皆さんこんばんは、備前国鉄道です。

JR西日本の新たな長距離列車「WEST EXPRESS 銀河」の山陽ルートでの運行が本日2020年12月12日(土)よりスタートしました。

自分は、十数分停車時間がある山陽本線の万富駅にてお出迎えして来ました。


↑万富駅に入線するシーン。見事に上りの貨物列車に被られてしまいました😅

銀河はこれまでに試運転等を計3回撮影しましたが、そのうち2回は雨、もう1回は夜の撮影でしたので、今回は明るい時間帯に車両をじっくり見てみたいと思いこの駅にやって来ました。



そもそも「WEST EXPRESS 銀河」とは何ぞや?

JR西日本が2017年に運行を開始した豪華クルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」。

その人気は、デビュー3年経った現在も高く、乗車するには抽選に応募し、当選したら多額の旅行料金を支払って乗ることになります。

もちろんこれは、JR九州の「ななつ星in九州」によって確立された新たな鉄道旅行の形であるわけですが、とにかくクルーズトレインはハードルが高い…

そこで、鉄道旅に慣れた乗客から普段あまり鉄道を使わない乗客、さらに訪日観光客まで幅広い客層に向けた「気軽に鉄道の旅を楽しめる列車」をコンセプトにした「銀河」が、このたび登場しました。

「瑞風」とは対照的に、誰もが気軽に鉄道旅を楽しめるようになっています。

10月から今月初旬までは大阪~出雲市間の山陰ルートで運行されていましたが、本日から大阪~下関間の山陽ルートとしての運行に切り替えられ、岡山県内を日中に走行するようになりました。

万富駅では時間調整のため、あまり使われていない2番線に入って小休止をします。

運転停車なので、もちろんドアは開きません。


↑万富駅の駅名標と。

列車名の「銀河」は、広い宇宙に存在する様々な星の集まりを指し、この列車が運転する西日本エリアを宇宙に、各地の魅力的な地域を星になぞらえ、それらの地域を結ぶ列車という意味が込められています。


↑車両側面に大きく描かれた銀河のロゴマーク。

この列車には、かつて京阪神地区の新快速などで使用されていた117系電車6両編成で、デザインは、えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート雪月花」のデザインも担当した川西康之が手掛けました。

車体は「瑠璃紺色」で塗装され、西日本が誇る美しい海や空を表現しているそうです。



前面のヘッドライトをはじめとしたライト類はLEDに更新され、寝転がりながら車窓を楽しめるように側面の窓もより大きなものに変更されています。

車内については、各車両ごとの座席の棲み分けがはっきりしており、全6両が全て異なる座席構成となっています。

寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」にもある「ノビノビ座席」のほか、グリーン個室や女性専用車両など、さまざまな乗客のニーズに対応できるようになっています。


↑座席車両の車内。現在は新型コロナウイルス感染拡大防止のために定員を減らしており、このように空き座席が見られます。(※乗客の方に迷惑にならないように車外から撮影)



↑行先表示器。これはLEDではなくて液晶画面…?

山陽コースは、来年の2月まで運行されることになっています。

それ以降は和歌山方面への運行も検討されているのだとか。

大阪~下関間の途中の停車駅は、三ノ宮、神戸、西明石、姫路、岡山、倉敷、福山、三原、西条、広島、宮島口、岩国、徳山、新山口、新下関。

各県の主要駅のほか、倉敷美観地区や安芸の宮島、錦帯橋といった観光地にアクセスできる駅にも停車します。

一部の駅では、ホーム上での特産品の販売や伝統芸能の披露などが行われるようです。

なお、現在は社会情勢を踏まえて、旅行会社が募集する旅行商品のみでの発売となっています。


↑車内に置かれていたカモノハシのイコちゃんのぬいぐるみ。JR西日本管内を視察中!? なんだか、御召列車から手を振られている天皇皇后両陛下のように見えたり…

「瑞風」に続き、西日本を周遊する新たな列車が岡山にやって来るようになりました。

このような社会情勢の中でのスタートになってしまいましたが、他の観光列車や地域の方々と共に、これからの西日本を盛り上げていってくれることを期待しています。

今回の記事は以上です。

最後までご覧くださいましてありがとうございました。