南阿蘇鉄道のトロッコ列車「ゆうすげ」号の乗車記です。
前編 では車両の紹介をさせていただきましたので、後編では車窓をご紹介します。
 
■高森駅
トロッコ列車は予約制ではなく、乗車当日に高森駅でチケットを購入する形です。
チケットには座席番号が指定されているので安心です。
 
駅員さんに見送られ、トロッコ列車「ゆうすげ」号の旅は出発進行です!
 

 
出発して早々に、高森トンネルの出口に作られた湧水トンネル公園を通過。
その後右手に阿蘇五岳、左手に阿蘇外輪山が広がる、のどかな風景の中を時速40Km/hで進んでいきます。
 
 
 
■午後の紅茶
1つ目の停車駅は見晴台(みはらしだい)
この駅は「KIRIN 午後の紅茶」のCMの舞台として知られる駅。
 
この駅の自動販売機にはもちろんKIRINなのですが、午後の紅茶しか販売していないという徹底ぶり。
 
 
ホームの柵には、CMヒロイン上白石萌歌さんの立ち位置を占める、テープが巻かれています↓
 
 
見晴台駅を出た列車は、第三白川橋梁で徐行。
ここから望む阿蘇五岳が絶景とのことなのですが、あいにく雲に覆われています☁️
 
 
全線開通していれば、橋梁としては高さ60mの第一白川橋梁が絶景なことは言うまでもありません😭
 
 
■白川水源
次の停車駅は、白川水源(しらかわすいげん)
環境省の名水100選にノミネートされている白川水源まで徒歩5分という最寄駅です。
土日にも11時からロバート馬場さんプロデュースの「赤うし弁当」が販売されるとのことですが、残念ながら現在はコロナウィルス感染拡大のため販売休止中。
 
 
教会風の駅舎で知られる阿蘇白川(あそしらかわ)
実際にこの駅で結婚式を挙げたカップルもいるのだそう⛪️
 
駅舎でカフェを営むおばちゃんと犬の駅長がお見送りしてくださいます。
 
 
阿蘇白川駅を出ると、列車は2か所で徐行。
1つ目は、車窓右側の明神池名水公園。
女性の河童がいるという池で、水源にもなっています。
 
 
2つ目は車窓左側の吉田城御献上汲場
ここはもともと吉田城の殿様に献上していた湧水で、地元の方でもクルマを乗り付けて汲みに来るほどの名水とのこと。
南阿蘇の湧水の中でも、トップクラスなのですね。
 
 
ここだけでなく、沿線には大小11の水源があるのだそうです。
 
■中松駅
そんな見どころを通過して、列車は終点の中松(なかまつ)に到着。
 
この先に線路が続いていますが、全線での運転再開は2023年夏頃の予定だそう。
車掌さんも「全線開通したらぜひまたお越しください」と懸命にアピールされていました😅
 
 
団体客はこちらで下車しましたが、ほとんどの個人客は折り返しで乗車していきます。
 
 
中松駅には、こんな見どころもあるようです。
 
 
現在の部分開業だとトロッコ列車としての迫力に欠けますので、全線開通した暁にはぜひまた乗りにいってみたいものです。