知床峠を越え、羅臼側に降りてきました。
一旦市街地に降りた後、まずは坂を登り、ある展望台へ向かいます。
階段を登って…
屋上の展望台から海の方を眺めると…
少し離れた場所に大きな島影が。
これこそ、北方領土の一つである国後島なのです。
ウトロ側では観光船が運休になっていたり、知床峠では全く何も見えなかったりしたので見えないかな…と半分諦めかけていましたが、運良くその姿を現わしてくれました…!
ここは羅臼国後展望塔。国後島を目の前に望むことができる、ということでやってきました。
すごく近い…
羅臼の港と一緒に撮っても全然離れているようには見えません。
それもそのはずで、羅臼から国後島までの距離はたったの26km。
国後島自体が大きいこともあり、すぐそこに見えます。
でも、行くのは難しいんですよね……
展望台の1階は北方領土の資料館となっていて、北方領土とは何かについて知ることができるようになっています。
国後島は沖縄本島よりも大きな島。
知床半島と並んで自然が豊かで、温泉や火山もあるなどなかなか魅力的な島なようです。
政治的な話をするつもりは全くないのですが、あんなに近くに見えてるのに行けない、というのはすごく残念です…
ちなみに館内には「知床旅情」の曲が流れていました。
丘に登ればはるか国後…ここ羅臼国後展望塔は丘の上にありますし、まさに知床旅情そのままの風景を味わえる、というわけですか…
羅臼国後展望塔を後にし、もう一つ別の展望台にも行ってみます。
羅臼市街から知床岬方面に進むことすぐ、脇道を登った先にあります。
ここの展望台は「クジラの見える丘公園」といい、運が良ければ根室海峡を泳ぐクジラの姿が見えるそうです。
奥に見えるのはやっぱり国後島。
眼下に目を移し、クジラがいないか探します。
う~ん…全然わかりませんね…
ここ根室海峡にはマッコウクジラやシャチなど多くの種類のクジラ・イルカが現れるとか。
やっぱり観光船に乗るのが一番なようですね。いつかは間近で見てみたいものです。
展望台の隣りにあるのは羅臼灯台。
車に戻り、知床岬方面へ行けるところまで行ってみることにします。
右手に国後島を見ながら走り…
しばらく行くととある看板に出会いました。
瀬石温泉。海岸線にある露天風呂なのだとか。
これがその露天風呂。
満潮時には海没するため、干潮時しか入れない温泉。
国後島を見ながら入るというのはなかなか楽しそうですが、見晴らしが良すぎるため、なかなか勇気がいりそうです(笑)
遠巻きに眺めるだけにしておきます…
さらに進むと、今度は相泊温泉という温泉が。
こちらも同じような温泉で、日本最北東端の温泉なのだとか。
相泊温泉からすぐ、こんな看板が出てきました。
「キケン 道なし!」の看板が真に迫っています…
看板の向こうには橋があり、その先で道はプツンと途切れています。
ここは相泊橋。羅臼から伸びてきた道道87号線はここで突然の終点を迎えます。
この先知床岬方面へは岩場を登ったり断崖を降りたりして進むしかなく、さらにヒグマも出没することから普通の人にはまず行くことができないルートです。
ここはウトロ側のカムイワッカ湯の滝よりもさらに知床岬寄り。本当に奥の奥までやってきたのですね…
ここから先に行くのはすべて自己責任…
よほどの覚悟がないと先へは進めません。
看板の先にはまだまだ砂利道が続いているように見えますが、すぐにその区間は終わり、自然そのままの海岸線になるとか…
近くにある相泊漁港に多くの海鳥がいたので、何事かと思ったら…
ここにもサケが遡上してきてます!
昨日見た場所よりも浅いためなかなか大変そう…
力尽きた個体も…
海鳥はサケを狙っていたのですね…
間近で見る自然の営み。
さすが知床です。
相泊を離れ、羅臼に戻ります。
行きは気づかなかった熊岩。
なんとなく熊に見えますね~
だんだん天気が回復してきたのか、よりはっきりと国後島が見えるようになってきました。
拡大してみると、あちらの海岸は断崖絶壁のようです…
実は国後島の知床半島と面する側にはほとんど人が住んでないのだとか。
こんなに近いのだから、行ってみたい………
次回に続きます。
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