東岡崎駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県岡崎市の中心市街地南東端に位置する名鉄名古屋本線の全列車停車駅で、岡崎市内で最も乗降人員が多く、「ひがおか」とも略される岡崎市における実質的な代表駅である、
東岡崎駅 (ひがしおかざきえき。HIGASHI OKAZAKI Station) です。
 
 
駅名
東岡崎駅 (NH 13)
 
所在地
愛知県岡崎市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線 
 
隣の駅
豊橋方…………男川駅 
名鉄岐阜方……岡崎公園前駅 
 
訪問・撮影時
2018年~2020年
 
 

東岡崎駅は地平駅ですが、地形の関係で西側が高架になっています。
中央改札口がある西側地下と東改札口がある橋上部にそれぞれ駅舎が設置されています。
写真は中央改札口側の北口で、3階建ての古びた駅ビルが鎮座していて、商業施設「岡ビル百貨店」が入居しています。
「岡ビル百貨店」は近年テナントが減少していて、館内はスカスカのようです。この駅ビルは岡崎市による東岡崎駅前広場の整備計画の一環で数年以内に取り壊され、新しい駅ビルを建設する計画ですが、ビルを所有する名鉄との交渉がまとまっていないようで、新型コロナウイルスの影響もあり先行きは不透明です。
駅ビル1階と地下の中央改札口との間は階段しか設置されておらず、バリアフリー非対応です(エレベーターは東口にあります)。尚、中央改札口前を経由して南口へ通り抜ける事も可能です。
また、小さいながらも駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場が併設されています。
そして写真左側、駅ビルと後述の東口との間にはバスターミナルがあります。櫛形ホーム状で、前進して入り、バックで出る方式です。
写真は南を望む。
 
 

北口駅前の様子です。北を望む。後方に北口(岡ビル百貨店)があります。
駅前は市街地で、北側や西側にかけての道路沿いには商店街が形成されていますが、西側には居酒屋が多いです。
岡崎市の市街地中心部は駅の約1km北西、駅の北を流れる乙川の対岸の岡崎公園東側の一帯になりますが、東岡崎駅前ともども近年はマイカー利用に対応した郊外型店舗に押され、活気が失われつつあります。
尚、商業地区と言う事もあり、駅前には民家が少ないです。
 
 

こちらは南口です。北を望む。
南口には駅ビルがなく、地下への階段出入口があるのみですが、出入口手前には大きな駅前広場があり、大部分が屋根に覆われています。
 
 

南口出入口の左側にはロータリーが設置されていて、バス停留所とタクシー乗り場が設置されています。
後方には南口出入口があり、ロータリー左側の線路沿いには名鉄セントラルフィットネスクラブと東口に直結した名鉄協商の有料立体駐車場があります。
そして右側にも有料立体駐車場(東岡崎駅南駐車場ビル)があります。
 
 

南口駅前の様子です。左後方に南口出入口が、左手にロータリーがあります。
こちらの南口駅前は裏口然としており、北口駅前と比較して商店は少なく、駅近くまで住宅街が迫っています。
また、南口側は丘陵地になっており、坂道が見られます。
駅南側約500mの丘陵上には大学共同利用機関法人自然科学研究機構岡崎キャンパスがあります(基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所、生命創成探究センターなど)。
尚、JR東海道本線と愛知環状鉄道線の岡崎駅は当駅の約3.3km南で、相当離れています。両駅間は名鉄バスで結ばれています。
 
 

地下1階にあり、北口と南口からアクセス可能な中央改札口です。
左が北口、右が南口ですが、どちらの出入口も地上へは階段のみで、バリアフリーに対応していません。対策として2013年にエレベーター設置の東口(橋上駅舎)を開設しています。ゆえに、車いす利用の場合は東口へ回る必要があります。
中央改札口は終日にわたり駅員が配置されていて、駅集中管理システム・インターホンは未導入です。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が名鉄の駅にしては多数並んでおり、2018年現在は全通路がICカードと磁気券兼用で、幅広通路はありませんでした。
右端には有人通路兼精算所が設置されています。
改札口の手前左右には自動券売機があり、一部は『manaca』のチャージに対応しています。
改札内にはICカードチャージ機がありますが、磁気券の精算は有人通路の窓口での対応になります。
トイレと多機能トイレは改札内コンコースに存在せず、改札内は後述の東口橋上階コンコースまで行かねばなりません。改札外ですと北口側は駅ビル1階にあり(多機能トイレなし)、南口側は出入口前の駅前広場にあります(多機能トイレ併設)。
そして地上の各ホームとの間には階段と上りエスカレーターが設置されていますが、こちらにもエレベーターがありません。
また、後方にはコンビニ「ファミリーマート エスタシオ」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらは東改札口のある東口駅舎です。駅北東側にあります。南西を望む。右側にバスターミナルと北口駅ビルがあります。
東口は橋上駅舎で、バリアフリー対応などの目的で2013年に完成しました。
駅外と3階にある改札階との間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。
駅舎から東へ延びるペデストリアンデッキは後述の「オト リバーサイドテラス」に通じています。
2020年7月現在、駅前広場の建設工事中です。「オト リバーサイドテラス」のペデストリアンデッキ下にも交通広場があります。
 
 

