早いもので、京阪800系の旧塗装車が最終運行を行ってから1ヶ月あまりが経過しました

振り返れば、17年の春に京津線を走る800系と石坂線を走る600・700系の塗装を変更することが京阪から発表されました

 

特に京津線を走る800系は、琵琶湖をイメージしたパステルブルーを身に纏っており、他の同社が保有・運行している車両とは大きく趣を異にしていました

そんな800系電車も、京阪電車のブランドイメージを統一する方向性から、本線系統を走る車両と同じくフレッシュグリーンにアトモスホワイトを配したデザインに変更されることになりました

 

長らく大津市内に住んでいながら、ほとんど800系を撮影したことがなかったので、これを機会にコツコツと撮りためた写真がありますので、一気の紹介しておこうと思います

 

 

 

 

 

800系を語る上で、びわ湖浜大津~上栄町間の併用軌道を走るシーンは欠くことのできないものです

上栄町駅横でカーブを曲がりながら、強引に国道161号線へと割り込んでくるように走って来る800系は迫力満点です

 

 

 

夕方のラッシュ時になると本数が増えるので、浜大津駅で800系が並ぶこともありました

800系の塗装も変わり、浜大津の駅名も変わってしまった今となっては、もう2度見ることのできない光景となりました

 

 

 

上栄町駅といえば、国道161号線の合流部分ばかりが有名ですが、京都方にある踏切からきれいに編成全体を捉えることもできます

特に、下り電車が発車する時はフランジ音を緩和するためのスプリンクラーが作動するため、急曲線の多い京津線を象徴するような写真が撮れます

 

 

 

上栄町駅では、旧塗装車と新塗装車の離合するシーンを一度だけ撮影することができました

構図がかなり苦しいですが、これはこれで過渡期の貴重な記録ですね

 

 

さて、上栄町駅から少し大谷駅の方に向かって歩くと、踏切を渡らないと境内に入れない関蝉丸神社があります

大きな神社ですが、京津線の車窓から見えるのは一瞬なので、車内から見つけるのはかなり難しいです

 

この神社からは、鳥居や狛犬を入れた趣のある構図で京津線を行き交う電車を撮ることができます

上栄町駅からも500mほどしか離れておらず、アクセスのしやすさも魅力的です

 

 

800系旧塗装車のラストランを約1週間後に控えた11月上旬のこと、ふらりと京津線に揺られていたところ、四宮の車庫に留置されている803F編成を発見しました

 

 

 

 

 

 

 

しかもご丁寧に新塗装車と並べて留置してくれていたので、ホーム上はまさに撮影大会状態で、私以外にもカメラを携えている人が次から次へとやって来ました

 

 

最後の最後に、旧塗装車を目に焼き付けることができたので、わざわざ四宮駅まで足を運んだ甲斐がありました

 

一部では、三井住友銀行色などと揶揄されている新塗装車ですが、別に悪いデザインだとは思いません

それどころか、むしろとても800系に似合っているとさえ感じるのですが、ただただ京津線らしい個性が失わてしまったことは残念ですね