みなさん、こんにちは。
続々と各社から発表される来年春のダイヤ改正情報。
コロナの影響もあり、減便や廃止などネガティブな情報が多いですね。
そんな中、子鉄も喜ぶ新幹線の話題、
東北新幹線上野駅~大宮駅間の最高速度が時速110kmから
130kmにスピードアップします。
子鉄に「新幹線に乗りたい!」と言われて、「じゃあ、ちょっとだけ・・・」と
東京駅・上野駅~大宮駅間だけ乗せてあげたことないですか?
僕も幼稚園の時父が乗せてくくれました。そして言われるんです。
「この新幹線遅くね?」
特に今の子鉄たちは、E5系新幹線の時速320kmを期待するでしょう。
しかし、真横を走る埼京線をまったくぶっちぎる気配を見せない走りに
ちょっぴりガッカリしてしまうんです。
これは、簡単に言うと、急カーブや急こう配が多くて高速運転ができないためです。
東北新幹線は、上野駅を出てほどなく地上に出て、赤羽駅付近から埼京線と並んで走って大宮駅へ向かいます。赤羽駅~大宮駅は、京浜東北線も走っていますが、
・京浜東北線 赤羽~大宮間 17.1km
・埼京線 赤羽~大宮間 18.0km
と、若干遠回りをしており、さらに地元住民や自治体などの反対もあり、住宅密集地を極力さけたルートとしたため、急カーブが多くなっています。
そのため、開業当初から時速110kmが限界とされ、
沿線住民への影響の大きい騒音に関しても、その速度制限下であればちょうど環境基準をクリアできる構造でした。
もともとは、地下ルートでもっと直線的にルートが組まれる予定だったそうですが、
このエリアは地質が軟弱で、地盤沈下が起こる可能性があったため、
無しになってしまったんだそう。
その後の技術革新、
例えばE5系新幹線では、車体の軽量化や車体傾斜装置の導入や床下の走行機器を全周幌で覆うなど、速度向上と騒音対策が取られたことに加え、
今般、埼玉県内の区間合計約3kmにおいて吸音板の設置や防音壁のかさ上げなどの
騒音対策工事が完了し、最高速度を20km引き上げることが可能になりました。
これにより、上野~大宮間の所要時間が・・1分短縮されます!!
「1分かよっ!」と思いますでしょ?
騒音対策工事も2年(設計や地元との調整などを含めるともっと)、
工事費もおそらく億円単位でかかっていると思われ、
直感的にはその費用対効果に疑問が生じます。
しかし、この区間は東北新幹線だけでなく、
上越新幹線や北陸新幹線などがひっきりなしに往来する区間。そこに乗車している
1日何十万という人々に対して各々1分貴重な命の時間に自由を与えていることは、すごい効果なのかもしれません。
とはいえ、車窓で電路柱がビュンビュン飛んでいくのを期待するのが子鉄たち。
本当に彼らの納得を得るには時速320km運転を行っている宇都宮~盛岡間を載せてあげるしかないかもしれませんね。トホホ・・・
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