず C62タイプに切取って、ライトや
若干の配管、手すりを付け直しました。
2号機のような重油タンクは10号機には
付けていません。
いちおう、10号機は平機関区(常磐線)
タイプということで。



石炭
スチレンボードを炭庫にぴったりはまる
大きさに切って、ラップを敷いてから
石炭を盛ってラッカーで固めます。
ラッカーはプラ用、石炭は活性炭です。
冷蔵庫の脱臭剤をひとつつぶせば
7・8両分くらいはとれます。




キャブ周辺

2号機のディテールを見る。



狭軌
よく HOはガニ股だからダメだ、
という批評を聞きますが、
私には実物よりも模型が先にあったので
HOゲージのほうが見慣れていて
全然平気です。
この写真で比べると
実物の狭軌感はすごいですね。


(続く)




本日もご乗車ありがとうございました。