前回の続きです。
長野総合車両センターの廃車解体線にいまも置かれたままになっている189系N102編成の姿も確認できました。車籍復活は無理としても何らかの形でそのままの姿を保って保存されてほしいと願うのは私だけではないでしょう…。
在来線の長野総合車両センターを過ぎて少し走ったところに昨年の台風19号の大雨による千曲川の決壊で冠水の被害に遭ったJR東日本・長野新幹線車両センターがあって、走行中の列車の車窓からも見えますが、下り列車だと進行方向左側となるので私が座っている右側の座席からは見えません。北陸新幹線の車両はこのJR東日本・長野新幹線車両センターに所属するE7系と石川県にあるJR西日本・白山総合車両所に所属するW7系によって運転されており、車体も内装も同一なのでちょっと見ただけでは判別できませんが、車体裾の形式番号がE7かW7かで見分けたり、両端の先頭車(1号車または12号車)のフロントガラス上部と乗務員室扉のガラスに貼り付けられている編成番号に付いているアルファベット(FならJR東日本、WならJR西日本)、側面の大きなロゴマーク下に書かれているアルファベットの社名がEASTかWESTかでも見分けられます。ただ、上越新幹線のE4系置き換え用に新造されて新潟新幹線車両センターに配置されるはずだった編成もF編成で長野の編成の続番となっており、前述の長野総合車両センターの冠水被害により廃車となってしまった編成の代替として北陸新幹線で運用されています。
この措置により新潟のE4系の廃車予定が延期されているのですが、今後のE7系の増備も含めて興味深いところです。
北陸新幹線は起点である高崎駅と現在の終点である金沢駅の間は逆S字を描いたような線形で、高崎駅から西へ向かって佐久平駅付近から北へ向きを変えつつ上田駅付近からは北東に向かい、長野盆地を抜けるあたりで北へ向きを変えて飯山駅付近からは北西へ向かって上越妙高駅の先で日本海側を西へ進みます。
軽井沢から一直線に北西へ向かって松本を抜けて富山に至るのが最短なのでしょうが、北アルプスをはじめとした山岳地帯を貫通させなくてはならず現実的ではないことや、沿線に松本以外の地方都市がないから採算的にも合わないでしょう。
ここまでがJR東日本が管理する区間で、この先はJR西日本が管理する区間となります。ここからが開業して5年以上経過しているというのにまだ乗車していない区間となります。
前回の記事で述べたように「かがやき」は上越妙高駅には停車しないので「はくたか」を含めて全列車が停車する長野駅で乗務員の交代が行われます。つまり、長野~上越妙高間はJR東日本の路線でありながらJR西日本の乗務員が乗務しているということになります。
上越妙高を通過して再び長いトンネルを抜けると日本海が広がるはず…ですが、典型的な冬の日本海側の天気で雨に煙って糸魚川の街並みの向こうに広がる日本海は灰色…画像では雲との判別がつかないほどです。
近年開通した国道8号線のバイパスを横目に見るとまもなく糸魚川駅を通過します。
この区間は前述のように初めての乗車…そのため断言できませんが、糸魚川駅には停まらない「かがやき」ですが、かなり速度を落として通過するようです。
そういえば軽井沢駅でもかなり速度を落として通過するのですが、こちらは駅の東京方にかなりの急勾配が控えているからだと思っていました。
しかし、糸魚川駅もかなり速度を落として通過するのはどちらの駅も交流50Hz/60Hzのデッドセクションが存在するからなのか…?
だとすると、上越妙高駅付近にもデッドセクションがあるのでこちらも徐行するはずなのですが、高速で通過します。糸魚川駅をゆっくり通過するのはなぜでしょうか?
次回に続きます。