あのときの雪 (磐越西線) | やまばと6号の写真帳(仮)

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行ってみなくちゃ判らない。 行ったつもりが一番もったいない。 

この時期に 大雪のニュースを見ると


私が 思い出すのが


2010年12月の 新潟・会津大雪です。



12月24日から26日まで降り続いた雪は


会津若松観測で 積雪0cmから


この雪だけで 105cmまで積もり、


新潟県中越地方から 福島県会津地方まで


12月としては 記録的な大雪となりました。



会津若松では 交通動脈である国道49号線が


新潟側も、郡山に繋ぐ中通り側も


山越えでスタック車が相次ぎ、通行不能に。


鉄道も 除雪が追い付かず運休になり、


交通復旧に 自衛隊の派遣要請がされました。



この日、


新潟側では「SLクリスマストレイン」の運行、


中通り側の「あいづライナー」は


583系電車による代走運転と


鉄が集まりやすい条件で。



そういう私も、


早朝に浜通りで常磐線を撮影したあと、


会津での撮影を考えていて


磐越道を西に移動していました。


強い寒波がきていることは知っていたけれど、


この時点では まだ そんな大雪になるとは


思っていなかった時間。



けれども、影響は じわりじわりときていて


日本海側から山を越えた雪雲で 郡山も降雪。


途中、高速道は 郡山の手前から


ラッセル作業のために通行止めになり、


仕方なく一般道に降ります。


予定では 時間の余裕をもって 猪苗代の周辺で


若松発の「ライナー」2号を 


撮影するつもりだったのですが、


郡山市内の渋滞で 全く間に合わず・・・。


では、その次の 郡山折り返しの1号を狙うべく


下道である国道49号線で 中山峠を越えようと


走らせていましたが、


中通り側の 会津地方への入り口である


磐梯熱海の街を抜けた時点で


いつもと 雪の降り方が違う、と 胸騒ぎ。


私は 中山峠を越える手前で引き返します。



もし、あのまま峠越えを強行していたら、


その日のうちに 会津地方から脱出できず、


車内ビバークとなったでしょう。




今日の画は その時に辛うじて撮影した


「あいづライナー」1号。


中山峠手前の


通称:玉やポイントで撮影したもの。


この時点で 列車は30分以上の遅れで通過。


この撮影での待機時間は 30分程度。

(遅れてくることは判っていました。)


容赦なく降り続く雪は 中通り側でも


モノの数分で


隣に置いていたカメラバックを


雪の中に飲み込み、


車から10分程度の場所でしたが、


遭難、って文字が


ちょっとよぎった撮影でした。

 


 

今日も ご覧いただきまして


ありがとうございました。