ホームより東口駅前(北側)を望む。左側に東口駅舎があります。
ペデストリアンデッキの先(写真右前方)には複合商業施設「オト リバーサイドテラス」があり、その先には乙川が流れています。
「オト」の由来は「乙川(おとがわ)」と、ジャズのまちである岡崎に響く楽器の音「オト(音)」を掛け合わせた言葉です(Wikipediaより)。
「オト リバーサイドテラス」は店舗棟2棟とホテル棟で構成されていて、店舗棟には飲食店やコンビニ、フィットネスクラブなどが入居しています。
建屋西側のペデストリアンデッキ下には前述の通り交通広場があります。
また、東口の東側は住宅街で、商店は少ないです。
 
 

見づらいですが、「オト リバーサイドテラス」西側のペデストリアンデッキ上には岡崎で出生した徳川家康像が設置されています。
徳川家康像のバック(東)には「オト リバーサイドテラス」のホテル棟が見えます。
ペデストリアンデッキは右後方の東岡崎駅東口に延びています。
 
 

こちらは東口駅舎の橋上階にある東改札口の様子です。西を望む。
右手にに出入口(北側)があり、左手には名鉄協商パーキング(南側)への連絡通路があります(スロープ状でバリアフリー対応)。駐車場を介して駅南側へ出られます。駐車場内にエレベーターが設置されていると思われます(実地調査していないので実際に存在するかどうかは不明です)。
こちらは駅員無配置で、駅集中管理システムが導入されています。改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あります。全てがICカードと磁気券兼用の通路で、右端は幅広通路です。
改札口の右手前には『manaca』のチャージが可能な自動券売機が2台あります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札内コンコースにはトイレと多機能トイレ、飲料自動販売機があります。
1階にある各ホームとの間には階段とエレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、東口構内に売店・コンビニはありません。
 
 

2番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 13)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
余談ですが、隣の岡崎公園前駅は1923年の開業時から1936年3月31日までの間、「西岡崎駅」を称していました。
東岡崎駅は改称されずに現在に至りますが、過去には西岡崎駅もありました。
ちなみに現在、「西岡崎駅」の名称は1988年に開業したJR東海・東海道本線の駅名で使用されています。
 
 

東岡崎駅は島式ホーム2面4線の地平構造(地形の関係で西側の一部は高架)で、概ね東西方向にホームが延びています。線路・ホームは緩やかにカーブを描いています。
右(南)のホームが右から1番線・2番線の順でともに下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(北)のホームが右から3番線・4番線の順でともに上り豊橋方面です。上下線でホームの位置がずれています。
内側の2番線と3番線が主本線、外側の1番線と4番線が副本線(待避線)です。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は主要駅にしては狭く、特にラッシュ時の名古屋方面2番線ホームは多くの人で溢れ返ります。
上屋は1・2番線が岐阜方(手前側)の7両強分、3・4番線が中ほどの6両強分で、8両編成の場合は下りが8両目の一部、上りが1両目の全体と2両目・8両目の一部が雨ざらしになりますので雨天時に下車される際はご注意下さい。
各ホームには少なくともベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
1・2番線の岐阜方の端には機器室と思われる建屋があります。
そして各ホーム中ほどには地下の中央改札口とを結ぶ階段・上りESがあり、各ホームの豊橋寄り(写真奥)には橋上3階の東改札口とを結ぶ階段・EVが設置されています。
写真は上り3番線より豊橋方を望む。
 
 

3番線より豊橋方を望む。すぐ先に踏切があり、その先に下り線~上り線の片渡り線があります。
この先、すぐに右へカーブして、針路を南東に取ると一直線に住宅地の中を走ります。そして県道26号線をアンダーパスするとすぐに男川駅へと至ります。
 
 

3番線より名鉄岐阜方を望む。
左から1番線~4番線の順で、1番線の先には4両対応の引上線があります。
この先、左へカーブして築堤高架で市街地を西へ走り、県道483号(電車通り。過去に名鉄岡崎市内線が道路上を通っていました)と県道293号をオーバーパスしてから右へカーブして、右手に岡崎公園と岡崎城(再建天守)を見て乙川を渡ります。その後は築堤高架のまま住宅地の中を西北西へ走り、国道248号をオーバーパスると程なくして岡崎公園前駅へと至ります。愛知環状鉄道線・中岡崎駅との乗換駅です。
 
 
あとがき
私が東岡崎駅で下車(乗車)したのは少なくとも1999年、2013年、2018年、2019年、2020年の5度はあります。1999年は宿探しのために途中下車しましたが宿は見つからず名古屋で宿泊しました。2013年は半世紀ほど前に廃止された名鉄福岡線跡のバス専用道を辿るべく、バスに乗り換えるため乗降しました。そして2018年以降は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しましたが(2019年8月に全駅制覇)、東口駅前広場が整備中だったため2019年と2020年にもリベンジ訪問しました。駅はやや手狭な2面4線で、北口の駅ビルは昭和の雰囲気を残している一方、2013年に完成した橋上駅舎の東口はまだまだ新しかったです。駅は中心市街地の一角にありますが、思ったほど栄えていない印象も抱きました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の特急または快速特急に乗車して当駅下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKですが、着席確率は下がります。または、東海道新幹線で豊橋駅まで行き、名鉄名古屋本線の特急・快速特急に乗り換えて当駅下車でもOKですが、豊橋駅に停車する新幹線列車の本数が少ないのでご注意下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅や駅前に複数あります。一方、駅前に飲食店は複数あるものの気軽に入れるチェーン店は「ロッテリア」くらいでしょうか。カフェや喫茶店も多数ありますが、スタバなどのチェーン店はありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は東岡崎駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:名鉄のHP、Google地図、Wikipedia)