開明駅【愛知県】(名鉄尾西線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県一宮市西部郊外の田園が多く残る住宅地に位置する名鉄尾西線の末端区間である通称・玉ノ井線の駅で、以前は旧・尾西市の代表駅であったにもかかわらず無人駅だった、
開明駅 (かいめいえき。KAIMEI Station) です。
 
 
駅名
開明駅 (BS 22)
 
所在地
愛知県一宮市 (旧:尾西市)
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:尾西線 
 
隣の駅
弥富方………西一宮駅 
玉ノ井方……奥町駅 
 
訪問・撮影時
2019年4月
 
 

開明駅は地平駅で、北側に駅舎を構えています。開明駅の駅舎は1つだけです。
駅集中管理システムの導入に伴い、2007年に簡易駅舎が新築されました。駅外と駅舎の間に段差はありません。
一応、旧・尾西市の代表駅として簡素なロータリーが駅前に設置されていますが、1台分の通行スペースしかないため停車するとすぐに出なければ他の迷惑になってしまいます。
ちなみに近くにバス停留所は存在せず、最寄りのバス停は約350m北西の西尾張中央道(県道14号線)上にあります。
ロータリーの一角には飲料自動販売機が設置されています。
 
 

駅前の様子です。北を望む。右手に駅舎があり、後方に踏切があります。
右側にある元たばこ店では以前、硬券乗車券(きっぷ)を発売していましたが、駅集中管理システム導入により駅できっぷが購入できるようになり、タバコ店との乗車券発売契約は解消されました(Wikipediaより)。
駅周辺は戸建中心の住宅地になっています。商店は少ないです。南側や東側には田園も残っています。
北西約250mには一宮市立開明小学校があります。
余談ですが、駅南西約350mの西尾張中央道沿いには成人向け映画館「シネラマパワー」が現存しており、私は少年時代に横を通るたびに「大人になったら一度行ってみたい」と思っていましたが、関西に引っ越したため実現できていませんww

(※)追記:「シネラマパワー」は2020年12月28日に閉館との事です(開店閉店.comより)。 
 
旧・尾西市の中心市街地は約3.5km南西側の起地区で、こちらの開明地区は中心市街地から相当離れています。
ちなみに起地区へは名鉄一宮駅前から名鉄バス利用が便利ですが、新一宮駅(現・名鉄一宮駅)と起地区の間は1921年~1954年の間、路面電車の名鉄起線が営業していました。しかし道路幅が狭くてで輸送力増強がままならず、乗客が多過ぎて廃止された珍しい路線でした。
 
 

改札口です。南東を望む。左後方に出入口があります。
開明駅は尾西市の代表駅だった頃から無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用、左が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
入場時、ICカードの残額が不足している場合はICカードを改札機にタッチして入場し(残額0円でもタッチの上で入場可能)、改札内または下車駅のチャージ機でチャージする必要があります。
そして改札を通って右手には階段とスロープがあり、それらを上がるとホームに到達します。スロープにより段差は解消されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、開明駅構内にトイレ・売店・コンビニはありません。駅前や駅近くにもありませんのでご注意下さい(駅前のたばこ店は営業していない模様)。
 
 

ホーム上屋部分に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄の標準タイプで、駅ナンバリングも併記されています (BS 22)。
尚、駅ナンバリングの「BS」ですが、尾西線 (びさいせん) を意味していると思われます。「B」は「尾」、「S」は「西」でしょう。
 
 

開明駅は単式ホーム1面1線の地平構造で、南東方向~北西方向にホームが延びています。
番線は設定されておらず、線路の北側にホームがあります。玉ノ井方面も名鉄一宮方面も同じホームに発着しますので、誤乗にご注意下さい(乗り間違えると少なくとも目的地には30分延着します)。
ホーム有効長は4両分(85m)で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は玉ノ井方(手前)の上屋下こそ一定の幅が確保されているものの、名鉄一宮方・弥富方(奥)の約2両分は特に狭いです。
上屋は玉ノ井寄りの駅舎に面して部分の1両弱にしか設けられていません。雨天時に下車される際は2両編成の場合、列車の中央から降車して下さい。
上屋下にはベンチが設置されています。そして上屋部分の左側には駅舎・改札があります。
また、当駅は左右ともスペースに余裕がないため、2線化は難しいです。尾西線の西一宮駅~玉ノ井駅には交換設備が存在せず、1列車しか入線できません。
写真は名鉄一宮方・弥富方を望む。
 
 

こちらは玉ノ井方を望む。
ホームの名鉄一宮方・弥富方(手前側)は後からホームが延伸されました。幅は狭く、簡素な構造です。
 
 

名鉄一宮方・弥富方を望む。
この先、右側に県道146号がぴったりと並走して田園が混在した住宅地の中を一直線に南東へ走り、写真奥に見える東海北陸自動車道の高架橋をアンダーパスします。その後は住宅街の中に入り、高架区間になると緩やかに右へカーブして西一宮駅へと至ります。西一宮駅は名鉄一宮駅に近いため、乗車人員が低迷しています。
 
 

玉ノ井方を望む。すぐ先に踏切があります。
この先、左側に県道146号が並走した状態で左へカーブして、西尾張中央道と踏切で交差しますが、この踏切が西尾張中央道の渋滞を引き起こしています。その後は住宅地の中を県道146号とと一緒に一直線に西北西へ走り、日光川の支流である野府川を渡ると程なくして名鉄一宮駅を除く玉ノ井線区間の駅で最も乗車人員の多い奥町駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が開明駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。子供の頃は近くを何度も車で通っていたのですが、2019年になってようやく訪問が叶いました。前述の通り旧・尾西市の代表駅でありながら1面1線の小規模な無人駅でしたが、駅前にある簡素なロータリーの存在がかろうじて代表駅としての面目を保っていました。しかし駅周辺は旧・尾西市の北東端郊外に相当し、南西側の木曽川沿いに位置する中心市街地から離れているため無理矢理代表駅にされていた面もありました…。ちなみに尾西市の中心市街地には戦後まで名鉄起線が延びていましたが、軌道線で規格が低く、利用者が多いのにバス転換された路線として語り草になっています。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線の名鉄一宮・名鉄岐阜方面快速特急・特急・急行に乗り名鉄一宮駅で下車、さらに尾西線の玉ノ井行きに乗り換えて当駅下車です。玉ノ井行きは30分ヘッドで、名鉄一宮駅で長時間乗換待ちをしてしまう可能性があるので時刻は事前にご確認下さい。また、JRから名鉄への乗換は尾張一宮駅~名鉄一宮駅でもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。JR~名鉄の乗換は尾張一宮駅~名鉄一宮駅でもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はなく、最寄りのコンビニは約750m南の「セブンイレブン」、最寄りのスーパーは約800m北の「カネスエ」になります。また飲食チェーン店はガスト(約350m南西)、サイゼリヤ(約500m南西)、ココイチ(約750m南)が徒歩圏内にあります。30年ほど前はケンタッキーフライドチキンやアトムボーイ(回転寿司)が近くにあったはずですが、いずれも閉店しているようです。まぁ事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄尾西線を乗り鉄の際は、一度は開明駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)