振り子式鉄道車両!鉄ちゃんブログ | GIG@NET 鉄ちゃん Blog

    カーブを使ってスピードUP!「振り子式車両」のメカニズムとは!
    山道や海辺で車体を左右に傾けながら快走する列車・・・・・・。現在、日本各地に車体を傾けながら走 る車両が存在する。それが「振り子式車両」だ。振り子式車両とは、曲線通過時に車体を傾斜させることにより、通過速度の向上と乗り心地の改善を図った鉄道車両のうち、リンク、コロ、ベアリング等を使ったもの。車体を傾斜させる時の回転軸が床面上にあり、重心を回転軸の下に下げることにより、遠心力で車体を傾斜させる。日本と欧州で幅広く採用されています。
     
    振り子式車両は、曲線通過時に写真のように車体上部を曲線の内側へ傾斜させる。この写真ではまだ曲線区間にさしかかっていない車両も傾斜していることに注目。これは写真のJR北海道キハ283系気動車制御付き自然振り子式を採用しているためです。
    鉄道は高速道路などにくらべて歴史が古く、路線によってはカーブが多く存在する。しかし、カーブの たびに減速していてはスピードアップすることができず、高速バスや飛行機にお客が逃げてしまう。
     そのために、みずから車体を傾けて遠心力を打ち消すことで、カーブでの高速走行を可能にする振子式車両が開発されたのです。
    JR四国2000系気動車の車体傾斜時の前方風景。前方風景の角度のみならず、車体中心がレールの中心から外れているいる点にも注目。左は車体基準での右は前方風景基準での視点に注目。
     これにより、カーブをそれまでの制限速度より20~35キロメートルほど速いスピードで走れるようになり、どの路線でも数十分程度の速達化が可能になった。 振子式車両に乗ってみると、グンと車体がカーブの内側に傾斜し、傾いているのがよくわかる。じっさいには5~6度ほどしか傾いていないのだが、車内ではその傾きが意外と大きく感じられるのです。
    かつては体が傾くという感覚に慣れないために乗り物酔いをする人が多かったが、現在では車両が改良され、快適になっています。
     現在、振子式車両が採用されている路線はどれもカーブが多い路線で、北海道では函館本線や根室本線、関東や中部地方では中央本線、関西では紀勢本線、(JR西日本区間)、中国地方では山陰本線、伯備線、四国では予讃線、土讃線、高徳線、九州では日豊本線、長崎本線などがある。
    智頭急行HOT7000系気動車は、JR西日本が管理受託し運行する車両、軌道に対し最大5度傾斜する振り子装置が作動するのは、以前は上郡駅 - 倉吉駅間のみだったが、現在は京都駅 - 倉吉駅間の全線で作動している。
    紀勢本線では非振り子式、車両の加速性能などの性能が向上し、
    283系「オーシャンアロー」以外の車両が増えてきている!
     
    ”振子式車両も東海道本線のように直線の多い路線では、振子機能を停止して走行しています。”

     

    by   GIG@NET

     

    kereiisukokeのmy Pick

     

    topbanner