クモユ141への改造は、先回にボディ部品を箱状に仮組立して不具合がないかの確認まで終えました。今回はボディを接着剤で組み上げますが、その前に追加作業をしておきます。
側板と前面板の状態です。側板にはパーツを追加すると共に、前面板も側板に合わせて元の塗装を剥がしておくことにしました。
先ず、側板から作業します。
グリルを側板に2ケ所ずつ取り付けます。この製品が実車の形状に良く似ています。
乗務員ドアの脇の4ヶ所にグリルを貼り付けました。
グリルの中心が、乗務員ドア端から3mm、側板上辺から2mmの位置とし、側板のこの位置にφ0.8mmの下穴を開けておきます。グリルを側板の所定位置に粘着力の弱い透明テープで貼り付け、側板の裏面側から下穴に瞬間接着剤を流し込んで、グリルを貼り付けました。接着剤が固着してから、透明テープを慎重に剥がせば完成です。
次は前面板です。
新たに塗装する際に、この状態では表面が凸凹に仕上がるため、元の塗装を剥がします。
IPAに浸けて、時々歯ブラシで擦りながら様子をみたところ、6時間ほどで緑色は剥がれました。オレンジ色は余り変化がないため、過剰に浸け過ぎるとプラ素材が劣化して亀裂が入るため、これが限界と判断してIPAから取り出して水洗いしました。
十分に乾燥させてから、紙やすり(#400→#600→#1000)で、残ったオレンジ色の塗膜を可能な範囲で削り落しました。右側の前面板の右下隅にある2枚の銘板ですが、うっかり削ってしまいました。
更に、屋根上機器にも処置を加えました。
小片の換気扇カバー(→こちら)に加工を施しました。
換気扇カバーは、塗装された屋根板に接着剤で貼り付けるだけでは脱落の恐れがあるため、裏面の凹みを利用してφ0.8mmの真鍮線を瞬間接着剤で植え込みました。屋根板にはφ0.8mmの穴を開け、無理なく装着できる程度に丸ヤスリで穴を拡大してあります。植え込んだ真鍮線は、作業性を考慮して長めですが、天井板との当たりを防ぐため、屋根板に装着後に必要最小限の長さで切断します。
これで追加作業も終わりました。前回の仮組立の手順に従って、天井板を嵌めた屋根板を基準として、ボディを組み立てました。
屋根板を外した状態のボディです。接着剤はABS用を使用しました。完全に固着する迄、このまま放置しておきます。
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