さて、金沢までやってきたはいいが、どうしたものか…?
 何の目的もなく衝動的に北陸新幹線に乗ってやってきてしまったものですから…。冷たい雨が降る中を市内観光するのも億劫だし、近江町市場まで行くのもこの天気では面倒でした。

 ここから北陸新幹線開業に伴って第三セクター化された旧北陸本線と旧信越本線のIRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道~えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン~えちごトキめき鉄道妙高はねうまライン~しなの鉄道北しなの線~しなの鉄道を乗り継いで軽井沢から新幹線で帰ってやろうかとも思いましたが、この日はそこまでの気力もありませんでしたしからやめました。もし、天気が良ければ敢行したかもしれませんが…。

 いや、他にもいろいろと考えてはみたのです。
 七尾線経由のと鉄道に乗りに行こうか、富山まで戻って富山地方鉄道や万葉線に乗ったりしようか、あるいは新幹線開業により第三セクター化された旧北陸本線~旧信越本線を乗り継いで長野まで戻って新幹線で東京へ帰ろうか…などと考えてはみたのです。しかし、そんな気分を萎えさせたのはこの天気でした。
 そして次に取った行動は…。

 なんと、上り列車「かがやき508号」の指定席券と上野までの乗車券を購入、新幹線ホームへと向かったのです。
 金沢駅は新幹線ホームと在来線ホームの高架部分が同じ高さなので新幹線ホームから七尾線カラーの帯を纏った521系をズームで撮ってみましたが、電柱に顔が半分隠れてしまいました。

 金沢~富山間でなければ見られない「つるぎ」表示も撮影しておきました。私の中ではこの列車名は大阪と新潟を結んでいた寝台特急のイメージが未だに強いです。列車名の由来はもちろん劔岳です。

 乗車する「かがやき508号」が白山総合車両所から回送されてきました。編成はJR西日本W7系W11編成です。
 実はこの列車が現れた時に在来線を特急列車がやってきていたのでツーショットで撮ろうとしたのですが、スマホのシャッターボタンをタップしても作動しなくて、失敗してこんな画像になってしまいました。

 実は往路では飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉の各駅を通過時の画像と富山駅停車時の画像は撮影したのですが、新高岡駅の通過シーンは撮り損ねたので復路で記録しておきました。

 往路では雨だった富山駅付近は雪に変わっていました。

 スプリンクラーが作動していました。

 富山駅にて。

 富山駅を発車してまもなくこんな車内放送が流れました。
「お知らせいたします。本日はご覧のように雪が降っておりますのでこの列車は糸魚川駅に停車して車体に付いた雪の状況確認をいたします。この作業には5分ほどかかります」

(えっ?まだ降り始めなのに…真冬になったらどうしてるの?)
との思いが過りました。雪に強い北陸新幹線、豪雪の時ならわかるんだけど…。

 そして、本当に糸魚川駅に運転停車しました。

 姫川という美しい名前とは裏腹の暴れ川を渡って糸魚川駅に到着します。

 糸魚川駅は通過駅ですが、数分停車して「お待たせいたしました。車体に付いた雪の状況確認が終了しましたので約4分遅れで発車します。このままの遅れでまいりますと次の長野には10:55の到着見込みです。本日は列車が遅れまして申し訳ございません」とのアナウンス。

(ほほう、4分遅れか…とすると…ひらめき電球)
ある不謹慎な期待を抱いてしまいました。そのあたりは次回にでも…。